縄跳びは、有酸素運動ができるため、手軽に運動不足を解消したいときにピッタリの運動です。
しかし、縄跳びをしている人の中には間違った合わせ方をしていたり、跳びにくい縄跳びのまま使っていることもあります。
実は、自分に合った長さの縄跳びを使っていないと、なかなか上達しなかったり、怪我の原因になったりする可能性があるんです。
自分やお子さんの縄跳びがなかなか上達しない原因は、縄跳びの長さの合わせ方や材質かもしれません!
あなたは正しい縄跳びの長さの合わせ方をしていますか?
正しい長さの合わせ方は、縄跳びの基本であり上達の大きなポイントです。
この記事では、縄跳びの長さの合わせ方と正しい調整方法や子供の縄跳びについて解説していきます。
縄跳びの長さの合わせ方のポイント
縄跳びの長さの合わせ方で一番分かりやすいのは、縄跳びを踏んで両腕が90度になる胸〜腰あたりの位置で調整する方法です。
縄跳びの長さの合わせ方は2通りの方法があります。
体格調整法:手や足の長さに合わせて簡単に調整する方法
身長調整法:身長を基準にして長さを測って調整する方法
冒頭でおすすめした方法は体格調整法という合わせ方です。
体格調整法は、個々の手の長さや足の長さに合わせて調整することができます。
それぞれの体格に合わせて長さを調整するので、縄跳びが跳びやすくなりますよ。
身長調整法は、身長を基準に縄跳びの長さを測って調整する方法です。目安として覚えておくと便利です♪
体格調整法で縄跳びの長さを合わせる方法
一番スタンダードな縄跳びの合わせ方で、メジャーなどで測る必要がなく、個々の体格に合わせることができます。
- 縄跳びの中央を踏む
- 縄跳びをピンと伸ばして脇を締める
- 脇を締めた状態で肘から手首は外側へ伸ばす
- 肘が90度か少し上あたりを目安に調整する
- 軽く跳んでみて、必要であれば再度調整を行う
最初から短く切ってしまうと元には戻せないため、縄跳びの長さの目安が決まったら、少し長めに切って調整を何度か繰り返すのがおすすめです。
自分の跳びやすい長さになるまで調整してくださいね。
身長調整法で縄跳びの長さを合わせる方法
身長調整法は、身長を基準に長さを決めるやり方で『身長+55cm』を長さの目安として調整します。
身長調整法は、本人がいなくても身長が分かれば長さの調整ができるメリットがあります。
複数の縄跳びを準備しなければいけないときなどには便利です。
しかし、メジャーを使って長さを測らなければいけない手間や一人で長さを測って調整をするのは難しいというデメリットもあります。
『身長+55cm』は持ち手を含まない長さなので、その点は注意してくださいね。
縄跳びの長さ調整の仕方
縄跳びの長さを決めたらカットして長さの調整をします。ハサミさえあれば簡単に調整ができますよ。
- 片方の持ち手の固定部分を外して縄の先端を出す
- 留め具が付いている場合は縄の中央の方へずらす
- 余計な部分を切る
- 留め具を縄の先端から3〜5センチのところにずらす
- 持ち手の固定部分を付け直して完了
しっかりと長さの調整をしないと縄のねじれや怪我の原因にもなります。
そこで、縄跳びを切るときに注意してほしい点が2つあります。
縄跳びを短く切りすぎない
縄跳びを切らずに持ち手部分に収納しない
縄跳びの上達に支障が出たり、怪我の原因にもなるので必ずその時に合った長さに切って使うようにしましょう。
縄跳びを短く切りすぎないように注意
思い切って切りすぎてしまった縄跳びは、元に戻すことは不可能に近いです。
ビニール製の縄跳びであれば、熱して軟化させてくっつけることができますが、この方法は火を使うため危険が伴います。
子供は絶対に真似しないように注意喚起するか、子供の前ではやらないようにしてください。
ロープの縄跳びの場合、切った縄同士を結ぶとその部分が重くなり綺麗な円を描いて回すことができなくなるので、回しにくくなります。
短く切りすぎてしまった場合は、再度購入することをおすすめします。
縄跳びを切らずに持ち手部分に収納しないように注意
縄跳びを切らずに縛って収納する方法がありますが、これはねじれの原因になるのでやめましょう。
