離乳食を始めたけれど、赤ちゃんが同じものしか食べてくれない…
何を作っていいか分からず、メニューが同じものばかりで、栄養面が心配…
母乳やミルクしか飲んでこなかった我が子の離乳食デビュー、不安がいっぱいですよね。
私の娘も、バナナとブロッコリーが大好きで毎日食べていて、『こんなに同じものばかり食べていいの?』と不安になりました。
しかし、離乳食で同じものばかり食べるのはなんの問題もないと言われています。
嫌いなものを無理に食べさせようとすると、赤ちゃんにとって食事が楽しくないというイメージがついてしまいます。
私たち親にとっても、毎回違うメニューを考えるのは大変ですよね。
離乳食の目的や栄養について改めて知っておくと、赤ちゃんも私たち親も楽しく離乳食を進めていけますよ♪
離乳食で同じものばかりになってしまうと悩んでいる方におすすめしたいのは、365日の離乳食カレンダーという本です。
はじめての離乳食で不安だった私がとってもお世話になった1冊で、なんと献立を365日全部考えてくれているんです!
この本を見れば、毎日のメニューがマンネリ化することなく、いろいろな食材を試すことができますよ♪
離乳食で同じものばかり食べていても問題なし!
離乳食は赤ちゃんにとって『食べる練習』という意味合いを持つので、同じものばかり食べていても問題ありません。
赤ちゃんが食べているのであれば、毎回同じものを食べていても、料理らしくないものでもなんでもいいのです。
月齢によって食べられる食材が限られてくるので、毎回違うメニューを出すのも大変ですよね。
赤ちゃんも食べ慣れているものを使っている離乳食の方が好んで食べてくれると思います。
同じものばかりになってしまう…とあまり気にせずに、赤ちゃんに『食事が楽しい!』と思ってもらえるようにしましょう。
離乳食の目標は上手に食べられるようになること
離乳食は『上手に食べられるようになること』を目標としているので離乳食の進み具合に合わせた食材を使っていれば大丈夫です。
離乳食の目的を改めて理解しておくと、必要以上に悩んだりイライラする事もなくなりますよ♪
- 『飲む』から『食べる』へ移行するための練習
- 咀嚼の発達を促す
- 消化機能の発達を促す
- さまざまな味や舌触りを知る、覚える
- 食べる楽しさを感じる
- 自立してひとりで食べられるようにする練習
- 母乳やミルクでは足りなくなる栄養の補給
好き嫌いで離乳食を食べなくても成長とともに改善されていきますが、食材の切り方やかたさ、味付けを変えると食べてくれることも多いようです。
メニューにばかり目を向けるのではなく、今はお子様が成長曲線に沿って大きくなっているか、顔色や普段の様子を見てあげてくださいね。
食材が重ならないように気を遣ったり毎回メニューで頭を悩ませたりするとママやパパはストレスになってしまいます。
頑張りすぎず、食材が重なってしまってもいいですし、市販のベビーフードなどを使ってみるのもいいかもしれませんね。
栄養はまだまだ母乳やミルクから多く摂っている
同じものばかりで、栄養が偏ってしまわないか心配…
この頃の赤ちゃんの栄養は母乳やミルクから補っているので、離乳食の栄養を過度に心配しなくても大丈夫です。
母乳やミルクと離乳食のバランスは、月齢とともに離乳食が進んでいけば自然と母乳やミルクから摂る栄養が減っていきます。
個人差があるので、赤ちゃんが成長曲線に沿って大きくなっているか、排せつや顔色などの様子に着目しながら、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。
生後5〜6ヶ月の栄養バランス
この頃の離乳食は1日1回、母乳やミルクから70〜80%の栄養を摂ります。
この頃は『離乳食に慣れる』ということを目標にしているので、ほとんどの栄養を母乳やミルクから摂っています。
離乳食がなかなか進まなくても、同じものばかりになってしまったとしても、気にせずに赤ちゃんのペースで進めてあげましょう。
生後7〜8ヶ月の栄養バランス
この頃の離乳食は1日2回、母乳やミルクから60〜70%の栄養を摂ります。
2回食が始まっていたとしても、まだまだ赤ちゃんの主な栄養源は母乳やミルクなので、離乳食の後はたっぷりと授乳してあげてくださいね。
