南向きマンションなのに日当たり悪い気がする…
南向きマンションでも周辺環境や太陽の位置などの関係で、日当たり悪いと感じる場合があります。
私は引っ越しが好きで、住みたい駅で降りて不動産屋に飛び込み、その日に引っ越し先を決めたこともありました。
事前に物件情報や周辺環境を聞きますが、実際住むと想像と違ったな~と感じることも。
特に南向き物件と聞くだけで、日当たりがいいと思い込んでしまいます。
「南向き物件=日当たりがいい」と思い込んで周辺環境など自分でしっかり調べないと、他の方角より高い値段だったのに、日当たりはそんなに変わらないというオチになるかも。
日当たり悪い理由と対策をご紹介しているのでご安心を!
各方角の特徴も紹介していますので、ライフスタイルに合ったマンションの向きも分かりますよ♪
部屋を明るくしたいなら、鏡を取り付けてみませんか?
鏡で光を反射させて、部屋の明るさを増すことができるのです!
こちらは4枚セットなので、縦に並べたり、横に並べたり、等間隔に並べたり。
並べ方次第で部屋のアクセントにもなりますよ♪
マンションが南向きなのに日当たり悪い理由と対策
マンションが南向きなのに日当たり悪いのは、4つの理由が考えられます。
- 周囲に高い建物がある、隣との距離が近い
- 部屋全体でみると光が入ってくる面が少ない
- 太陽の高さで日当たりに違いがでる
- バルコニーが広い、手すりが光を通さない素材
部屋を選ぶポイントに、「南向き」を入れている人もいますよね。
私も南向きというだけで、内見しなくても「日当たりがいいのだろうな~」って思いこんじゃいます。
南向きは日当たりがいいと思ったのに、そんなによくないよ!なんで?
そうなのです!必ずしも日当たりがいいとは限らないのです。「南向きだから」という点のみに目がいってしまい、他の部分は見ていなかったのかもしれませんね。
私は今まで6回引っ越しをしました。南向きマンションには3か所住みましたが、すべて日当たりが良かったかというとそうでも…。
この章の最後に、部屋を明るく見せる対策を3つご紹介しますので、参考にしてくださいね。
理由①周囲に高い建物がある、隣との距離が近い
マンションのまわりに高い建物があったり、隣との距離が近かったりすると、影になるので南向きでも日当たり悪くなります。
特に冬場や時間帯によっては、建物に太陽の光を遮られてしまいますね。
不動産屋でも周辺環境情報を教えてもらえますが、スーパーや最寄り駅のことで、隣の建物の影響でどれだけ日差しが入ってくるかは教えてもらえませんよね。
以前住んでいた南向きの2階のマンションは、東側に5階建てのビル、南は3階建ての建物に囲まれていました。
東側のビルの影響で午前中は日陰、日中は南側の3階の建物のすきまから光が差すという状態で、日当たりは良くありませんでしたよ。
間取りが南向きでも、必ず自分の目で周辺環境をチェックすることをおすすめします。
理由②部屋全体でみると光が入ってくる面が少ない
南向き(バルコニーが南側)ということは、反対は北側です。北側は光が入ってこないので、一日でみると、南向きのマンションは光が入ってくる面は少なくなってしまいます。
下のイラストをご覧ください。南向きのマンションの間取りです。
太陽は東からのぼって、南側を通り、西に沈みます。
南向きのマンションは、日中バルコニー側は光が差し込みますが、反対の北側は一日を通して光が当たりません。
北側の部屋は日当たり悪いので、南向きマンションは採効率75%と言われています。
1人暮らしで南向きマンションに住んだ時は、北側の部屋は暗くて寒いので、ほとんど使わなかったです。
では、西向きのマンションはどうでしょうか。下のイラストをご覧ください。
午前中は東側の2部屋に、午後はバルコニー側に光が差し込みます。
一日を通して、いずれかの部屋に光が差し込みますので、家全体でみると、南向きより西向きや東向きの方が光は差し込む部屋が多いのです。
理由③太陽の高さで日当たりに違いがでる
季節によって、太陽の高さが変化するので、一年を通して日当たりに違いがでます。
- 夏至…最も日照時間が長い
- 春分・秋分…昼と夜の長さが同じ
- 冬至…最も日照時間が短い
こちらのイラストは一年の太陽の動きを表しています。理科の教科書でみたことがありますね。
夏至の日が一番日照時間も長く、太陽は高い位置を移動することがわかります。
じゃあ夏至が一番日当たりはいいのかな?
