集団生活である保育園で過ごしている子供がトラブルに合うことは、必ず起こりますよね。
泣きながら帰ってきたり、けがをして帰ってきたりすると何があったのか、なにかトラブルに巻き込まれたのかなと心配になります。
保育園の先生から話を聞きたくても、お迎えのときに担任の先生から話を聞くのは難しいこともあります。
そんなときには、連絡帳にどんな事があったのか、日頃の感謝を伝えつつ相談やお願いという形で書き、望んでいることを明確にすると良いでしょう。
連絡帳の書き方によって、上手く内容が伝わらず、先生を困らせてしまったり、先生との信頼関係にも傷が入ってしまいます。
この記事のポイントを読むことで、関係性を崩さずにトラブルの意図を伝えることができます。
保育園の連絡帳でトラブル内容を伝えるポイント
子供が怪我をして帰ってきたけど、どんな風に連絡帳に書けばいいの?
保育園でのトラブルがあったときの連絡帳の書き方は4つのポイントがあります。
- 先生への日頃の感謝を伝えつつ、起こった事実のみを書く
- 相談やお願いという形で書く
- どんなことを望んでいるかを明確に書く
- 連絡帳とは別の紙に一度伝えたいことを書く
保育園に子供を預けていると、子供同士のトラブルってよくあります。3つのポイントに気を付けながら、連絡帳を書いてみましょう。
保育園でトラブルがあった日のお迎えのときに、こんな事がありました!と教えてくれる先生もいますが、伝え忘れや、先生が見ていないところで起きたトラブルに関しては、その日にすぐ知ることは難しいです。
保育園でのトラブルを知るためにも冷静に落ち着いて内容を知ることが出来るのが連絡帳です。
話すことより書くことで、一時的な感情が落ち着き冷静に内容を相手に伝えることができますね。
日頃の感謝と事実のみを書く
小さいトラブルでも、子供が苦しんでいたり、悩んでいたりすると感情的になってしまうこともありませんか?
しかし、両親の感情面を大きく連絡帳に書こうとすると、より感情的になってしまい、保育園の先生や他の園児を責める形になってしまう文章になってしまいます。
なぜ、トラブルが起こっているのか冷静に判断でき、相手にも落ち着いて気持ちを伝えるためにも、事実のみを書くことが大切です。
また、日頃の保育への感謝を前置きにすることで、書いている保護者も冷静に書くことができ、連絡帳を読む先生もただのクレームと受け取らずに、真剣にトラブルに向き合ってくれます。
相談やお願いという形で書く
「先生はこうするべき。」「こうあるべき。」というような、要求しているように書いてしまうと、保育園側としては気持ちがいいものではありません。
「このようにしていただきたいです」というような書き方にするだけで、柔らかく相手にお願いすることができます。
要求はクレームを強く伝えている印象になりますが、相談やお願いになるとやんわりと伝えている印象になります。
どんなことを望んでいるのか明確に書く
トラブルに対するクレームを入れた後はどんな対応をしてもらえるかが、一番気になるところですよね。
しかし、どんなことを望んでいるのか、伝わらなければ意味がありません。
どうなってほしいのか、保育園としてはどう対応してほしいのかを明確にはっきり書くことも大切です。
また、お願いをしたあとの対応を知りたい旨をしっかり、連絡帳に書くことは大切です。
たとえば、「今後どのような対策をしていただけるか、決まり次第教えてください」というように明確に伝えましょう。
そうすることで「わかりました」「気を付けます」で話が終わってしまうことを防ぐことができます。
連絡帳とは別の紙に一度伝えたいことをメモにとる
どうしても書くことが苦手だったり、感情的になったりする場合は、一度メモをとることをおすすめします。
伝えたいことをすべてメモに書くことで、感情面と事実を客観的にみることができます。
保育園の都合を確認し直接相談する
どうして連絡帳だけでは伝えきれないことや、相談しにくいことは、直接もしくは電話で相談できるように調整しましょう。
・あいさつ ⇒ 相談内容 ⇒ 提案の形で書くと伝わりやすいです
保育園連絡帳の書き方や利用する目的をご紹介
そもそも、保育園の連絡帳って何を書けばいいのかわからない。
書き方に決まりはありません。子供のありのままを書いていけばいいのです。具体的な書き方を見てみましょう。
保育園の連絡帳に書く内容
書く内容に決まりはありません。しかし、保育園の年齢別に書く内容が決まっているものもあります。書き方を理解し、日頃の様子を書いていきましょう。
- 0~3歳の未満児クラス:保育園によってテンプレートがあります。
- 3~5歳の以上児クラス:基本的にテンプレートがない場合が多いです。
0~3歳の未満児(乳幼児)クラスの連絡帳
乳幼児の連絡帳には、写真の様に項目があることがあります。項目に沿って書き方のポイントをまとめました。