まだ食べられる食材も限られているので、赤ちゃんが好きなお野菜をあげたりして楽しく食事できるように心がけましょう。
生後9〜11ヶ月の栄養バランス
この頃になると離乳食が1日3回になり、母乳やミルクから摂る栄養は30〜40%と徐々に離乳食から栄養を摂れるようになっていきます。
これは離乳食の進み具合や食べ具合で個人差がありますが、食べが良い赤ちゃんは授乳回数が減ってくることもあります。
3回食になると、毎回違うメニューを作るのはとっても大変ですよね。
同じメニューでも赤ちゃんが食べてくれているのなら気にせずに進めていきましょう。
食べられる食材が少しずつ増えてきたり、使える調味料も増えてきたりする時期です。
醤油や味噌などを使って薄く味をつけることや、切り方を変えてみるでも変化がつくのでおすすめです♪
生後12〜18ヶ月の栄養バランス
この頃は離乳食3回+おやつでほとんどの栄養が摂れるようになります。
これまで離乳食後にしていた授乳も、しっかり食べているときはしなくても良くなります。
生後12ヶ月を過ぎるとさらに食べられるものが増え、固形のものが食べられるようになるので、メニューも考えやすくなります。
母乳やミルクからの栄養がほとんどなくなるので、炭水化物とタンパク質と野菜の3種類は1回に少量でも取り入れられるといいですね。
我が家は朝はこのメニュー、夜はこのメニュー!とほとんど固定で出していました。
しかし、健診でも問題なし、体重や身長も標準、なによりもほとんど風邪を引かないという超健康的に育ってくれましたよ♪
同じメニューでも気にせず、お互い楽しく離乳食を進めていけるといいですね。
何を作っていいか分からないと悩んでいるママやパパにおすすめなのは365日分の離乳食献立がのっている離乳食カレンダーです。
離乳食初期から完了期まで1年間の献立が載っているので、本の通りに作るだけで栄養満点でバラエティ豊かな離乳食を準備できます♪
2回食や3回食に進んでもしっかりメニューが考えられており、毎日献立に悩まずに済みますよ!
離乳食でのタンパク質は同じものが続いてもいいの?
『上手に食べられるようになること』が目標の離乳食期では、タンパク質が同じものになってしまっても大丈夫なんです!
栄養はまだまだ母乳やミルクから摂取できるので、アレルギーに注意しながら少しずつあげていくのがいいでしょう。
タンパク質が同じものばかりになってしまっても問題ないですが、いくら食べがいいからと言ってタンパク質を与え過ぎることはやめましょう。
赤ちゃんの内臓にはかなりの負担になるので、与え過ぎると胃腸炎などになる可能性があります。
離乳食初期のタンパク質の目安量
初めてあげる食材はアレルギー反応を見るため、1さじから始めていきます。
異常がなければ、数日おきに1さじずつ増やしていきましょう。
例外として、卵はアレルギー反応が出やすい食材なので耳かき1杯から始め、1さじまでを目安に与えてください。
離乳食中期〜完了期まで
1日2回食〜3回食に移行していく時期で、食材ごとに与える目安量が異なります。
1回に与えるタンパク質の目安量
離乳食中期 | 離乳食後期 | 離乳食完了期 | |
肉・魚 | 10~15g | 15g | 15~20g |
豆腐 | 30〜40g | 45g | 50〜55g |
卵 | 卵黄1〜全卵1/3 | 全卵1/2 | 全卵1/2〜2/3 |
乳製品 | 50〜70g | 80g | 100g |
食材は1種類だけでなく、組み合わせても大丈夫です。
(例)離乳食後期に肉と豆腐を組み合わせる場合
肉:7g(目安量の約½)
豆腐:20g(目安量の約½)
※この量を1回の食事で与える
2回食や3回食では、1日の中でタンパク質の量を調整できればOKです。
1食目でタンパク質があまり食べられなかった場合、2食目や3食目で少し多めに与えて調整できます。
目安量を意識しながら、普段の離乳食作りの中で上手く調整していきましょう。
食べ慣れてもらうために、タンパク質は同じものばかり食べさせるのではなく、肉や魚、卵やチーズなどいろんなものを与えてあげるといいですね。
離乳食で同じものばかり食べるとアレルギーになる?