日照時間が長いだけで、日当たりとは少し違いますよ。
下のイラストをご覧ください。部屋に差し込む光の向きを示しています。
夏至は太陽の光がほぼ真上を通過しますよね。そのため光は下に降り注ぐので、部屋の中に差し込む「日当たり」はそこまでないのです。
しかし、「日差し」はとても強いので、光の反射で日当たりがいいと感じる方もいるでしょうね。
また、冬至は日照時間が短く、太陽の位置も低めなので、周辺環境(高い建物や隣との距離が近いなど)によっては、光が遮られることもあるでしょう。
理由④バルコニーが広い、手すりが光を通さない素材
バルコニーが広いということは、ひさし(屋根)も長いので部屋の中の日当たりは悪くなります。また、手すりが光を通さない素材だったり高かったら、遮る原因となってしまいます。
バルコニーが広いと解放感があって、部屋も広く感じるので魅力的ですよね♪
しかし、日当たりの面ではデメリットになることもありそうです。下のふたつのイラストを見比べてみましょう。
最上階は違うかもしれませんが、「バルコニーが広い=ひさしが長い」なので、日差しは部屋の中に届きにくくなってしまいます。
手すりが高く光を通さない素材であれば、特に冬は太陽が低い位置にあるので日陰が多くなる原因になります。
それでは、次に日当たりの悪さを解消する対策を3つご紹介しますね!
対策①照明を工夫する
暗いと感じたら、一番に考えるのは照明で明るくする方法ですよね!
間接照明やLEDライトを使い、雰囲気よく部屋を明るくすることができますよ。
間接照明で天井や壁に向けて光を当てることで、部屋を均等に照らすよりも、柔らかな光で空間を演出することが出できます。
また、LEDライトは省エネ以外にも、明るさや色温度を調節することができるものもあります。あなたの部屋の雰囲気に合わせることも可能ですよ。
対策②鏡を取り付けて光を取り込む
鏡を取り付けることで、手軽に光を取り込むことができます。
冬は特に光が入ってこないので、照明に頼りがちです。人工的な照明ではなく、自然光を取り込みたいなら鏡がおすすめ!
窓と反対側の壁に鏡を取り付けると、光や景色が鏡に映りこみ、部屋の中にもう一つ窓ができたかのよう♪
対策③明るい色を取り入れる
壁やカーテン、家具などの色を明るめにすることで、部屋が明るい印象になります。
白やクリーム色、淡いグリーンなどの明るい色は光を反射して、部屋を明るく見せてくれるのです!
パステルカラーはやわらかく優しい印象で、白やクリーム色などよりも落ち着いた雰囲気に♪
カーテンや家具の買い替えを検討しているなら、ぜひ明るい色を意識して取り入れてみてくださいね。
マンションが南向きのメリットとデメリット
マンションの南向きのメリットとデメリットをご紹介します。
なぜか南向き物件を選んじゃう
「南向き信仰」という言葉があるほど、日本は昔からマンションや家は南向きがいいと考えられていました。理由を知っていますか?
湿度の高い日本では、家じゅうにカビが発生しやすいですよね。そこで日当たりが良く、乾いた南風を取り入れやすいような南向きに大きな窓がある住居が好まれていたのです。
特に一戸建てに比べて開口部の少ないマンションでは、南向き信仰が強まっていきました。
その結果、南向き物件は他の方角より人気があるので、価格が高めに設定されるケースも!
どの方位もメリットデメリットはありますが、まずはあなたが気になっている南向きの特徴をご紹介しますね。
南向きのメリットは日照時間が長く明るいこと
南向き物件のメリットは4つあります。その中でも一番のメリットは日照時間が長く明るいことでしょう。
家にいる時間が長い、小さいお子さんやご高齢の方がいる家庭におすすめです。
- 昼間の日照時間が長く、部屋が明るい
- 冬は日差しが部屋の奥まで入るので温かい
- 季節を問わず洗濯物が乾きやすい
- 湿度がたまりにくいのでカビが発生しづらい
地域や季節によって違いますが、南>東>西>北の順で日照時間が長くなっています。
電気をつけなくても過ごせるので、電気代の節約になりますね♪
また、冬は太陽の位置が低くなるので、温かい光を部屋の中まで取り込みやすくなります。フローリングに光が当たれば、天然の床暖房♪
南向きのデメリットは夏の暑さが厳しすぎること
南向きのデメリットは4つあります。その中でも一番のデメリットは夏の厳しい暑さでしょう。
- 夏は暑いので冷房の利きが悪く電気代がかかる
- 家具・フローリングが傷みやすい
- 他の方角より物件の値段が高め
- 北向きの部屋ができてしまう
温暖化の影響で、ただでさえ夏の暑さは辛いですよね。日差しが強いため、南向きの物件は朝からカーテンを開けられないほど、部屋の気温が上がってしまいます。
エアコンを入れても効きが悪く電気代が余計にかかるし、カーテンを開けられないので外の景色を見ることもできません。
また日差しが部屋の中に差し込むことで、フローリングや家具が傷みやすくなります。
南向きということは、玄関側は北になります。一般的なマンションの作りですと、バルコニーに面した部屋はリビング、その反対側は玄関と部屋があります。
北側の部屋は一日中日当たりが悪いので、一日中暗く冬は寒い…。結果、物置になりがち。
マンションの南向き以外の特徴は?各方角を解説
マンションの南向き以外の方角はどのような特徴があるのでしょう?
