本の保存はジップロックを使うといいって聞いたけど、どうやってやるの?
本をジップロックで保存する方法は簡単です。本と乾燥剤をジップロックに入れ、プラスチック容器へ収納しましょう。
本の保存には低温、低湿度が適しており、急激な環境の変化はNG。ご家庭の中で、なるべく一定の状態を保つことが大切なのです。
今回は本をジップロックで保存する方法と、自分でできる最適な保存環境の作り方をご紹介!
「本が大量にあって、家の中に収まりきらない…」そんな人におすすめの保管サービスについても詳しくお伝えします。
この記事を読めば、本の保存方法がレベルアップし、長く綺麗な状態を保つことができますよ♪
本をジップロックに入れる保存のしかた
本をジップロックで保存する方法は、以下の通りです。
- 本を1冊ずつジップロックに入れる
- 1の中に乾燥剤を入れる
- ジップロックのジッパーを閉じる
- プラスチック容器などに入れる
この方法で、大切な本を綺麗な状態で長く保存できますよ。
本をジップロックで保存するのがおすすめな理由
紙の本には寿命があり、保存できる期間が決まっています。
本をジップロックで保存すれば、劣化スピードを緩やかにでき長く保存ができるのです。
温度:20~27℃
湿度:40~65%
紫外線が当たらない
ほこりがなく、空気が綺麗
本は急激な環境変化に弱いもの。なるべく一定の状態を維持することが大切です。
図書館であれば専用の空調が整っており、本にとってベストな環境が保たれています。しかし、一般のご家庭では難しいですよね。
本と乾燥剤を一緒にジップロックへ入れれば、湿度の上昇を抑えることができ、ほこりからも守れます。
本の保存は段ボールに入れずプラスチック容器を使おう
ジップロックに本を入れたら段ボールにはまとめず、プラスチックの容器を使うとよいでしょう。
そのまま本棚などに入れてもOKですが、ジップロック保存はすぐに読まない本の保存に向いています。
お店で手軽に手に入る段ボールを使おう、と考える人が多いかもしれませんが、おすすめはしません。
その理由は、段ボールが湿度を吸収してしまうからです。
ジップロックに入れて密閉されているからいいじゃん
人の手でおこなった作業です。密閉したつもりでも、目に見えないわずかな隙間ができている可能性が!
湿度が上がると本の劣化は急激に進みます。せっかく大切に保存しても、効果が薄れて寿命が早くなってしまっては意味がありません。
プラスチックなら、湿度を吸収する心配はないので安心です。100円ショップでは、プラスチックのブックケースを販売していますよ。
専用ケースではなくても、ご家庭にあるものを代用してもOK。我が家では使わなくなった米びつに保存していたこともあります♪
本はジップロックに入れたままにせずお手入れしよう
本はジップロックに入れたままにはせず、定期的に虫干しをしましょう。
虫干しとは、本についた虫を落とし、虫を寄せつけないよう予防するためのお手入れです。
虫干しは9〜11月、晴れた日の午後3時くらいまでがおすすめ。温度と湿度が本に最適な季節ですよ。
屋外
- ベランダや庭の風通しがよい日陰に新聞紙をしく
- その上に本を立てて開く
- 数時間置いておく
屋内
- 直射日光のあたらない場所に本を立て、数時間おく
- 窓を開けて空気を入れながらやるとより効果的
梅雨と夏は湿度が高く、本にとって過酷な環境です。周りの湿度があがれば、いくら乾燥剤を入れていても、ジップロックの中の湿度はあがってしまいます。
本をエサにする紙魚(しみ)という虫、本についたカビを食べるコナチャタテは湿度が大好物。
これらから本を守るためには大切なお手入れです。ぜひ取り入れてみてください!
本のジップロック保存での注意点は置き場所と環境
本を長期間保存する場合は、置き場所に注意してください。
温度と湿度が低めで紫外線にふれず、カビやほこりのない綺麗な場所が最適です。
蛍光灯にも微量の紫外線が含まれているので、なるべく家の中でも光のあたらない場所がいいですね。
- クローゼットの中
- 押し入れの中
- 保存ケースに布をかける
ジップロックに入れているから大丈夫、という過信は危険です。
以下で注意点を詳しくご紹介しますので参考にしてください。
クローゼットや押し入れへの収納は湿気対策が大切
本を長期間保存するなら、湿気対策が必須です!忘れずに対策をしましょう。
ジップロックに入れてまとめたら、収納はクローゼットや押し入れを活用しようと考える人が多いのではないでしょうか。
2つともそのままでは、湿気がこもりやすい状態になりがちです。以下の点に注意してください。
収納に余裕をもたせる
⇒空気が流れるようにし、湿気を逃がす
底にすのこを置く
⇒密着面を減らし、通気をよくする
晴れた日に扉をあけて換気する
⇒こもった空気を外に出す
除湿シートを敷くか置き型の除湿剤を併用すれば、さらに効果が高まりますよ♪
保存場所はこまめにそうじをして清潔にしよう
保存場所はほこりがたまらないよう、定期的なそうじがおすすめですね。
ほこりは本にとって大敵。ジップロックに入れることによって、本をほこりから守ります。
これで劣化が抑えられる…と安心してはいけません。本をエサにする虫は、ほこりやカビなどを好みます。
いくらジップロックに入れて綺麗に保存しても、置き場所がほこりやカビまみれでは虫を引き寄せてしまいます。
他にはベッド下の空きスペースを使う人もいるでしょう。ベッド下も湿気とほこりがたまりやすく、本の保存にはあまり適していません。
しかしお部屋のスペースの都合で、どうしてもその場所しか置けないことってありますよね。
その場合もこまめなそうじと除湿剤の設置などで、清潔な環境を心がけるとよいですよ!