大人の場合、一度調整すればあまり変わることはないですが、子供はすぐに調整が必要になるため切るのがもったいないと思いがちです。
しかし、切らずに持ち手部分に押し込んで収納してしまうと跳んでいるうちに少しずつ縄がねじれてしまうんです。
縄跳びの持ち手部分には『回転子』という縄を回したときにねじれを防いでくれるパーツがあります。
持ち手部分に縄が押し込まれて入っていると、このパーツがうまく動かずに縄がねじれて跳びにくくなるのです。
また、持ち手部分が重くなってしまうデメリットもあるので、もったいないのは分かりますが思い切ってカットしてしまいましょう。
縄跳びを切らずに調整する方法
持ち手部分近くに玉結びをして結び目を作ることで縄を短くすることができます。
すぐに調整が必要だったり、切って調整ができない場合は縄を結ぶ方法で調整しましょう。
玉結び1つで2cm短くすることができる
もっと短くしたいときには、結び目を何個か作って調整してください。
縄跳びの練習に支障はないですが、注意してほしい点が1つあります。
それは、練習後は必ず結び目を解いて保管するということです。
特にビニール製の縄跳びは長時間結んでいると癖がついてしまい戻すのが難しくなってしまいます。
いくつ結び目を作るかを覚えておき、練習する前にその都度調整するようにしましょう。
縄跳びの長さは子供の年齢によって目安が変わる
縄跳びは適切な長さにしないと上手く跳ぶことができないので、子供に合った長さに調整することが大切です。
長すぎる縄跳びは、小さい子供には回すのが大変で、ぴょんぴょん跳びの原因になってしまうんです。
ぴょんぴょん跳びとは、縄を跳んだ後にもう一回跳ぶ二拍子跳びの事で、なかなかこの飛び方から抜け出すのは大変です。
癖がついてしまう前に、正しい長さの縄跳びを使って跳ぶ練習をさせてあげましょう。
小学校低学年までの縄跳びは少し長めに調整しよう
4歳ごろから小学校低学年までの子供が縄跳びを練習するときの長さは、身長プラス40cm〜50cmを目安にしてください。
特に幼児は、縄跳びを跳ぶリズムが遅く、うまく回すことができないので長さの調整はしっかり行いましょう。
以下の長さを目安に調整してみてください。
- 縄跳びの真ん中を踏んで脇を締める
- 肘をつけた状態で腕を横に曲げる
- グリップを持った手が胸の位置になるように調整する
短い縄跳びだと回したときに引っかかってしまうので、少し長めの胸の位置から始めるのがおすすめです。
縄跳びに慣れてきたタイミングで縄跳びを少し短くすると自然に頭に当たらないように前かがみで跳べるようになりますよ。
小学校高学年は慣れてきたら技によって微調整しよう
小学4年生くらいからの縄跳びの長さは、肘を曲げて90度になる位置に調整してあげるのが良いでしょう。
身長調整法だと、『身長+50㎝』がちょうどいい長さになります。
小学校高学年は、前跳びや後ろ跳びができるようになり、少しずつ二重跳びなどの技を練習する時期だと思います。
技によって短くすると跳びやすくなることがあるので、慣れてきたら微調整してあげるといいですね。
二重跳び→腰の位置あたりで短めに調整
はやぶさ→胸の位置あたりで長めに調整
このように、少し長さを変えるだけで跳びやすくなる技があるのでぜひ試してみてくださいね。
子供の縄跳び上達のカギは材質もポイント!
幼稚園児などの縄跳び初心者はヒモ製の縄跳び、二重跳びなどの技を練習するときにはビニール製の縄跳びを選びましょう。
ヒモ製の縄跳びとビニール製の縄跳びには以下のようなメリットがあります。
- 空気抵抗が大きく、回している感覚が掴みやすい
- 回すスピードがゆっくりになる
- 当たってもビニール製の縄跳びに比べて痛くない
- 軽くて扱いやすい
- 縄がしっかりと伸びるため素早く回すことができる
- 縄の強度が高く、中長期的な使用が可能
しかし、この2つの材質には以下のようなデメリットもあります。
- 引きずったり長く使うと縄がほつれ、切れてしまうため強度が低い
- 重みがあるため技には不向き
- 回すのが軽くて速いため初心者だと扱いにくい
- 当たると痛い
ヒモ製の縄跳びは、重みがあり回している感覚が分かるため、初めての縄跳びにおすすめです!
