あなたは、子どもの日にちまきを食べる理由を知っていますか?
ちまきを食べる理由は、「忠誠心の高い立派な人になってほしい」という願いと、病気や災難をよける「子供の健康」の願いが込められています。
しかし、地域によっては食べないところもあるのです。
実は、関西から九州ではちまき、北海道から関東では柏餅が縁起物とされています。
私は子どもの日にちまきを食べて育ちましたが、確かに今住んでいる場所では見たことがありませんね。
地域によっては、子どもの日にちまきが売っていなくて、知らずに探し回るかも…
簡単ちまきレシピや通販もご紹介しますので、安心してください!
ちまきを食べる理由を知ることで、日本の風習を子供たちに伝えることができます。子どもの日がより思い出に残るイベントになりますよ♪
子供にはできるだけ素材のいいものを食べさせたいですよね。
こちらの商品は、もち米も笹の葉も、新潟県産100%使用!
店舗ですべて手作りしているので、小さなお子さんにも安心です♪
子どもの日にちまきを食べる理由は?由来と意味を紹介
ちまきは中国由来で「忠誠心の高い立派な人になってほしい」という願いと、病気や災難をよける「子供の健康」の願いも込められています。
私が小さい頃は、子どもの日にちまきを食べていましたが、食べる理由を考えたことはなかったです。
結婚して子供が幼稚園に通うようになると、季節にあわせて行事の意味や由来を園長先生がお話してくれました。知らないことだらけなので、とても楽しみにしていたのを覚えています。
毎年子どもの日は、菖蒲湯(しょうぶゆ)の入浴法や柏餅を食べる理由を話してくださいましたが、ちまきの話は一度もなかったのです。
そういえば、関東に引っ越してきてちまきを見てないな…なんでだろう…
不思議に思って調べると、驚きの事実がありました!
だから、ちまきの話がなかったのか~!なるほど~!
なぜ関西から九州の地域だけなの?謎が増えてきた…
ちまきを食べる理由と一緒に、地域によって縁起物が違うことも説明しますね!
子どもの日にちまきを食べるのは中国が由来
古代中国で国民の信頼が高かった「屈原(くつげん)」の命日に、ちまきを食べるようになり、その文化が端午の節句の行事と一緒に日本に伝わったとされています。
今から約2300年前の中国戦国時代に、国王の側近として活躍した屈原は、正義感と国を思う強さで多くの国民から慕われていました。
しかし、それをよく思わない人の陰謀により国を追われ、ついには川に身を投げたという言い伝えがあります。その日が5月5日だったのです。
悲しんだ国民は、供物を川に投げて供養しようとしますが、邪悪な竜に横取りされるばかり。
そこで竜の苦手な楝樹(れんじゅ)の葉に、もち米を包み邪気を払う5色の糸で縛ったところ、無事に屈原まで届けることができたそうです。
そこから、命日の5月5日に「屈原のような忠誠心のある立派な大人に育ってほしい」という願いを込めて、ちまきを食べるようになったと伝えられています。
日本に伝来すると、楝樹の葉の代わりに邪気を払うとされる、茅(ちがや)の葉も使われるようになりました。
また、もうひとつの説として、旧暦の5月は季節の変わり目で病気にかかる人が増えるということから、ちまきを食べて病気や災難よけを願った、とも言われています。
殺菌効果の高い笹を使って巻き、邪気を払う5色の糸で束ねることからも、病気や災難から身を守り、健康に過ごしてほしいという意味が込められているのですね。
ちまきを食べているのは関西地域を中心に西日本!
ちまきを食べる風習が中国から伝わってきたのは奈良時代でした。当時の都がある関西を中心に西日本で広がったのが理由です。
なるほど!!伝わってきた時代の都が関西にあったからなのですね!
でもなぜ関東に広がらなかったの?