本が大量ならジップロックを使わず保管サービスでOK
「本が大量にあるから家の中では限界」「ジップロックに入れて定期的な虫干しはちょっと面倒」このような人もいらっしゃるでしょう。
そんな人には本の保管サービスがおすすめ。まんが、ハードカバー、文庫本、雑誌、教科書など、あらゆる本の保存が可能です。
本に最適な空調を24時間保ち、万全のセキュリティで保管してくれます。
さすが専門サービス。ジップロック保存だけでは難しい部分も、しっかり網羅しています。
私は引っ越しのときに、持っていたまんがを大量に処分しました。ときどき読み返したくなるので、このサービスをもっと早く知りたかった…。
本の保管サービス利用のしかた
本の保管サービスの使い方は以下の通り。ネットやアプリ上で簡単に申し込みが完了しますよ。
- 保管サービスのサイトやアプリで申し込みをする
- 保管の箱が送られてくる
- 保管の箱に本を詰める
- 本を詰めた箱を指定住所へ送る
箱代はサービスによって異なります。預ける冊数によっても料金に違いがあるなど、各サイトでさまざまです。
月額費が安いサイトは箱代や送料がかかりますし、箱代が無料のサイトは本の保障に有料オプションが必要な場合も。
1番重視するポイントは何か、よく検討して利用するところを決めるとよいですね。
保管サービスに預けた本はすぐに取り出しができる
保管サービスへ預けた本は、好きなときに好きなだけ取り出しが可能です。
サービスサイトやアプリにログインすると、預けた本が本棚のように一覧になっており、簡単に選んで取り出しができちゃいます。(有料)
1冊から対応しているサービスが多いので「急に読みたくなったらどうしよう」と心配しなくても大丈夫。安心して預けられますね。
ただし、サービスによって取り出し方や料金に違いがあるので、必ず確認してください。
ジップロックの保存に限界を感じたら、サービスの利用を検討するのがおすすめです!
本をジップロックへ入れる前に正しい方法で取り扱おう
本をジップロック保存する前の扱いかた次第では、劣化スピードがかなり早くなってしまうことがあります。
本を劣化させない方法は、背表紙に指をひっかけない、無理に本棚につめこまないなどです。
読み終わったらジップロックで保存したい、そろそろ保管サービスを利用しよう、と考えている人でも今すぐにできる方法ばかり。ぜひ最後まで見てください!
取り出すときは背表紙に指をひっかけない
本棚などから本を取り出すとき、背表紙に指をひっかけていませんか?
無理に引っ張ると背表紙が破れる原因に。必ず背表紙をしっかりつかみ、引き出すようにしましょう。
無理につめこまない
本を収納する棚は、少しスペースに余裕をもたせてください。
ぎちぎちの所へ本をしまうと、シワ、やぶれ、折れの原因になってしまいます。
不安定な場所に置かない
本を床に積み上げたり、本棚の不安定な場所に置いたりすると本の形がゆがみます。
1度ゆがんでしまうと、元の形へ綺麗に戻すことは難しいです。私はついやってしまうので、後悔したことは数えきれません…。
本は清潔な手で優しくめくろう
ポテチを食べながらまんが。
あ~幸せ~
その気持ち、よ~くわかります。しかし紙にとって汚れはNG。お菓子がついた手で次のページをめくるのは、できれば避けてほしいですね。
雑にめくってしまうとやぶれの原因にも。優しくめくってあげましょう。
紙の本の寿命は、適切な保存で10年ほど。ジップロックに入れて保存したり、保管サービスを利用したりしても、それまでの負担は減らすことができません。
今読んでいる本、お伝えした方法で大切に扱ってあげてください。
まとめ
- 本はジップロックと乾燥剤を一緒に入れて保存すると、湿度やほこりから守ることができる
- 本をジップロックに入れたら吸湿性のある段ボールではなく、プラスチック容器にまとめよう
- 本はジップロックに入れて保存するだけでなく、定期的に虫干しをするとよい
- 本をジップロックに入れて保存するときは、光があたらず、カビやほこりのない場所が最適
- 本をクローゼットや押し入れで保存するときは、除湿シートや置き型乾燥剤を入れ、換気にも気をつけるとよい
- 本が大量にあるなら、保管サービスの利用がおすすめ
- 本は保存する前から正しい方法で取り扱うと、本の負担が減り綺麗に保つことができる
よく読む本は本棚、手元に置いておきたい本はジップロック保存、捨てたくないけど家に置けない本は保管サービスへ。
3つの方法をうまく使い分け、本を大切に残したいですね。
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