<健康状態、体温>
乳幼児は特に体の発育が不十分なことがあり、体調に影響が出やすいです。
鼻水が出てることや、咳が出ていることなどを書いておくと、保育園でも気をつけて体調面を気にかけてくれます。
<排便状態>
特に0-1歳児は、消化機能が未熟であり、便秘や下痢を起こしやすいです。
そのため、一日のうちどのくらい便が出ているのか、性状はどうなのかを保護者も保育園の先生も把握しておく必要があります。
<睡眠>
乳幼児は、寝ることが大切です。体力的にもお昼寝をする子がほとんどです。
お昼寝の時間は決まっていますが、寝た時間や起きた時間によっては、決まった時間に寝ない子もいるようです。
保育園によっては、園児に合わせてお昼寝をさせてくれます。
保育園によって、連絡帳が違うため項目が違うことがあります。
<食事内容>
晩ごはんや朝ごはんに何を食べたのか、ミルクはどのくらい飲んでいるのかを書いていきます。
離乳食の進み具合や、朝ごはんの量などを見て給食の量を調整していることがあるようです。
特記事項として、いつもより少食だったことや、朝ごはん食べられなかったなど書くとよいです。
3~5歳以上(幼児)クラスの連絡帳
特に、毎日書く必要もありませんし、内容にきまりはありません。
しかし、保育園によっては、毎日の体温は書いて下さいという園もあるようです。
書き方が分からない場合は、保育園に相談してみるのもいいでしょう。
書く内容
- 体調面
- 家庭での子供の様子
- 週末の過ごし方
- 食事の内容
- 子育ての悩みや相談
- 保育園の先生への感謝の気持ち など
<体調面について書く>
咳がでていたり、鼻水がでていたり、何も症状はないけど何かがおかしいなど、いつもと体調面で違うと思っている点があれば、必ず書いておくべき項目です。
子供の体調不良の症状や、体調が悪化した場合に保育園側にどう対応してほしいのか、お願いしたい対応を書きましょう。
<家庭での過ごし方>
保育園からの帰ってきた後の様子や子供の好きな遊びやキャラクターなどを書くと、保育園の先生が子供に声掛けをしやすかったり、活動に好きな遊びをとりいれてくれたりすることもあります。
<週末の過ごし方>
保育園に行っていない日はどのように過ごしたのか、どこに外出したのかなど伝えることで、先生が子供の話をする内容に役に立ちます。
<食事の内容>
乳幼児では毎日書くような項目ですが、幼児クラスはいつもより違うことを書くといいです。
初めて食べたものなども書いておくと、保育園での給食やオヤツで提供するときの参考にもなります。
初めて食べたもので、湿疹などのアレルギー反応が出た場合は、必ず連絡帳に書き、保育園で提供されることがないように伝えましょう。
<子育ての悩み>
保育師さんは、子どもについて勉強をしてきたプロです。子育てで悩みがある時は、連絡帳に書いて相談することができます。
的確なアドバイスをもらえたり、一緒に考えてくれます。
<子供の成長を伝える>
子供が成長してる姿ってとても感動するし、だれかと共有したい気持ちになりませんか?一緒に子供の成長を喜べる存在が保育園の先生でもあります。
些細なことでも連絡帳に成長したことを書くことで、先生も子供の成長にかかわっているんだと感じてくれるようです。
また、成長・発達の確認にもなるので、ぜひ書いていきましょう。
保育園連絡帳の利用する目的
保育園の連絡帳は様々な目的があります。ただ連絡事項を書くためのもではないのです。
連絡帳を書くときは、目的を知った上で書くことにより有効に活用することができます。
保育園と保護者が連携して育児するためのツール
一番の目的といえるのが、保育園と保護者の連携ツールです。
連絡帳がなければ、保育園側は自宅での様子がわかりませんし、保護者側は保育園での子供の様子わかりません。
保育園側も保護者側も子供のことをよく知るために自宅での様子や保育園での様子を伝えるのが連絡帳です。
連絡帳に保護者からの報告や相談、お願いしたいことを書くことで、保育園はその内容に合わせて適切な対応ができます。なので、伝えたいことがある場合はしっかり連絡帳に書きましょう。
保育園による保護者への育児サポートするためのツール
保育園の連絡帳は保育園からの子育て支援の一つです。子育てに対する自信や意欲をサポートすることも保育園の役割の一つです。
保育園の先生は子供に対する教育や保育のプロです。子育てに対する不安や相談がある場合は、連絡帳を通じて相談すると適切な対処を一緒に考えてくれます。
ぜひ、連絡帳を子育て支援として利用してみてください。
保育園連絡帳の例文をシーン別にご紹介
保育園連絡帳の書き方のポイントは分かったと思います。しかし、イメージがわかない人もいると思います。
保育園の連絡帳を書くことを負担に思うことがないように、例文を用意しました。
例文の内容は、トラブルがあった場合、体調が悪い場合など、シーン別に例文をご用意しました。
