ペットボトルって分別する意味ないのでは?
意味はありますよ!しっかり分けることで、質の良い製品にリサイクルされることにつながります。
ペットボトルの分別ってキャップを外して、ラベルを外して、洗って、とやっていると正直めんどくさいなあと思うことありますよね。
意味ないのでは?と感じるかもしれませんが、同じ原料を集めるため、また作業している人の安全のためにしっかり分別する必要がありますよ。
また日本のペットボトルのリサイクル率は80%以上!あまり知られていませんが、3種類の方法でリサイクルされています。
記事を読んでペットボトルの分別方法やリサイクルについて理解し、意味ないのでは?という疑問を無くしていきましょう。
ペットボトル用のゴミ箱が満杯で取り出したのに、まだ全然容量に余裕があった…という経験はありませんか?
この商品はまわりの壁が無いので、袋の容量いっぱいまでペットボトルを入れることができますよ。
ペットボトルを分別しても意味ないは嘘!リサイクルへ
結論から言うと、ペットボトルを分別しても意味ないというのは嘘です!しっかり分別すればリサイクルされるだけではなく、質の良い商品ができることにつながります。
分別なんて意味ないかもと感じていても、作業している人の手間を減らすことにもなるので自分だけの問題ではない大切なことですよ。
分別することでリサイクルされて日用品へ
ペットボトルはしっかり分別することで、私たちの生活にかかせない日用品へとリサイクルされていきます。
まずは私たちがゴミ出しをした後に、どのようにリサイクルされていくのかから簡単に説明していきますね。
- ペットボトルを各家庭が資源ゴミに出す
- 市町村の収集処理業者が回収と処理をする
- リサイクル業者で洗ったり砕かれたりして、新しい資源に変わる
まず私たちがペットボトルを資源ゴミに出すと、市町村の収集業者によって回収されます。
でも回収後すぐにリサイクルされるわけではなく、一旦処理業者によって工場に運ばれて手作業で異物チェックが行われています。
ちょっと汚れてるけどまあペットボトルに変わりはないしいいか!とゴミに出してしまったことはありませんか?
基本的に汚れていたり飲み残しがあったりするものはリサイクルできません。
そのため私たちもしっかり汚れをとってからゴミに出す必要があります。家でのひと手間を惜しまなければ、工場での作業効率もグッとあがるので是非実践してみてくださいね♪
その後リサイクル業者に運ばれ粉末状に加工され、食品トレイや卵パック、文房具の他に服やバッグなど様々なものに生まれ変わります。
分別なんて意味ないと思っていても、ペットボトルは気づかない間に、私たちの生活に欠かせない製品に変化しているというわけです。
ペットボトルは原料が同じなのでリサイクルしやすい
なんでペットボトルだけ別で回収されるの?
なぜかというとペットボトルはどの商品もPET(ポリエチレンテレフタラート)という同じ原料で作られているので、リサイクルしやすいからです。
ビニール袋や食品の包装に使われているプラスチックはまとめて回収されるのに、ペットボトルだけは必ず別回収ですよね。
基本的にリサイクルするときには、同じ原料だけを集める必要があります。違う原料が混ざってしまうと、質の低い商品しか作ることができません。
ペットボトルをしっかり分別すれば、質の高いリサイクル商品を作ることにつながるというわけですね。
ペットボトルの分別でキャップは分けてマークの確認も
ペットボトルを分別する時はキャップとラベルを剥がして、表示マークもしっかり確認する必要がありますよ。
キャップをしっかり外すことは、適切なリサイクルにつながると同時に作業している人の安全にも関わる大事なことです。
また分別する時はしっかり容器の表示マークを確認しましょう!油汚れや色付きのペットボトルはリサイクルすることができないので注意が必要ですよ。
キャップとラベルは原料が違うので分別する必要あり
キャップやラベルは原料がペットボトルと違うので、分別する必要があります。
ペットボトル本体はPETという原料で、キャップとラベルはPPやPSから作られています。
リサイクルする時はなるべく同じ原料だけを集める必要があるので、本体以外はしっかり分別してください。
キャップを外すもう一つの理由は回収する時の安全のためです。
ペットボトルは運びやすいようにつぶしてから回収されるので、ついたままだとつぶすときに破裂して作業員のけがにつながる可能性があります。
私も自分の市の表を確認したところ、「できるだけつぶして回収にだしてください」と記載がありました。
自治体にもよりますが、キャップを外してつぶして出すことで作業の手間を減らすことができそうですね。
じゃあキャップとラベルもPET素材にしたらいいのでは?
確かにその方が分別しなくていいし便利ですが、固さの違いで難しいことがわかっていますよ。
キャップとラベルに使われているPPやPSは柔らかい素材で、PETは固い素材です。
キャップを固い素材にしてしまうと、柔軟性がなくなるので蓋がぴったり閉まらなくなってしまいます。
またラベルもペットボトルに巻きつけることが難しくなりますよ。
キャップ下のリングは分別しなくていい
開けた時に残るリングは分別しなくていいの?
