オーブントースターでクッキングシートが燃えた!!そんな時は誰でも慌てますよね。
大丈夫です。電源を切って扉を閉めておけば、鎮火することがほとんどです。
間違っても、扉を開けたり水をかけたりするのは厳禁ですよ。
火が消えたらひと安心ですが、「掃除はどうしよう…」「またクッキングシートを使うのが怖い…」と、次のお悩みが出てしまいますよね。
私も餃子の皮が燃えた時、オーブントースターが黒焦げになりましたが、掃除でちゃんと綺麗になりましたよ。
また、クッキングシートの代用として、アルミホイルやオーブンシートを使えば安心です。
この記事では、オーブントースターの庫内が燃えた時の対処法に加え、掃除方法や、燃えやすい食品まで詳しく解説しています。
今後火事を起こさないために、ぜひぜひ参考にしてくださいね。
オーブントースターのクッキングシートが燃えた!!
オーブントースターでクッキングシートや食品が燃えた場合の対処法、その後のお掃除方法について解説します。
対処法は絶対に扉を開けずに電源を切ること
オーブントースターの庫内が燃えた時は、以下の行動で落ち着いて対処しましょう。
- 絶対に扉を開けない
- 電源を切り、プラグを抜く
- そのまま少し離れて待つ
- 不安なら水にぬらしたバスタオルをかける
- 鎮火してもしばらく扉を開けない
- 最悪の場合は119番通報を
ポイントは、庫内を酸欠状態にして鎮火することです。
注意したいのは、水をかけてしまったり、途中で扉を開けたりしてしまうと逆効果になるということです。
「水をかけてオーブントースターが爆発した」「扉を開けて一気に炎が燃え上がった」という事例もあるみたいなので…。恐ろしいですね。
発火が長引いて不安な場合は、バスタオル全体を水で濡らして絞り、オーブントースターにかけ、乾いたらまた濡らしましょう。
オーブントースターの庫内がより早く酸欠状態になり、鎮火を早めることができます。
また、鎮火したと思っても再び燃え上がる可能性があるので、扉はしばらく閉めたままにしておきましょう。
私も、オーブントースターの使用中に餃子の皮がかなり激しく燃えたことがあります…。
慌てて扉を開けてしまい、一気に炎が上がって「火事になる!?」「消防車呼ぶ!?」と本当に怖い思いをしました。
「オーブントースターの周辺まで燃えた」という事例も稀にあるようなので、その場合は迷わずに119番通報をしてくださいね。
庫内やヒーター管の掃除はセスキ炭酸ソーダや重曹で
オーブントースターの中でクッキングシートや食品が燃えた場合、庫内全体が真っ黒になるほど汚れてしまうことがあります。
放置するうちに乾燥し、こびりついたり、発火の原因になったりするので、早めに掃除をした方がいいですね。
真っ黒になったオーブントースターも、早めの対処でかなりきれいになりますよ。
オーブントースターを掃除するときは、次の3つの部分に分けて掃除をする必要があります。
安全のため、庫内が十分に冷えたあと、必ず電源プラグを抜いた状態で作業をしてくださいね。
- 取り外せるパーツ
- 庫内
- ヒーター管
以下の方法で掃除できることが多いですが、取扱説明書でお手入れ方法を念の為確認してみてくださいね。
どの方法でも、セスキ炭酸ソーダ水や重曹があると、焦げ落としに効果的です。下の方法で簡単に使えるので、よかったら試してみてくださいね。
ただし、セスキ炭酸ソーダ水も重曹もアルカリ性なので、アルミに使うと黒ずみの原因になるようです。
アルミ製のトースターの場合は、クエン酸や食器用洗剤を代わりに使ってくださいね。
- スプレーボトルに、水500mlに対して小さじ1の割合でセスキ炭酸ソーダ水を入れてふり混ぜて作る
- 重要よりもアルカリ性が強く、洗浄力が強い
- 必ずゴム手袋をして掃除する
- 1~2週間で使い切るべき
- 洗剤のようにスポンジに付けてこすったり、クリーナーに付けて拭いたりして使用する
- お皿などに重曹を入れ、40℃くらいのお湯を少しずつ混ぜてペースト状にする
- さらに水を多くすると重曹水として使える
- お湯お温度が高くなると洗浄力が上がる
- 65℃以上の高温で強アルカリ性になるのでゴム手袋はマスト
