みかんはビタミン豊富で風邪予防やお肌にもよく、手軽に食べられると人気の果物です。
旬の時期はお値打ちになるので、私はつい買いすぎて、腐らせてしまうことがありました。
正しい保存は、みかんのヘタの向きを下にして、風通しが良い場所に置くことでした。これでおいしい状態が長く続きます!
え?向きを下にするの?
そう思いますよね。保存する時の向きが、みかんには重要だったのです。
暑い時期に出回るみかんは、冷蔵庫での保存がおすすめですし、より長持ちさせるには冷凍するのもいいですよ。
また、涼しいからといって、買ってきたみかんを袋のまま置きっぱなしにしてはいけません。痛みが早くなってしまうかも!
この記事を読んでベストな保存方法を覚えれば、お家にあるみかんを最後までおいしく味わえること間違いなしです。
みかんを保存する向きはヘタを下にするのがおすすめ
みかんの保存は、ヘタの向きを下にし、ざるに入れて涼しい場所に置くのがおすすめです。
私は、みかんは涼しい場所に置いておけば安心、と思っていました。
いつも、買ってきた袋に入れたまま玄関に置きっぱなしにしていたのです。
保存する向きなんて、気にしたこともありませんでした。
すると、いつの間にかカビが生え、シワシワになっているみかんたちの姿が…。
みかんのヘタを下にすると痛みや乾燥を防げる
みかんはヘタ部分が1番かたくて丈夫。向きを下にすることで、果実の重さで実が潰れるのを防ぎます。
また、収穫後も呼吸をしているので、ヘタから水分が抜けやすくなります。そこで、ヘタを下にすることによって乾燥しにくくなるのです。
保存には5~10℃が最適といわれているので、冬場や寒い地域の場合は常温で保存しましょう。
みかんは湿度に弱いので、通気の良いざるに入れるのがおすすめです。ない場合はメッシュなどのカゴを使っても良いですね。
重ねてしまうと下のみかんが加重で痛みやすくなるので、なるべく重ならないようにしましょう。
また、乾燥した温かい部屋での保存は、劣化が早く進みます。必ず、暖房が効いていない気温の低い場所に置きましょう。
ただし、みかんは氷点下になると凍ります。寒い地域では、常温で保存してもいつの間にか凍ってしまう場合があるので要注意です。
段ボールみかんの保存はふたを開け底に新聞紙を敷く
段ボール入りのみかんを保存する時も、入れっぱなしにはせず、少しの工夫で長持ちさせることができます。
- みかんをすべて段ボールから出す
- 腐っているものは省く
- 段ボールの底に新聞紙を敷く
- みかんのヘタを下向きにして並べる
- 重ねる場合はその上に新聞紙をかぶせ並べる(2段までならOK)
- 一番上に新聞紙をかぶせ、ふたは開けておく
この状態で、涼しい場所に置きましょう。すぐに食べる分は、ざるなどに入れておけば箱から出す手間が省けますね。
「面倒くさい!」そんな人は段ボールを逆さにし、底のふたを開け涼しい場所に置くだけでもOKです。
みかんは種類にあった保存方法を選ぼう
みかんは9月~3月までお店に出回っており、時期によって味に変化があります。
どの時期も、基本は常温保存がよいですが、冷蔵庫や冷凍を使う場合もありますよね。しかし、種類によっては味が落ちてしまいます。
以下に、季節ごとのみかんと種類別のおすすめ保存方法をまとめました。
※冷蔵庫や冷凍での保存方法は次の項目で詳しくご説明します!
極早生(ごくわせ)みかん
9月頃からお店で買えるみかん。濃い緑色~レモンのような黄色。酸味が強く甘酸っぱい爽やかな味わいです。
酸味が強いので常温がおすすめ。暑い日は冷蔵庫に入れて早めに食べましょう。
早生(わせ)みかん
11月頃~12月に出回る。全体が黄色いみかん。ほどよい酸味と甘味でバランスのよい味。
常温がおすすめです。
中生(なかて)みかん
11月下旬~12月下旬に出回る。この時期のみかんは甘さが強くなってきます。色はオレンジがかり、形が平らになってきます。
個人的に私が1番好きな種類です。こちらも常温がおすすめ。
晩生(おくて)みかん
12月下旬~3月に出回る。甘味の強いみかん。この時期のみかんは皮が厚くなってくるので、長期の保存が可能です。
基本は常温保存。4つの中では一番甘味が強いので、冷凍するなら晩生みかんをおすすめします。※冷凍すると少し甘さを感じづらくなるため
ハウスみかん
5月~9月頃に出回る。ハウス栽培によって温度や水分がコントロールできるので、甘味が強くなります。手間がかかる分価格は高いですが、果肉はやわらかく皮も薄いため食べやすいです。
暑い時期のみかんなので冷蔵庫で保存しましょう。甘さがあるので冷凍もよいですね。
みかんの保存は冷蔵庫の野菜室でもOK
みかんは9月頃から出荷されるので、その頃にはお店で買えるようになります。夏でも、ハウスみかんが販売されていますね。
暑い時期は、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。一つずつ新聞紙に包み、ジッパーやビニール袋に入れましょう。もちろん、ヘタの向きは下にして保存します!
9月~10月でも地域によっては気温の高い日が多いですよね。涼しく感じる場所に置いていても、冬に比べるとみかんの痛みは早いでしょう。
それでは、みかんを冷蔵庫で保存する3つのポイントをご紹介します!