江戸時代に柏餅が縁起のいい食べ物として、江戸を中心に主流になったからです。
伝統を重んじる上方(京都とその周辺)はちまきを伝承したため、東西で子どもの日に食べるものが違うというわけです。
一説には、関西に柏餅が広がらなかった理由は、柏の木が関西ではあまり育たなかったためとも言われています。
風習の由来や理由を調べると、とってもおもしろいですね!
ちまきでなく柏餅を食べているのは東日本!由来と理由
ちまきは中国から伝来したものですが、柏餅は日本発祥のものです。
柏餅は、子孫繫栄や子供の健康を願って食べられています。
柏の葉は冬に枯れ葉となっても木から落ちずに、新芽が出るまで木に残る特徴があります。
新芽を「子供」、枯れ葉を「親」に見立てて、家系を絶やさない縁起ものと結びつけました。
江戸の武家社会では、跡継ぎを大事にする考えがあったため、柏の葉で巻いた柏餅は縁起のいいものとして、食べられるようになりました。
したがって、男の子が健康に元気に育つようにと願いが込められています。
ちなみに、柏の葉の巻き方で中身が違うって知っていましたか?
・柏の葉を表向きで巻いている→小豆あん
・柏の葉を裏向きで巻いている→味噌あん
中身が区別できるように考えられたのでしょうか?おもしろいですね!
子どもの日の簡単ちまきレシピをご紹介♪
たった4つの材料で、子供と一緒に作れる、とっても簡単なレシピをご紹介します♪
地域によっては、ちまきが販売されていないかもしれません。
そこで、子どもの日に子供とちまきを手作りしてみませんか?
今回ご紹介するレシピは、優しい甘さなので、完全食になった1歳半のお子さんから食べられますよ!ただし、飲み込む際は注意してあげてくださいね。
笹なし!子供と一緒に簡単ちまき作り!
子供でもできる、ちまきのレシピをご紹介します。粘土をこねる感覚で作るので、子供はぜったい楽しいですよ!
- 白玉粉 70g
- 上新粉 120g
- 絹ごし豆腐 150g(3パック入りの1個分)
- きび砂糖 45g(白砂糖でもOK)
それでは、さっそく作り方です。計量はおおざっぱでも大丈夫ですよ。
水っぽかったら白玉粉か上新粉を足し、水分が足りなさそうでしたら、水を少し足して作ってください。
今回は6歳の次女がほとんどひとりで作ってくれました。それくらい簡単です!
・最初はゴムベラや木べらで混ぜましょう。
・豆腐は水切りせずにそのまま使ってOKです。
・まとまってきたら、白玉粉のかたまりがなくなるように、つぶしながらこねます。
・耳たぶくらいの硬さになったら、生地を10等分して、形を作ります。6歳の子が作ったので、形はご愛敬で(笑)
・鍋にたっぷりの水を入れて、茹でます。
・表面まで浮かんできて、さらに1分茹でます。
・氷水にさらし、粗熱をとったら、キッチンペーパーなどで、余分な水分をふき取ります。
・冷めたらラップに包みます。
・写真のように折り紙の1辺を折り、側面からくるくると巻きます。
・巻き終わりはテープで止めましょう。
・頭頂部はねじってとめれば出来上がり♪
子供メインで作って1時間もかかりませんでした!おかわりのアンコールが出たので、次は13歳の長女が作ってくれました。30分でできましたよ♪
実は私の子供たちは、初めてちまきを食べました。幼稚園では柏餅を教えてもらっていたこともあり、子どもの日は柏餅を食べていたのです。
でも私はちまきで育った子!地元の風習もしっかりと伝えねばとこの記事を書くにあたり考えさせられました。
笹が手に入らなくても、風習を伝えるにはもってこいのレシピですよ。
また、子どもの日だけでなく、おやつにもちょうどいいです!ぜひ、作ってみてくださいね。
子どもの日にちまきを通販で買える?期間限定で販売
子どもの日に食べるちまきを通販で買うことは可能です。ネット販売している和菓子屋さんのホームページをチェックしてみてください。
ちまきといっても、地域によって中身はさまざまです。
もち米を三角の形にして笹に包んだ「ご飯もの」や、米粉に砂糖を加えてつくったお団子やあんが入っている「和菓子」など。
あたなが子供の頃に食べていたちまきは、どれですか?