- 焦げにペーストをたっぷりと塗り、ラップなどでパックしてふやかす
- 研磨効果があるので、ガラスなどの頑固な油汚れにも使える
それではそれぞれの掃除方法をご紹介します。
取り外せるパーツの掃除方法
トレーや網など、取り外せるパーツは全て分解して掃除をしましょう。
セスキ炭酸ソーダ水や重曹、食器用洗剤と「激落ちくん」などのメラニンスポンジ、歯ブラシなどを使って汚れを落とし、洗い流します。
いずれの方法でも、ふやかすことで焦げが落ちやすくなるので、洗剤やセスキソーダのつけ置き、重曹ペーストのパックをしておくといいでしょう。
庫内の掃除方法
庫内は洗い流すことができないので、洗剤を使うことができません。
セスキ炭酸ソーダ水か重曹水を染み込ませたキッチンペーパーを当ててその上からラップで覆い、20分ほど置いて拭き取り、仕上げにから拭きをします。
ヒーター管での火傷には充分注意をしてくださいね。
拭き取る時にはマイクロファイバークロスを使うのが効果的ですが、汚れを充分ふやかせばキッチンペッパーでもかなり焦げが落ちますよ。
パンくずが下に溜まっている場合は、今後発火するのを避けるためにもこの機会にできるだけ取り除いておくといいですね。
ヒーター管の掃除方法
ヒーター管は、オーブントースターの部品の中でも繊細なので、特に取扱いに注意が必要です。
多少の焦げはそのまま使い続けることで自然ときれいになりますが、大きい焦げは発火の原因にもなるので、お掃除をした方が安心です。
オーブントースターでのクッキングシートの代用は?
「オーブントースターでクッキングシートが燃えた…私だけ?」と不安に思っているあなた、そんなことはありませんよ。
実はクッキングシートの耐熱温度は260℃と比較的低く、高出力のオーブントースターで使用することで燃えたり焦げたりするのは、よくあることなのです。
クッキングシートが燃えると、そこから食品に火が移って火事になりかけることもあるので、今後はクッキングシートではなく、以下の代用品を使うと安心ですよ。
- くしゃくしゃにしたアルミホイル
- オーブンシート
アルミホイルとオーブンシート、それぞれのメリット・デメリットをまとめたので参考にしてみてください♪
また、アルミホイルやケーキ型、トレーに直接バターやサラダ油などの油分を塗って、食材や生地がくっつきにくくする工夫例もあわせてご紹介しますね。
くしゃくしゃにしたアルミホイル
オーブントースターにおける最も手軽なクッキングシートの代用品は、アルミホイルです。
アルミホイルの耐熱温度は、300℃〜600℃とかなり高く、オーブントースターで使用しても燃える心配がありません。
オーブントースターの出力ワット数(W)と温度の関係を調べた結果はこちら。
出力 | 500W | 800W | 1000W | 1200W |
温度の 目安 |
180℃ | 210℃ | 230℃ | 260℃ |
加熱時間や食品にもよりますが、1200Wだと約260℃、ちょうどクッキングシートが燃える温度くらいまで上がるようですね。
ただし、ヒーター管に直接つくとアルミホイルも燃えてしまうので注意が必要ですよ。
アルミホイルは、表面がつるつるのシリコーンでクッキングシートに比べ、チーズやケーキ生地などがくっつきやすいことが難点です。
「くっつきやすい問題」を解消するためには、以下のような工夫をして使いましょう♪
- 軽く丸めた後に広げてくしゃくしゃにする
- くっつきにくいタイプのアルミホイルを使う
- さらにサラダ油やバターを薄く塗ると効果的
いずれの方法でも、アルミホイルは軽く丸めてくしゃくしゃにしてから使うと、くっつきにくくなるだけでなく、形も安定してヒーター管に付かないので安心ですよ。
クッキングシートの長所もいいとこどりするために、くっつきにくいタイプのアルミホイルを使し、さらに表面に薄く油分を塗れば完璧ですね♪
応用として、薄い形状のケーキであれば、アルミホイルで作った型に、バターやサラダ油を塗ることで、ケーキ型の代用にすることもできます。
デメリットとしては、1回で使い捨てるのがもったいないことが挙げられますね。
ちなみに、電子レンジではアルミホイルは使えないんだ。電磁波で火花が出るから注意が必要だよ!
