延長コードが使えない家電がある!!注意点と安全な使用方法を解説

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世の中には生活を便利にしてくれる様々な家電がありますが、そんな家電の中には消費電力が大きいために延長コードが使えない家電があるのです!

家電には消費電力というものがあり、その消費電力の大きさが大きすぎると延長コードが使えないことがあります。

消費電力が大きく、延長コードが使えない家電ということを知らずに家電を使ってしまうと思わぬ事故を起こしてしまう原因になってしまう場合があります。

こちらの記事で延長コードが使えない家電と注意点を確認していただければ、正しく安全に家電が使えるようになりますよ!

この記事を読み終わったあとに是非一度、延長コードが使えない家電の点検をしてみてください!!

目次

延長コードが使えない家電はどんな家電?

延長コードが使えない家電にはこんなものがあります。次に挙げる家電は延長コードが使えない家電の一部ですが、どれも身近でよく使う家電ばかりではないでしょうか?

  • 電子レンジ
  • オーブントースター
  • 電気ケトル
  • 炊飯器
  • 洗濯乾燥機
  • エアコン
  • 電気ストーブ など

これらの家電は消費電力がかなり大きいため、延長コードを使用してしまうと発火して火災の原因になってしまう可能性があるのです!

特に電子レンジやトースターなどのキッチン家電は置くスペースやコンセントの数が限られているので、延長コードを使っている方がかなり多いと思います。

私も延長コードが使えない家電のリストを見てドキッとしました。

延長コードが使えない家電は取扱説明書に警告文がある

延長コードが使えない家電は、取扱説明書に「定格15A以上のコンセントを単独で使う。」といった警告内容が必ず書いてあります。

実際に先ほどリストに挙げた家電で私が持っている家電の取扱説明書を確認してみました。

どの家電の取扱説明書も「もくじ」の次に「安全上のご注意」「安全なご利用のために」などというページがありました。

そして、その中の「警告」という項目に「定格15A以上のコンセントを単独で使う。」という一文が必ず入っていました!

定格とは、家電などの電気機器を安全に使用するために決められている電気の利用制限のことで、それぞれの電気機器に定格容量が定められています。

一般的なコンセントに流せる電流の上限の定格電流は【15A】となっています。

定格15A以上のコンセントと聞くと難しく聞こえますが、要するにお家の壁などにある一般的な2つ口のコンセントのことです。

「普通のコンセントを単独で使う。」ということになります。つまり、延長コードが使えない家電=コンセントを単独で使わなければいけない家電です。

延長コードには差し込み口が2個以上ある商品がたくさんありますよね?では、ここで問題です。

『キッチンで電子レンジとトースターと炊飯器の3つの電源を確保したいとき、差し込み口が3個ある延長コードを使えばそれぞれの家電を使うことができるでしょうか??』

単独で使わないといけないから『一気には使えない!』

単独で使わないといけないから『ひとつなら使える!』

なんと、どちらも正解です!!次の項目で詳しく説明しますが、1つのコンセントで使える電気の量というのが決まっています。

その電気の量の上限を超えないように家電を正しく使うことが大切なのです。

延長コードが使えない家電は消費電力が大きい

先ほど少し電気の量のお話をしましたが、家電にはそれぞれ使用する電気の量があります。

家電を動かすのに必要な電力の大きさのことを消費電力といい、延長コードが使えない家電は消費電力が大きい家電になります。

消費電力のお話をするにあたって、まずは電気の単位について説明しますね。基本的な単位は次の3つです。

  • アンペア(A)
    • 電気の流れる量、電流
  • ボルト(V)
    • 電気を押し出す力、電圧
  • ワット(W)
    • 電気がする仕事の大きさ、電力

ここで注目するのが「ワット(W)」です。家電製品をよーく見てみてください。どこかに必ずこの単位の記載があると思います。

ワット(W)は電気がする仕事の大きさでしたね。つまり、家電がどれくらいの電気を消費して仕事をするのかが書かれているのです。これが消費電力と呼ばれます。

さて、先ほど1つのコンセントで使える電気の量は決まっているとお伝えしましたが、その上限はどうやって決まっているのでしょうか?