通販だと手軽に手に入りますよ♪近所のお店で手に入らなければ、お取り寄せしてみてください。
残念ながら2023年2月下旬現在では時期が早いので、通販されている和菓子ちまきの数はまだまだ少なめです。
期間限定発売される和菓子屋のちまき通販を紹介
期間限定でちまきの販売をするお店はたくさんあります。下記のお店は販売前もありますが、すでにホームページに載っていました。
店名 | 商品 | 価格 |
名物かまど | ちまき1束(3本) | 720円 |
御菓子司 大彌(だいや) | ちまき5本束仕上げ | 1,404円 |
菓游 茜庵 | 本ちまき10本組 | 4,687円 |
4月になると、もっと多くのお店が販売の告知を出しますので、時期が来たらチェックしてみてくださいね!
北海道から関東地方で食べられている中華ちまき
子どもの日に食べるちまきは和菓子のものですが、地域によって中身が違います。
北海道から関東では、中身がおこわのものを「ちまき」と呼んでいます。いわゆる「中華ちまき」です。
もち米と一緒に味付け肉やタケノコ、しいたけなどを一緒に竹の皮で包んで蒸したもの。
中華街だけでなく、スーパーの冷凍食品コーナーでも見かけるほど、一般的になっていますね。
もちもち食感で味の付いた具材がとってもおいしいです!私も大好きです。
最近では、中華ちまきを子どもの日に食べるご家庭もあるようですよ。
鹿児島県で食べられている灰汁巻き(あくまき)
鹿児島県のちまきは「灰汁巻き(あくまき)」をさします。
あなたは灰汁巻きを食べたことがありますか?私は九州出身ですが、灰汁巻きは初めて知りました。
灰汁(あく)に漬けたもち米を竹の皮で包み、3時間ほど炊き上げたものです。黒砂糖やきなこをつけて食べます。
一見羊羹のように見えますが、わらび餅より粘り気が強く、灰汁巻き自体は味がないそうです。
鹿児島県では、灰汁巻きを子どもの日に食べるそうですよ。どんな味か気になりますね!
まとめ
- 子どもの日にちまきを食べる理由は、古代中国で国民に愛されていた屈原(くつげん)のような「忠誠心の高い立派な人になってほしい」という願いが込められている
- もうひとつの食べる理由として、病気や災難をよけられるように「子供の健康」の願いも込められている
- 子どもの日に食べる縁起物は関西~九州はちまきで、北海道~関東は柏餅が主流
- ちまきが伝来した時代に都があったのが関西だったため、西日本で広がった
- 柏の葉は新芽が出るころまで古い葉が木に残る特徴があり、柏の葉で巻いた柏餅は縁起ものとして、江戸時代に広がった
- 柏餅を食べる理由は、子孫繫栄や男の子が健康に元気に育つようにと願いが込められている
- ちまきの簡単レシピは、白玉粉、上新粉、絹ごし豆腐、きび砂糖の4つの材料で子供も一緒に作れる
- 子どもの日のちまきは通販でも購入可能で、期間限定が多い
- 中身は地域によってもさまざまで、和菓子ちまき、中華ちまき、灰汁巻き(あくまき)がある
子どもの日にちまきを食べる理由って、意外と知らない人が多いと思います。
今年の端午の節句には、ぜひちまきを食べながら、由来や理由を子供たちに教えてあげてください♪
地域によっては、和菓子ちまきを販売していないところもあります。簡単レシピで手作りするか、通販でお取り寄せをしてみてくださいね。
健やかな成長を願う、子どもの日になりますように。
あなたは和菓子ちまきをたべたことがありますか?
もし、食べたことがなければ一度食べてみてください!
地域によって中身が違うので、食べ比べして楽しむのもいいですね♪
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