しっかりと縄跳びを回す感覚を掴み、前跳びや後ろ跳びができるようになったタイミングでビニール製の縄跳びに変えてあげるのがベストです。
二重跳びには少し重みのある縄跳びがいいでしょう。
また、100均などで売っている縄跳びはねじれやすくなっています。
ねじれると正しく回すことができず、うまく跳ぶことが出来なくなったり怪我の原因になったりします。
購入するときには、ねじれにくい素材の縄跳びを選んであげてくださいね。
縄跳びの長さは大人の場合目的別で目安が変わる
大人の縄跳びの長さは『身長+55cm』を基本の目安と考えますが、ダイエット用やトレーニング用などの目的で長さを変えるのがおすすめです。
縄跳び初心者は『身長+55cm』を目安に、縄跳びを踏んで両肘が90度になる長さで合わせましょう。
縄跳びに慣れてきたら、ダイエット用かトレーニング用かによって長さを変えてください。
ダイエットで脂肪燃焼のための縄跳びの長さ
『身長+55cm』や縄跳びを踏んで両肘が90度になる長さに調整して適切な長さで使用しましょう。
長すぎたり短すぎたりすると、引っかかってしまう原因になります。
大人の縄跳びで脂肪燃焼を目指す場合には、10分以上跳ぶ必要があります。
きつい思いをして頑張っているのに、途中で何度も引っかかって中断してしまうとやる気も落ちてしまいますよね。
気持ちよく続けられるように、ご自身に合った長さの縄跳びを使うようにしてください。
筋力アップなどのトレーニングで使う縄跳びの長さ
大人の縄跳びで、筋力アップを目指す場合には、やや長めに調整するのがおすすめです。
縄跳びは、短ければ短いほど軽く回り、重さも低下するため、長めするとトレーニングの効果が大きくなります。
体力をつけたい場合や筋力アップを目指す時は縄跳びを踏んで両肘が胸の高さあたりになるように長さを調整しましょう。
トレーニングのおすすめはビーズロープやチューブの縄跳び
上半身のトレーニングには、ビーズロープタイプやチューブタイプの縄跳びがおすすめです。
ビーズロープタイプの縄跳びは、ナイロン製のヒモにビーズを通して重くした縄跳びです。
チューブタイプの縄跳びは、ビニール製縄跳びの10倍ほどの重さがあり、ずっしりとして太いものです。
負荷が大きく、プロの格闘家やスポーツ選手もトレーニングで使っているんですよ!
この2つの縄跳びは、ビニール製や布製の縄跳びよりも重さがあり負荷がかかるため、上半身の筋力アップに適しています。
縄跳びでの有酸素運動と一緒に上半身の筋力アップを目指したい方は、ぜひこの2つの縄跳びを取り入れてみるといいかもしれません。
まとめ
- 縄跳びの長さの合わせ方は縄跳びを踏んで両腕が90度になる位置で調整するのがベスト
- 縄跳びの長さは持ち手を含まずに、身長+55cmを目安にするといい
- 縄跳び長さを決めたら少し余裕を持たせてカットして微調整するのがオススメ
- 縄跳びをカットせずにグリップに押し込むとねじれの原因になるため、必ず不要な縄は切ること
- 縄跳びを玉結びすると2cm短くなるので切りたくないときに使えるが、縄跳びに癖が付くのでその都度結んで調整する
- 幼児〜小学校低学年の縄跳びの長さの合わせ方は長めの胸の位置の身長+40cmくらいに合わせて、慣れてきたら少し短くするといい
- 小学校高学年は身長+50cmを目安に、技によって縄の長さを微調整するのがおすすめ
- 縄跳び初心者は回す感覚を掴むためヒモ製の縄跳びを使うのが適している
- 縄跳びに慣れて技に挑戦するタイミングでビニール製の縄跳びを使うと上達する
縄跳びの長さの合わせ方は、その人の手足の長さや体格によって変わってきます。
子供の上達のためにも、その時に合った長さに合わせるのは大切なポイントです。
縄跳びの長さによって跳びやすさが変わってくるので、ぜひ自分に合った長さの縄跳びを使ってくださいね♪
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