1.みかんは必ず袋やネットから出す
みかんは収穫後も呼吸しています。そのままでは通気性がよくないので、まずは袋から出しましょう。
ネットでの保存も、できれば避けたいですね。通気が良いからと、ネットにぎゅうぎゅうに入れていると、重みで潰れやすくなります。
2.新聞紙で一つずつ包む
袋から出したみかんを、一つひとつ新聞紙で包みましょう。
そうすれば、みかんの水分が抜けきらないので、みずみずしさが続きますよ。
新聞紙がない場合はキッチンペーパーを使ってもOKです。
3.冷蔵庫での保存は野菜室へ
新聞紙で包んだみかんはジッパーやビニール袋などに入れます。2~3個まとめて入れてOKです。
そして、ヘタの向きを下にして野菜室へ入れましょう。
冷蔵庫は真ん中の棚部分で0~5℃前後、野菜室は5℃前後の設定が多いです。より最適な温度で保存するために、必ず野菜室へ入れて下さい。
みかんの保存は冷凍でさらに長くなる
常温や冷蔵庫での保存は数週間ですが「もっと長くみかんを楽しみたい」「いつも食べきれない…」そんな人におすすめの方法が冷凍です。
旬の時期に買ったみかんを冷凍して春先に食べるのも良いですね。
また、冷凍する時にちょっとしたひと手間を加えることで、よりおいしく保存ができますよ!
冷凍すると1~2か月保存できる
みかんは冷凍すればさらに長持ちするので、買いすぎてしまった時は上手に活用しましょう。
みかんの保存期間
常温…1~2週間
冷蔵庫…2~4週間
冷凍…1~2か月
すぐに食べきれない時は、迷わず冷凍することをおすすめします!
冷凍みかんの作り方は2種類
冷凍みかんには、大きく2種類の作り方があります。皮つきと、皮をむいての冷凍です。以下でご紹介していきますね。
- みかんにカビや痛みがないか確認
- 軽く水洗いし、水分をふく
- ラップを敷いたバットにみかんを置いて冷凍庫へ入れる
- みかんが凍ったら取り出し、冷水に一瞬浸して氷の膜をつくる
- 4のみかんを再度冷凍庫へ入れる
- 完全に凍ったら冷凍用ジッパーなどに入れる
バットが無ければ、たいらなお皿か冷凍庫にそのまま置いても大丈夫です。
そして、みかんは冷凍でも水分が抜けていきます。乾燥しないよう、氷の膜を作るとよりおいしさが続きます!
- みかんの皮をむく
- 皮をむいたみかんを丸ごとラップで包む
- 冷凍用ジッパーに入れて冷凍庫へ
冷たい皮をむきたくない…という人は皮をむいてからの冷凍がおすすめです。
「解凍後すぐに食べたい!」という人は一房ずつ保存袋に入れて冷凍しても良いですね。
冷凍みかんの解凍は室温で約40分
冷凍したみかんは、自然解凍がおすすめです。23~25℃の室温なら、約40分で解凍できますよ。皮がやわらかくなったら食べごろです。
時間が経つと、解凍したみかんは味が落ちます。食べたいと思った時に、冷凍庫から出しましょう。
電子レンジは解凍ムラができてしまうのでおすすめしません。しかも、熱が入りすぎると水分が出てべちゃべちゃに…。
早く食べたい!という人は流水解凍がよいですね。水道水で5~10分あれば解凍できますよ!
みかんは保存とレシピの活用で上手に消費できる
保存方法に気をつけて長持ちさせるのもよいですが、よりムダなく消費するために簡単ドリンクを作ってみませんか?
手軽に作れる、私のおすすめドリンクレシピをご紹介します!
みかん…2個
牛乳…150~200ml
みかんの薄皮をむき、材料を全てミキサーにかけるだけ
私は甘さ控えめが好きなので、みかんと牛乳のみです。レシピに書いていませんが、甘党さんはハチミツを加えるといいですよ♪
一度ジュースにすると、長く保存ができません。おいしいうちに飲みましょう♪
みかん…何個でも
ワイン…お好みのものを好きなだけ
みかんの薄皮をむき、飲む直前にワインの中へ投入。以上です(笑)
サングリアを日本のご家庭で作る場合、フルーツを入れるタイミングは、飲む直前にしなければなりません。(酒税法の関係)
できれば保存してゆっくり飲みたいですが、ルールを守って楽しみましょう♪
本物に近いものなら作ることができるので、気になる人はレシピを検索してみてくださいね!
中辛~辛口の白ワインに糖度の高いみかんを入れると、甘さが引き立ってすごくおいしいですよ。それだけで、ちょっとおしゃれなデザートになります。
まとめ
- みかんの保存はヘタの向きを下にすると痛みづらく水分も抜けにくい
- 保存には、通気性のよいざるなどが適している
- 保存は5~10℃が最適なので廊下や玄関などの涼しい場所に置く
- 段ボールみかんはふたを開け、底に新聞紙を敷くとよい
- 常温保存がベストだが、暑い時期であれば冷蔵庫の野菜室が保存に向いている
- 冷蔵庫の野菜室で保存する時は一つずつ新聞紙で包み、ジッパーなどに入れる
- 冷凍での保存期間は約1~2か月
- みかんは皮つき、皮をむいた状態、どちらでも冷凍できる
- 解凍には室温で好みのやわらかさになるまで置いておく
- 一度解凍すると味は落ちていくので、室温に戻すのは食べる直前がよい
- レシピを活用すればよりムダなく消費できる
みかんの保存は、向きが大切だったということを知らない人も多かったのではないでしょうか。
長持ちさせるには「ヘタの向きを下にする」がベストです。ぜひ覚えてくださいね!
季節によって常温、冷蔵庫、冷凍保存と、うまく使い分ければ一年中みかんを楽しめそうです。
以上、みかんの保存方法をご紹介しました。上手に保存して、みかんを心ゆくまで食べましょう♪
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