万年筆のプレゼントが失礼になる理由3つ!贈り方と選び方を徹底解説

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万年筆のプレゼントには勤勉という意味が込められるため、上司や恩師などの目上の方へ贈ると、失礼だと思われることがあります。

お世話になった方に贈ろうと思って素敵な万年筆を探したのに、失礼に思われるなんてとっても悲しいですよね。

でも、失礼になってしまう意味や理由をちゃんと知り、選び方や注意するポイントを押さえれば大丈夫。

実際、万年筆を部下や後輩に贈ってもらって、とても喜んでいた方を何人も知っています。相手を思って選んだ品だということが伝わったなら、失礼とは思われません。

この記事では万年筆をプレゼントすると失礼になる場合の解説はもちろん、どうすれば失礼にならずにプレゼントできるかも解説していきます。

日本の代表的な万年筆メーカーであるセーラー。2023年のG7広島サミットにおいて各国首脳と国際機関のトップに贈った万年筆はセーラーのものです。

そんな格式高い万年筆メーカーの製品なら自信をもって贈ることができますね。

目次

万年筆のプレゼントが失礼になる理由は3つある

どんな場合でも万年筆をプレゼントすることが失礼になる、というわけではありません。

万年筆をプレゼントして失礼に思われる場合ですが、以下のような3点があげられるでしょう。

  • 上司など目上の方
  • 万年筆を使わない環境の方
  • 手入れに手がかかるのを敬遠される方

成人式や卒業・就職のお祝いに万年筆をプレゼントする場合は失礼にあたることはありません。対等な立場の友人や家族にも、失礼だと思われることはないでしょう。

また、たとえ上司や目上の方であっても、万年筆を選んだ理由をきちんと伝えることができれば、失礼だという印象をなくすことは可能です。

私は就職祝いに先輩からかわいらしいデザインの万年筆をプレゼントされたことがあります。なんだか大人になったと認められたような気がしてとても嬉しかったのを覚えています。

目上の方にプレゼントすると失礼に思われることがある

万年筆をプレゼントするときには、「勤勉」という意味が込められます。そこから「もっと勉強してください」「もっと精進してください」という意味になります。

万年筆に限らず、筆記用具をプレゼントする場合にそのようなイメージに受け取られることがありますので、上司や目上の方に贈るときには慎重になったほうが良いでしょう。

百貨店の方に伺ったところ、確かに目上の方に万年筆を贈ることは失礼だと言われてはいますが、実際はたくさんの方が上司や恩師に万年筆を贈って喜ばれているそうです。

なお、縁起や言葉の意味にこだわる人、礼儀に厳しい方に対して万年筆を贈る時には注意したほうがよいでしょう、とも言っておられましたよ。

万年筆を使わない環境の方には喜ばれないかも

万年筆を始めとした筆記用具を普段あまり使わない方、手書きで書くことがない方に万年筆をプレゼントしても喜んではもらえないかもしれません。

今は印鑑ですらデジタルで、という時代です。以前は万年筆は契約書や役所の公文書で使われていましたが、最近はデータでやり取りすることも増えてきました。

役所によっては備え付けのボールペンのみ使用OK、それ以外は万年筆も含めて書類に使用不可、というケースもあるそうです。

また万年筆は複写式の書類(各種申込用紙など)は筆圧が弱く文字が複写できないため、使用できません。

手紙を書くことも減って来ている現状では、万年筆の活躍する場面は減って来てしまっています。プレゼントされても使う場面がない、という方もおられることでしょう。

万年筆は手入れにひと手間必要

万年筆はメンテナンスにひと手間かかる筆記用具です。ボールペンやサインペンと大きく違う点の一つです。

万年筆はインクをペン先の溝を伝わらせて文字を書く筆記用具です。インクを補充するのにカートリッジを使うものやペン先をインク壺に入れて吸い込む方式のものなどがあります。

どちらにせよ、インクは色のついた液体ですので、ペン先などの手入れを怠るとインクが固まって万年筆を使えなくなってしまいます。

一番よいメンテナンスの方法は、毎日万年筆を使うこと、だそうです。インクに洗浄成分を入れてあるものもあり、日常的に使っていれば、すぐ詰まるということはなさそうです。