保育園の先生によく書かれている連絡帳の内容を聞いて作成しましたよ。
ケースによって例文がありますので、参考にされてみてください。
保育園初日の場合
本日より1年間よろしくおねがいします。家では〇〇と呼んでいます。外で遊ぶことが多く、特に走ることが大好きです。友達できるか少し不安があるようです。ご迷惑おかけすることもあると思いますが、よろしくお願いします。
本日よりお世話になります。〇〇も楽しみにしていました。3歳児検診では言葉の発達が遅いことを指摘されてますので、ゆっくりとした口調で話しかけて頂けると幸いです。1年間よろしくお願いします。
保育園でトラブルがあった場合
いつもお世話になっております。今日保育園からの帰ってくると、お友達と喧嘩したようで仲直りをしたいといっています。様子を見ていただかると助かります。よろしくお願いします。
いつもお世話になっております。最近お友達に意地悪されるから保育園に行きたくないと言っております。個別に先生に相談させていただきたいです。〇月〇日もしくは〇月△日に保育園に伺うもしくは電話で相談をしたいです。ご都合いかがでしょうか。
子供の体調が悪い場合
咳がでているので、熱がでるかもしれません。37.0度(平熱)以上になればご連絡ください。
1歳ごろより小児喘息の診断があります。今日の朝は咳が酷く、吸入をしております。背中にホクナリンテープも貼っています。今日は走ると咳が出てしまうと思うので、なるべく室内で遊ぶように本人にも伝えています。ご迷惑おかけしますが、よろしくお願いします。
家庭での過ごし方の場合
保育園で、〇〇ちゃんとすべり台で遊んだと楽しそうに話してくれました。
最近ブロック遊びが好きで、家を作れるようになりました。
週末の過ごし方の場合
土曜日にお祭りにいきました。浴衣を着て、出店でりんご飴や綿菓子などを買って食べられて嬉しいようでした。
土曜日に熱が出てしまい、一日中寝ていましたが、翌日には熱も下がり元気になっています。
食事内容の場合
「今日の朝ごはんは、パンでしたが、半分しか食べられませんでした。」
「昨日の夜初めてチーズを食べました。美味しいとニッコリ笑って食べていました。」
「昨日ピーナッツを食べたあとにお腹に発疹ができました。後日アレルギー検査を受けようと思っていますが、検査受けるまでは、給食やオヤツでピーナッツを除去して頂けますか?」
子育ての悩みについての場合
「寝起きが凄く悪くて、朝ごはんをたべてくれません。寝る時間は21時で、起きる時間は7時です。夜泣きを1時くらいに30分程度します。朝ごはんを食べさせるにはどうしたらいいでしょうか?」
「8歳の姉との喧嘩ばかりです。昨日はテレビの取り合いで喧嘩しました。どのように声かけしていけば良いのでしょうか?」
子供の成長を伝えたい場合
今日の朝は初めて、自分でお箸をもってご飯を食べることができました。保育園でもお箸の練習をしてくれていると教えてくれました。
制服を自分でかけて、保育園の片づけと準備をするようになりました。親が手伝わずに、自分で出来ることが増えていることに感動しました。
行事の後にお礼を書く場合
先日の運動発表会ではお世話になりました。一生懸命走ったり、お友達とダンスをしたりしている姿を見て、成長を感じるとともに、楽しく保育園生活を送れていることがわかりました。日常業務で忙しい中運動発表会を開催してくださり、ありがとうございます。
まとめ
- 保育園でのトラブルがあったときの連絡帳を書くときは、先生への日頃の感謝を伝えつつ、事実のみをかく。相談やお願いという形で書く。どんなことを望んでいるのか明確にする
- 保育園でのトラブルが起きているときも保護者は冷静に判断できるように連絡帳に書く
- 保育園でのトラブルで連絡帳に書きづらいことは、保育園の都合を確認したうえで直接相談できるか調整する
- 連絡帳に書くに内容は0-3歳は決まっていることが多いので、項目に合わせて書くようにする
- 3歳以上の幼児クラスでは特に連絡帳に書く内容に決まりはない。毎日書く必要もない。
- 保育園の連絡帳は保育園と保護者が連携して育児するためのツールであり、育児サポートのツールである
保育園でのトラブルは誰にでも起こります。私の子供はよくお友達と喧嘩をして、噛みつかれて帰ってきて来たりしていました。
しかし、連絡帳に書いたり、先生に相談することで、クレーマーやモンスターペアレントだと思われたくない。と初めは思っていました。
しかし、言わないことにより先生も子供も保護者も本当の意味で信頼関係の構築はできません。
保育園の先生の不快にならない伝え方をすることで、先生も子供も保護者も安全に楽しく保育園生活を送ることができます。
コミュニケーションをとりながら、よりよい関係つくりをしてけるように、保育園の連絡帳を活用してみてはどうでしょうか。
コメント