一般的な1つのコンセントで使える電力は1500Wまで

1つのコンセントで使える電力の量というのが決まっており、その上限は【1500W】となっています。

ではなぜ【1500W】という数字になるのかを見てみましょう。実は家庭で使える電流や電圧にも決まりがあるのです。

電力(使える電気の量)を調べる計算式:【電流(A)×電圧(V)=電力(W)

コンセント1つが使える電力の上限:【15A×100V=1500W

家庭にある一般的なコンセントに流せる電流は【15A】までと決まっています。そして一般家庭に供給されている電圧は基本的には【100V】または【200V】です。

電圧は2種類あるのですが【100V】は一般的なコンセントで【200V】はエアコン用のコンセントになります。

エアコン用のコンセントをよく見ると、普通のコンセントと少し差し込み口の形が違うのと「200V用」と赤字で書いてあったりします。

気になる方は是非一度お家のコンセントを確認してみてくださいね!

今回は【100V】の普通のコンセントの上限を確認したいので、【15A】と【100V】を計算式に当てはめてみます。

すると【15A×100V=1500W】となり、1つの普通のコンセントで使える電気の量は【1500W】までということになるのです。

実際に使っている家電の消費電力

家電は基本的に消費電力を表示することが義務付けられているので、家電本体に必ず記載があるはずです!

ではここで、冒頭に挙げた家電の消費電力を見てみましょう。消費電力は家電やメーカーによっても違うと思います。

ここでは私が実際に使っている家電の取扱説明書や家電本体の消費電力を確認してみました。

  • 電子レンジ 【1460W
  • トースター 【1300W
  • 電気ケトル 【1300W
  • 炊飯器   【1240W
  • 洗濯乾燥機 【1130W
  • エアコン  【665W】~【1280W
  • 電気ストーブ 【1100W

1つのコンセントで使える電気の量が【1500W】だということを考えると、消費電力がかなり大きいですよね。

なので、これらの家電は必ず単独で使わなければならないのです。もちろん、ここに挙げた家電以外にも消費電力が大きい家電はたくさんあります。

家電を購入して使い始める時は、必ず本体か取扱説明書を確認して消費電力を把握するようにしましょう!!

延長コードが使えない家電を使うときの注意点

延長コードが使えない家電を使うときには、1つのコンセントで使える電力の上限と家電の消費電力を把握しておくことがとても大切です。

また、延長コードが使えない家電以外の家電でも消費電力は把握しておかなければなりません。

なぜなら、1つのコンセントで使える電力の上限やブレーカーの電力の上限を超えないように注意しないと、コンセントが原因で火災につながったりブレーカーが落ちる恐れがあるからです!

ここでは延長コードが使えない家電などを使うときに注意するポイントをお伝えします。注意点をしっかり把握しておけば延長コードが使えない家電も正しく使うことができますよ♪

コンセントの上限を超えないように使う

コンセントの上限である【1500W】を超えて電気を使用すると、感電の恐れやコンセントが発熱し火災の原因になるので注意が必要です。

コンセントで使える電気の量の上限は【1500W】でしたよね。もし仮に、1つのコンセントに延長コードを上下に2本さして、その延長コードに家電を複数繋いで設置したとしましょう。

つながっている家電が全て消費電力の小さな家電で合計【1500W】を超えていなければ同時に使用が可能です。

しかし、延長コードが使えない家電のような消費電力の大きな家電を使うとあっという間にコンセントの上限の【1500W】を超えてしまいます。

コンセントの定格容量を大きく超える電流や電圧で延長コードや家電を使用し続けると、コンセントが異常発熱を起こし発火する恐れがあります。これが火災につながるのです。

また、ブレーカーが落ちて部屋が真っ暗になってしまったということも起こる場合があるので注意が必要です。

ブレーカーの上限を超えないように使う

さて、今度はブレーカーについての注意点です。ブレーカーは定められた以上の電流が流れると自動で電気を遮断する装置のことで、電気を使っているならどのお家にも必ずある装置です。