南向き以外にも、もちろん魅力的な部分がたくさんあります。
光の入る時間帯が違うので、あなたのライフスタイルに合ったマンションの向きを選ぶと、快適に暮らせますよ♪
東向き物件は朝から活動する人におすすめ
東向きのマンションは午前中に日差しが入るので、早起きの人や朝から活動する人におすすめです。
私は東向きが一番好きです!朝日が差し込むと気持ちがいいですよね~。
しかも夏は暑くなりづらいのもポイント高かったです!
- 朝から明るいので体内時計が整いやすい
- 午前中に干した洗濯物が早めに乾きやすい
朝日の日差しを感じることができるので、体内時計が整い気持ちの良い一日がスタートできますね♪
- 午後以外は光が当たりにくいので部屋が暗くなる
- 冬は日中光が当たらないので冷え込みやすい
冬は暗い時間が多く、冷え込みやすい傾向にあります。冬は電気代がかかりそうです。
西向き物件は午後から活動する人におすすめ
西向きのマンションは午後から日差しが部屋に差し込むので、ゆっくり起きる人や午後から活動する人におすすめです。
- 冬は午後にかけて日当たりがいいので部屋が暖かくなる
- 午後から洗濯物を干しても乾く
朝はゆっくりしたいという人には、午後から洗濯物を干しても十分乾くのでありがたいですね。
比較的午後は日の光で部屋の中が明るいので、照明をつけなくても快適に過ごせそうです。
- 夏の午後は部屋の中の気温が高くなる
- 冬は朝が薄暗い
南向き以外で、夏の暑さが厳しいと感じるのは西向きですよね。部屋の中に西日が入ってくるので、日が沈むまでなかなか気温が下がりません。
西向きに住むなら、遮光カーテンは欠かせませんよ。
北向き物件は暑さが苦手な人や高層階におすすめ
北向き物件は直射日光が当たらないので、夏の暑さが苦手な人や高層階に住む人にはおすすめです。
- 夏でも比較的涼しく過ごせる
- 人価格が他の方角より安い
南向きの反対は北向きなので、夏の厳しい暑さでも太陽の影響を受けにくいので、涼しく過ごせますし、家具の日焼けも防ぐことができます。
マンションでも高層階は、周りに日の光を遮るものがないため特に夏の暑さが厳しいようです。そのため最近は、あえて北向き物件を選ぶ人もいるそうですよ。
- 外壁が汚れたりカビが生えたりしやすい
- 部屋が薄暗いので昼間も照明が必要な場合も
- 洗濯物が乾きづらい
直射日光が当たらないので湿度が高くなりやすく、カビが発生する可能性があります。
洗濯物も乾きにくいので、洗濯物の量が多い家庭は乾燥機が必要になりそうです。
まとめ
- 南向きマンションでも日当たり悪いなと感じるのは、周辺に高い建物がある、太陽の高さで日当たりに違いがでてくるなど4つ理由がある
- 照明を工夫したり、鏡を取り付ける、明るい色を取り入れることで、部屋を明るい印象にすることができる
- 南向きマンションのメリットは、日照時間が長くて明るい、冬は暖かい、洗濯ものが乾きやすいカビが発生しづらい
- 南向きのデメリットは家具やフローリングが傷みやすい、夏の暑さが厳しい、他の方角より値段が高め、北向きの部屋ができてしまう
- 東向き物件は早起きの人や朝から活動する人におすすめで、体内時計が整いやすい、午前中に干した洗濯物が早めに乾くなどの特徴がある
- 西向き物件は午後から活動する人やゆっくり朝を過ごしたい人おすすめで、冬でも暖かい、午後から洗濯物を干しても乾くなどの特徴がある
- 北向き物件は、暑さが苦手な人やマンションの高層階に住む人におすすめで、日当たり悪いので夏でも比較的快適に過ごせる、価格が他の方角より安いなどの特徴がある
南向きでも日当たり悪いと感じるのは、色々な要因がありましたね。方角だけに着目せず、周辺環境、屋根の長さ、手すりの素材などでも変わってきます。
住み替えを検討する場合は、方角にもメリットデメリットがありますので、あなたのライフタイルや価値観にあった物件を選んでくださいね!
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