でも、電子レンジのオーブン機能では、アルミホイルも使用できるんだよね。ちょっと紛らわしいね。
お菓子作りに使うならオーブンシートがおすすめ
オーブンシートは、オーブン調理用の、繰り返し使えるクッキングシートのようなものです。
「グラスファイバー」というガラス繊維をフッ素樹脂でコーティングしており、グラシン紙でできたクッキングシートよりも耐久性があります。
ただし、オーブンシートの耐熱温度は260℃前後とクッキングシートと同じで、1200ワットを超える高火力でのオーブン調理はできないので注意が必要です。
唐揚げなどのお惣菜調理に使う場合は、下のようなデメリットがあり、クッキングシートの代用には向いていないようですね。
- 1200Wを超える出力では260℃の高温に達するので使えない
- チーズや唐揚げの油が染み込むと取れにくい
- クッキングシートやアルミホイルに比べると価格が高い
ただし、以下のように、お菓子作りにはたくさんのメリットがあります。
オーブントースターでクッキーやスコーンを焼くことが多い方にはぴったりですね♪
- 中性洗剤で洗って繰り返し使えるからエコ
- お菓子作りの焼成温度、200℃くらいなら燃える心配がない
- クッキングシートのように丸まらないから使いやすく、ヒーター管につかない
- お菓子作りで生地がくっつきにくい
- パウンドケーキの型紙として切っておけば何度も使える
- シワが寄らないのでクッキーがきれいに焼ける
- マカロンやクッキー作りには必須レベルで便利
トレーに直接バターやサラダ油を塗る
トレーを洗うことを前提として調理をする場合は、思い切って、バターやサラダ油を直接塗っても大丈夫です。
表面を油分でコーティングすることで、チーズもくっつきにくくなりますよ。
ただし、何も敷かない分、下のヒーター管からの熱がダイレクトに伝わるため、温度管理が繊細なクッキーなどのお菓子を焼く際には向いていないかもしれませんね。
ケーキの焼き型に直接バターやサラダ油を塗る
グリル調理が可能なココットやバットを型にしてケーキを焼く場合も同様に、バターやサラダ油を塗ると何も使わなくていいのでエコですね。
私が以前をパンケーキを焼いた時は、クッキングシートを型につけるのが難しく、仕方なくバターを塗ったのですが、思いのほかきれいにはがれて大正解でしたよ♪
油分を塗った後、小麦粉を薄くふるうと、さらにくっつきにくくなるようなので、よかったら試してみてくださいね。
クッキングシートでも、生地から大きくはみださなければ安全に使えるけど、油分を塗るほうがおすすめよ!
ただし、シリコン製の型や耐熱容器など、「グリル調理」に対応していないものはオーブントースターで使えないので注意が必要です。
庫内を一定の高温に保つ「オーブン調理」が可能でも、ヒーター管で直接加熱をする「グリル調理」が可能とは限りません。
シリコンの型でも、耐熱温度の範囲でアルミホイルを被せたら大丈夫だったにゃ
この猫さんのように、アルミホイルなどを被せて工夫すれば安全との説もありますが、なんとなく怖いかなと私は思います。
一見大丈夫そうな素材でも、可能な限り取扱い上の注意を見てオーブン調理をするのが望ましいですね。
オーブントースターでクッキングシートの他に危険な物は?