同じものばかり食べていて、アレルギーの可能性がある食材を摂取するのが遅れてしまうとアレルギーになりやすいと言われています。
アレルギーの可能性がある食べ物を除去しすぎないこと、摂取時期を遅らせすぎないことがアレルギーの予防につながるのです。
離乳食においてのアレルギー予防としては2つのポイントがあります。
- 離乳食を遅らせない
- 食物除去をしすぎない
最近はアレルギー研究も進んでいるので、今までのアレルギーに対する常識が変わりつつあります。
乳児の10%は食物アレルギーがあると言われており、これは自然に治ることもありますが、きちんとした知識が必要なものです。
いろいろな食材を早くから食べた方がいい
以前はアレルギーの可能性がある食材はなるべく遅く摂取するほうがいいと言われてきました。
しかし、最近では離乳食を遅らせてもアレルギーの予防にはならないことが分かっています。
むしろ、早いうちからいろいろな食材を口にした方がアレルギーを発症する可能性が低いとも言われているんです!
現在食物アレルギーが出ていない赤ちゃんは、離乳食を遅らせずに幅広く食べた方がいいと言われています。
好き嫌いがあるなどで同じものばかり食べている赤ちゃんには、すりつぶしたり味付けを変えて試してみましょう。
いろいろな食材を試してアレルギー反応を見た上で、同じものばかり食べているならなんの問題もありませんよ♪
心配な場合は、無理して進めたりせずに医師に相談するようにしてくださいね。
まとめ
- 離乳食は食べる練習なので、同じものばかり食べていても問題ない
- 離乳食の目的は上手に食べられるようになることで、咀嚼や消化機能の発達を促し、様々な味や触感を覚えて食べる楽しさを感じることである
- 離乳食で同じものばかり食べていても、母乳やミルクが主な栄養源なので栄養バランスは気にしなくても良い
- 離乳食が進み、離乳食完了期になるとほぼ離乳食から栄養が摂れるようになる
- 離乳食が進んできたら、炭水化物、タンパク質、野菜の3つを最低1品ずつ出せるようにすると良い
- 離乳食で赤ちゃんが同じものばかりしか食べてくれないときには、切り方や味付け、柔らかさなどを変えると食べてくれることがある
- タンパク質を同じものばかり食べていても問題ないが、内臓に負担がかかるため月齢に合った目安量を与えるようにする
- 離乳食で同じものばかり食べているために、アレルギー食材の摂取が遅れてしまうと食物アレルギーを発症しやすくなる
- アレルギー予防のためには、離乳食を遅らせずに幅広い食材を試してみることが大切
始めての離乳食で不安なことがいっぱいだと思いますが、同じものばかり食べるのは今の時点では心配ないですよ♪
離乳食後にしっかりと授乳して、赤ちゃんの成長曲線や顔色が健康的で、生活に問題なければ大丈夫です。
ママやパパの不安は赤ちゃんにも伝わってしまうので、あまり深く悩まずに楽しく離乳食を進めていきましょう!
はじめての離乳食が心配という方には、月齢に沿って365日の離乳食献立が載っている本がおすすめです。
献立だけでなく、調理方法や月齢ごとの食材のかたさの目安などが分かりやすく載っていますよ♪
この本を1冊持っていれば、献立に悩んだ時の強い味方になること間違いなしです!
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