ブレーカーの回路にも電力の上限があり、使用する電力量が上限を超えてしまうと異常な電流を感知してブレーカーが落ちてしまいます。

「ブレーカーが落ちた」というのは異常な電流を感知して自動で電気が遮断され、ブレーカーがオフになった時に使う表現です。

このブレーカーですが「キッチン」「洗面所と浴室」「洗濯機だけ」など、部屋や家電などで電気を届けるグループ分けがされています。

この電気を届けるグループは、コンセントと同じように1つのグループの回路で使える電気の量の上限が決まっています。

一般的に1つの回路で使える電流の上限は【20A】で一般的なコンセントの電圧は【100V】です。

コンセントの上限を調べた時の計算式に当てはめると【20A×100V=2000W】となり、1つの回路で使える電気の量の上限は【2000W】となります。

コンセントの上限は【1500W】なのに【2000W】も使えるの?

これは私がブレーカーについて最初に思った感想です。ここまで数字がたくさん出てきてこんがらがってしまいました…。私のように混乱しないために具体例を挙げて説明しますね!

キッチンのグループの回路の中に2つのコンセントがあって、1つに「【1300W】の電子レンジ」もう1つに「【200W】のミキサーと【1000W】のトースター(合計【1200W】)」をつないだとしましょう。

それぞれのコンセントの上限の【1500W】は守られていますが、キッチンの回路の上限の【2000W】は【1300W+200W+1000W=2500W】となり大幅に超えてしまっています。

そうなるとブレーカーが落ちてしまうのです。家電を一気に使うとブレーカーが落ちてしまう仕組み、分かっていただけたでしょうか?

コンセントとブレーカーの上限に注意して家電を使えばトラブルが起きることがなくなりそうですね!

延長コードが使えない家電を安全に使うために

私たちの暮らしになくてはならない家電。普段からなんとなくで使い方を把握して使っていませんか?

延長コードが使えない家電も含め、家電を正しく安全に使うためには取扱説明書をしっかり読んで定期的に点検をすることがとても大切です。

取扱説明書にはその家電の注意事項や使用方法、さらにはお手入れ方法まで製品についてのことが詳しく書かれています。家電を使用する前には必ず目を通しておくことをおすすめします。

取扱説明書の「安全上の注意」を必ず読む

取扱説明書を必ず確認して正しい使用方法を把握しておかないと、思わぬ事故によって家電の故障や使用者のケガ、さらには使用者が死亡してしまう恐れがあります。

延長コードが使えない家電は取扱説明書の「安全上のご注意」のページに警告文があるとお伝えしました。

しかし、取扱説明書は基本的な使い方だけ確認して、あとはよく読まずに片付けてしまうことが多いかもしれません。

私も取扱説明書を最初から読まずに使いたい機能だけを調べるような読み方をしてしまっていました。

この「安全上のご注意」のページには「必ずお守りください」という一文が必ずどこかに書いてあります。

必ず守らなければならない約束事を、分かりやすい表現でなぜそれがダメなのかの理由もつけて書いてくれています。

私も改めて取扱説明書を読んでみて、こんなにたくさんの警告や注意書きがあったのかと思いました。

取扱説明書をきちんと確認していれば、延長コードが使えない家電も正しく安全に使うことができるので安心ですね!

定期的にコンセント周りの掃除と点検をする

家電は定期的に掃除や点検を行う方が多いと思いますが、家電のプラグをさしているコンセントの掃除や点検はどうでしょうか?