クッキングシートは、オーブントースターで燃えやすいものの代表ですよね。
でも、実はクッキングシートの他にも燃えやすい危険な食品が、下のようにたくさんあるのです。
- 揚げ物や魚など油が多いもの
- お餅や大きい食材
- パンくずなどの燃えかす
- 餃子の皮
- パンに塗った砂糖やジャム
- 砂糖がけのラスクやパン
- ひまわりの種
油や糖分が多い食品が特に燃える危険があるみたいですね。
また、クッキングシートやアルミホイル同様、ヒーター管についてしまうと必ず食材は燃えてしまうので、食材の背の高さには注意が必要です。
しかし、実際はどんな食品であっても、過熱によって発火温度まで達することで燃えるため、火事につながることがあるのです。
今後火災を防ぐためのポイントや、燃えやすい食品と対策をまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
オーブントースターからの出火を防ぐポイント
オーブントースターで出火が起こる時は、何かしらの前兆があることが多いです。
以下のような前兆が起こったときは、すぐに電源を切って電源コードを抜き、しばらく扉は開けないようにしましょう。
- 煙が発生する
- 焦げ臭いにおいがする
- ぱちぱち油が弾ける音がする
- ピカピカ光る
ただし、新品のオーブントースターの場合は、錆防止の塗装がついているため、煙が出やすいこともあるようです。
また、庫内が空での加熱や、ヒーター管の劣化(寿命)や焦げも出火の原因となります。
ヒーター管に大きい焦げがついている場合はお掃除で解決するかもしれませんよ。
詳しいヒーター管の掃除方法はこちらの関連記事を参考にしてみてくださいね。
燃えやすい危険な食品と対策
先ほどご紹介した燃えやすい食品と、その対策方法を解説します。
今後オーブントースターで調理をする際には、しっかりと対策をした上で、特に目を離さないように注意してみてくださいね♪
揚げ物や魚など油が多いもの
揚げ物や魚は油が多く、下のヒーター管に油が垂れると一気に出火することがあり、大変危険です。
対策は、必ずトレーを敷くこと、大きい場合は小さく切ってヒーター管からの距離を離すことです。
トレーを直接汚したくない場合は、くしゃくしゃにしたアルミホイルをさらに載せるといいですよ。
ただし、油が垂れることがあるため、アルミホイル単体での使用は厳禁です。
お餅や大きい食材
お餅や大きい食材は、ヒーター管に近づいて直接燃えるパターンが多いみたいです。
お餅の場合は、ふくれてもヒーター管につかない位置に置くことで、燃えるのを防ぐことができます。
また、大きな食材は、なるべく包丁などで切って加熱すると安心ですね♪
パンくずなどの燃えかす
パンくずもオーブントースターからの発火の原因になりやすいです。
中でも、油分を含んだ燃えかすが溜まっていると出火しやすいみたいです。
衛生面と安全面を考えて、日頃からのお掃除が大切ですね。
パンくずトレー、ずっとそのままだ…掃除しよう!
餃子の皮
餃子の皮からの発火は、私自身が経験してとても怖い思いをしたのですが、ネット上でも同じような体験談がいくつか見つかりました。
私の場合は、餃子の皮単体での加熱をしていたので、水分が少なくて燃えたしまったのかもしれません。
それ以来、ピザソースをしっかり端まで塗って加熱するようにしたら、出火はなくなりました。
それでも、あっという間に焦げそうになるので目を離さないことが重要ですね。
砂糖がけのラスクやパン
パンとお砂糖、バターの組み合わせってとても美味しいですよね♪
でも、加熱時間が長いと、糖分と油分が過熱されて発火することがあるようです。
タイマーセットに頼るのではなく、しっかり焦げないように確認しながら加熱するように注意が必要ですね。
また、ジャムの糖分も発火の原因になるので、トーストを焼いた後にジャムを塗るようにしましょう。
ひまわりの種
リノール酸やビタミンEが豊富で美容効果もあるひまわりの種ですが、油分が多くオーブントースターで燃えた事例があるようです。
ひまわりはオーブントースターではなく、フライパンで調理するのが正解みたいですね。
まとめ
- 庫内が燃えた時は、電源を切ってプラグを抜き、絶対に扉を開けない
- 庫内が燃えた時は、水を絶対にかけずに、外から濡れタオルで覆うと早く鎮火する
- 身の危険を感じたら119番通報してよい
- オーブントースターの焦げ掃除にはセスキ炭酸ソーダや重曹が効果的
- アルミ製の部品掃除にはクエン酸か食器用洗剤を使う
- クッキングシートはオーブントースターの高出力調理や長時間の加熱で発火する
- クッキングシートの代用品は、くしゃくしゃにしたアルミホイルがおすすめ
- オーブンシートも代用品として使えるがお惣菜調理には向かない
- アルミホイルやケーキ型、トレーに油分を薄く塗ると食材や生地がくっつきにくくて便利
- オーブントースターでの出火を防ぐためには、煙や匂い、音などの異変を見逃さず、タイマーに頼りすぎないこと
- オーブントースターで燃えやすい食品の加熱には対策が必要であり、特に目を離さないよう注意する
- オーブントースターに溜まったパンくずも出火の原因になるので、こまめな掃除が必要
以上がこの記事の重要ポイントのまとめになります。
オーブントースターでクッキングシートや食品が燃えたときの対処法や、クッキングシートの代用品、今後の火事対策について解説しました。
オーブントースターの庫内が激しく燃えた時の恐怖感は本当に凄まじいものです。
調理家電とはいえ、熱源を扱っているという自覚を持って、油断しないように今後オーブントースターを活用していきたいですね♪
コメント