しばらく使わないような場合には、中のインクを抜き、ペン先や本体内部を水で洗い流しておく手間がかかります。

また、ボールペンやサインペンを使い慣れた人はつい強い筆圧で書いてしまうことで、最悪の場合ペン先が壊れてしまうことも考えられます。

万年筆は弱い筆圧でスムーズに書くことができる筆記用具で、書くときに力が要らないので長く書いても疲れにくいという長所があります。

その長所が書き方によっては短所にもなりうるわけですね。

このように、ひと手間ふた手間かかることを面倒に感じる方には、万年筆のプレゼントが適しているとは言えませんね。

万年筆のプレゼントの意味を知るからこそ思いを伝える

万年筆をプレゼントするときに込めた思いを伝えることができれば、意図しない意味に受け取られて失礼だと思われる可能性を減らすことができます。

確かに上司や目上の方にプレゼントするのには適さないと言われる万年筆ですが、プレゼントの仕方一つで印象を変え、失礼だと思われないようにすることは可能です。

万年筆をプレゼントする5つの思いを伝えよう

お世話になった方にプレゼントするなら、なぜ万年筆を選んだのか、それをカードや言葉で伝えることが大切です。

万年筆という筆記用具について思い浮かぶイメージとして、次の5つがあげられると思います。

万年筆が持つイメージ5つ
  • 万年筆を所有するという大人の余裕
  • ペン先や本体部分の美しい見た目
  • ボールペンやサインペンにはない優雅さ
  • 契約書など重要書類に使われる格式高い筆記用具
  • 仕事や勉強がデキる人

どれも素敵なイメージです。このようなイメージにぴったりのあなたへ万年筆を贈ります、という思いを伝えられたら、決して失礼なプレゼントとはならないでしょう。

たった一言添えるだけで、贈る側の気持ちが伝わり、失礼な意味合いではなく贈る相手を思って考えたプレゼントだ、と伝えることができるのです。

万年筆のプレゼントは勤勉さや応援の意味が込められる

万年筆に限らず、筆記用具を贈ること自体に「勤勉」という意味がありますが、これは「頑張って!」というエールを送る意味合いも持っています。

友人や後輩などに贈るときは、「勉強や仕事を頑張ってください」と応援し励ます意味を込めることができるのです。

私に万年筆を贈ってくれた先輩も、「これからの社会人生活応援しているよ」という思いを込めてくれたのが伝わってきたことを今でも思い出します。

きっと贈られた友人や後輩たちも、プレゼントに込められたエールに勇気づけられ、励まされることと思いますよ。

特別なプレゼントです、ってどうやったら伝えられるのか困ってしまうことありませんか?

万年筆に相手の方の名前を入れてプレゼントしてみると、ぐっと気持ちがこもります。

選べるメッセージカードももちろん添えてプレゼントできますよ。

万年筆のプレゼントにおすすめの選び方ポイント3つ

万年筆をプレゼントするときにおすすめしたい選び方のポイントは3つあります

  • ペン先は金かステンレスかの素材と太さで選ぶ
  • 万年筆の軸の素材で質感や使い心地を選ぶ
  • 3種類あるインクの入れ方でこだわりを選ぶ

万年筆は1000円ほどの手頃なものから、10万円を超える高級品まで様々な価格のものがあります。どのくらいの値段のものを選べばよいのか悩むところですよね。

これから詳しく解説する3つのポイントは価格に直結する部分でもありますので、しっかり押さえることで贈る相手にぴったりの1本を選べると思いますよ♪

ペン先は金かステンレスかの素材と太さで選ぶ

ペン先にはステンレス製と金製があります。ステンレス製のほうが比較的安価なものが多く、カリカリと固めの書き心地です。金製より丈夫でもあります。

金製は高級感漂う見た目となめらかな書き心地です。ステンレスと比べて柔らかいため、わずかな筆圧で文字の線に表情が出やすいと言われています。

安価な入門用ならステンレス、高級感や万年筆ならではの書き味を求めるなら金がおすすめです。

ペン先の太さにも種類があり、書く線の太さが変わります。細い線で細かい字を書きたい場合と、太い線でおおらかに書きたい場合とで選ぶペン先が変わります。

ペン先の太さには定番の物からメーカー独自のものまで様々ありますが、以下の3種類のうちから贈る相手の好みのものを選ぶようにすればよいでしょう。

細字(F)

ノートや手紙に書くときに適した太さ。細めの文字が好みの人におすすめ。より小さく細い文字を書くためには極細(EF)がある

中字(M)

最も汎用性が高い一般的な太さ。定番の太さのため、迷ったらこの太さがおすすめ。手紙や日記、書類などあらゆる場面で活用できる。

太字(B)