コンセント周りも掃除や点検をしておかないと火災の原因になってしまう可能性があるので、定期的な点検とお手入れが必要です!

点検ポイント
  1. ホコリが溜まっていないか
  2. コンセントにプラグがしっかりささっているか
  3. プラグが長い間さしっぱなしではないか
  4. プラグに焦げ跡や変形はないか
  5. タコ足配線になっていないか
  6. コードの上に重いものが置かれていないか
  7. コードを束ねたまま使っていないか

この点検ポイントは、どれも火災につながる可能性のあるものになっています。トラッキング現象という言葉を聞いたことはありませんか?

この現象はコンセントの差し込み口にホコリがたまり、そこに空気中の水分などの湿気がたまるとプラグの刃と刃の間で放電が繰り返し行われて、やがて熱を持ち発火してしまう現象です。

これは抜けかけのプラグの上にホコリがたまっていたり、長い間プラグをさしっぱなしで気が付かないうちにプラグが劣化していたりするとさらに起こりやすくなってしまいます。

プラグに焦げたような跡がある場合は要注意!!すでにトラッキング現象が起こっている可能性があります。

無理に引っ張ったりして力が加わり変形してしまったプラグも接触不良を引き起こしたり、感電やショートして火災が発生する原因になってしまいます。

タコ足配線はコンセントの上の【1500W】を超えるような使い方をすると熱を持ち火災の原因になります。

コードがごちゃごちゃしているタコ足配線はホコリもより溜まりやすくなるので要注意です。

また、コードが重いもので踏まれて劣化や断線していたり、コードを束ねたまま使うことにより負荷がかかりすぎて熱をもってしまうことが原因で発火することもあります。

コンセントが原因で火災が発生するかもしれないと思うと怖いですよね。

さて、掃除をする時も必ず気を付けてほしいことがあります。必ず守ってくださいね!!

コンセント掃除の手順と注意点
  1. ブレーカーを落とす
  2. 乾いた布やハンディモップでホコリをとる
  3. エアダスターで細かなホコリを飛ばす
  4. 仕上げに水拭きした場合は完全に乾くまでコンセントを使わない

万が一、コンセントの掃除中に感電してしまうというような事故を防ぐために、掃除の前に必ずブレーカーは落としてください!!

また、電気は水が厳禁なので濡れた手や濡れた雑巾で触らないようにもしましょう!

掃除道具も基本的には乾いた布などを使用して、どうしても落ちない汚れや気になる汚れがある場合だけ固く絞った雑巾で拭くようにしましょう。

少しでも水を使ったのなら完全に乾くまでコンセントを使わないようにしてくださいね。

また、コンセントの中にホコリが入ったからと、なにか物を突っ込んだりするのもとても危険です。

間違ってもフォークなど金属製の物は絶対に入れないでください!!!!一瞬でショートして火花が出て火傷する恐れや、感電する恐れがあります!絶対にやめましょう!

コンセントの掃除と合わせて、周りのコードやプラグも点検しながらサッと拭いておくといいと思います♪

コードやプラグも案外汚れていますよ。こちらもなるべく水を使わないようにしましょう。

まとめ

  • 延長コードが使えない家電は取扱説明書に警告文がある家電
  • 延長コードが使えない家電は消費電力がかなり大きい家電
  • 家電の消費電力を確認するには家電本体の記載を確認する
  • 家電を使うときはコンセントの上限1500Wを超えないように使う
  • 家電を使うときはブレーカーの回路の上限2000Wを超えないように使う
  • 家電を安全に使うためには取扱説明書を必ず読み、コンセントの定期的な点検や清掃を行うことが大切

延長コードが使えない家電もそうでない家電も、使う前には取扱説明書を必ず確認しなければならないなということを改めて思いました。

家電を安全に使うためにこの記事で紹介したことをしっかり守れば、便利な家電たちは日々の暮らしを快適にしてくれる心強い味方になってくれますよ♪

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