サインや署名に適した太さ。手書きでサインや署名をすることが多い人におすすめ。おおらかで大きめの文字を書きたい人にも好まれる。

万年筆の軸の素材で質感や使い心地を選ぶ

万年筆の軸、つまり本体部分に使われる素材は主に以下の5つです。それぞれに特徴があり、書き心地や持った時の手触りに直結するのが軸の素材です。

材質だけではなく、万年筆の太さも選ぶ際には重要です。手の小さい人であれば細身のものが好まれるでしょうし、たくさん文字を書く人は太目のものが書いていて楽だと言われています。

樹脂製

レジンやプラスチック素材です。一番多く流通している素材で軽く、コストがかからないため手頃な値段の万年筆に多く使われます。

汚れても水洗いができ、様々な加工ができるのでシンプルなものから華やかなものまで選ぶことができます。

中のインクが見える透明なものも人気です。

金属製

ステンレス、真鍮、チタンなど様々な金属のものがあります。

丈夫で変質しにくいのが特徴ですが、金属によってはサビが出ることもあります。

木製

木や竹でできたものはまさにオンリーワン。一つとして同じものがないのが特徴です。

温かみのある手触りが根強い人気を誇ります。水に弱いのが難点です。

セルロイド

プラスチックに似た素材ですが、石油素材ではないまったく違った素材です。

紫外線や熱に弱いという特徴がありますが、温かみのある独特の手触りが根強い人気です。

発色が良く透明感に優れるため、華やかで高級感のある仕上がりになります。比較的高価な万年筆が多い素材です。

エボナイト

天然ゴムの一種で、硬く光沢があります。

紫外線に弱いため日光に当たると変色することがありますが、丁寧に扱えば100年品質を保ち、万年筆には最適の素材と言われています。

エボナイトを使用した万年筆は高級品とされ、価格も高いものが多いようです

3種類あるインクの入れ方でこだわりを選ぶ

万年筆にインクを入れるやり方は3種類あります。カートリッジ式はインクの補充が楽で初心者にも扱いやすい方法です。吸入式は万年筆にこだわりのある上級者向けでしょう。

カートリッジ式をプレゼントする場合、替えのカートリッジも一緒に贈るのが親切でおすすめです。

コンバータ式や吸入式をプレゼントするなら、思い切ったきれいな色の、自分では買わないような色をセットにするのも素敵ですね。

カートリッジ式

万年筆の軸の中にカートリッジがあり、インクが切れたら取り換える方法です。ボールペンのインクが切れた時の交換方法とよく似ています。

万年筆ごとに決まった型のカートリッジを使用となるため、好きなメーカーの好きな色にしたい、ということができないのがデメリットです。

吸入式

インクボトルに万年筆のペン先を入れ、スポイトのようにインクを吸い込む方法です。

一番古くからある方法で、好きなメーカーの好きなインクを使うことができます。

一番手間のかかる方法ではありますが、同じ青や黒でも様々な風合いの色味を試してみることができるのがなんといっても魅力です。

最近話題になっている、ガラスペンもインクボトルがあれば使用できますよ。

コンバータ式(両用式)

万年筆本体にボトルインクを吸入できる器具(コンバータ)が入っているタイプ。

吸入式でも使えますし、コンバータを取り外してカートリッジを入れることもできるものです。

自宅でゆっくり好きなインクを補充したいときには吸入式でインクを入れる使い方ができます。

外出先で別の色にしたい場合はカートリッジに差し替える、なんてことも可能。

まとめ

  • 万年筆のプレゼントが失礼になるのは、上司など目上の方に贈る場合
  • 目上の方にプレゼントするときにはカードや一言添えて思いを伝えるとよい
  • 万年筆のプレゼントの意味は「勤勉」そこから「もっと勉強しなさい」という意味となり失礼だと言われる理由になった
  • 友人や後輩にプレゼントする場合は、応援やエールの意味を込めることができる
  • 万年筆はペン先の素材と太さで書き心地が変わる
  • 万年筆の軸の素材で手触りや質感を選べる
  • インクの入れ方の違いでこだわりを選ぶ

万年筆をプレゼントするときに込められる思いを伝えることで、目上の方にも失礼にならずに贈ることは十分可能です。

万年筆を持つような品格ある大人のあなたへ、という気持ちを込めて、ぜひ相手の方にぴったりの1本を選んでくださいね。

ペン先は固すぎず柔らかすぎない14K。フォルムは伝統的ながらも贈る人のセンスを感じさせる美しい色味がそろっています。

男女問わず使えるベーシックなのにお洒落な万年筆をお探しなら、おすすめはこれ。

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