ペットボトルには蓋を開けると開封確認のリングが残りますよね。
リングはキャップと同じ原料ですが、分別はしなくて大丈夫ですよ。
ペットボトル(PET)は水より重くキャップやリング(PP)は水より軽いという性質があります。
そのため工場でペットボトルとリングを分離した後で水に浮かべれば、リングだけ浮かんでくるので分けることができます。
家でリングを取るのはなかなか難しい作業なので、取ろうとしなくてOKですよ!
外出先での分別は無理にしなくてもいい
外でペットボトルを捨てた時に分別したことないけどなあ…
外出先でペットボトルを捨てる時は、無理に分別する必要はありません。
私もそうですが、家ではしっかり分別しているけど外ではあまりできていないかもという方も多いのでは?
ところが自動販売機の横などに設置されたゴミ箱は、資源専用である可能性も高いようです。
無理に分別しなくても、中身を全部飲んでから捨てればリサイクルにつながる場合がありますよ。
資源用以外のゴミ箱が設置されているときは、キャップやラベルも外してから捨てるのがベストですね!
でも無理に分別しなくていいとは言っても、やはりしっかり分けた方がリサイクルにつながりやすくなります。
企業もペットボトルのラベルを無くすことで、分別の手間を減らしゴミの削減になるよう工夫を進めているようです。
表示マークを見て分別しよう!色付きや汚れはNG!
基本的に家で使っている容器は「PET♳」「プラ」の表示を確認することで分けることができます。
家でよく使われているであろう容器を表にまとめてみましたよ♪
特に油成分が入っていた容器はペットボトルと同じに見えますが、表示マークを確認すると「プラ」と書かれています。リサイクルには出さずにプラスチックゴミとしての処理が必要です。
ただし油の容器は汚れを落とせない場合、燃えるゴミに捨てる必要があるので注意してくださいね。
色付きや汚れがひどいペットボトルはリサイクル不可
- 汚れがひどいもの
- 色がついたもの
- シールなどが剥がせない場合
汚れがひどいものは、リサイクルすることができません。残念ですが、燃えるゴミとして処理することになります。
また海外のペットボトルに多い色が付いているものやシールラベルのものも、ペットボトルとしてリサイクルできません。プラスチックゴミとして処理する必要があります。
細かい分別方法はそれぞれの自治体が決めたルールに従ってくださいね。
ゴミ箱からペットボトルを取り出すときに、蓋や開口部に引っかかってイライラすることはないでしょうか?
この商品は横からさっと袋を引っ張るだけなので、ストレスなくゴミをまとめることができますよ。
ペットボトルを分別してリサイクルする3種類の方法
実はペットボトルを含むプラスチック製品は3種類の方法でリサイクルされていますよ。
- マテリアルリサイクルはものからものに変える
- ケミカルリサイクルは化学分解してものに変える
- サーマルリサイクルは燃やした熱がエネルギーになる
日本でのペットボトルやプラスチックのリサイクル率はなんと80%以上!リサイクルされてものやエネルギーに変わることで、私たちの生活を支えてくれています。
でもリサイクルには膨大なお金や設備がかかっているという事実もあり、私たちも意識して行動を変えていく必要がありますよ。
まずは具体的にどんなリサイクル方法なのかを解説していきますね。
マテリアルリサイクルはモノからモノに変える
マテリアルリサイクルはプラスチックを砕いて、別の製品に生まれ変わらせる方法です。
リサイクルといえばこのイメージがある方も多いのではないでしょうか?
1番わかりやすいものは「ボトル to ボトル」といって、新しいペットボトルを作るリサイクルです。
他にも食品シートやトレイ、靴など私たちの生活にかかせない商品に生まれ変わっていますよ。
ケミカルリサイクルは化学分解してモノに変える
ケミカルリサイクルはプラスチックを化学分解して、別の製品に生まれ変わらせる方法です。
マテリアルリサイクルと似ているのですが、細かく分解することで異物をたくさん取り除くことができます。そうするとより質の高い製品が作れるようになるのです。
化学分解するためには高価な機械や技術が必要となります。
お金もたくさん必要なのでなかなか採用されていませんが、大手の企業などは徐々にこの方法で「ボトル to ボトル」をやっていこうと研究を進めているようですよ。
サーマルリサイクルは燃やした熱がエネルギーになる
サーマルリサイクルはプラスチックを燃やして、その熱を温水プールや火力発電に使用しています。
特にプラスチックは燃える力が大きいので、たくさんのエネルギーを作ることができます。
大きなエネルギーが作れますが、有害ガスやCO2が発生してしまい環境汚染につながってしまいます。
ただしゴミの量の削減にはなるので、無駄な埋め立てにつながらないのはメリットといえるでしょう。
リサイクルにはお金や設備も必要なので簡単ではない
リサイクルといえば、環境に良いとか節約になるというイメージが大きいと思います。
でも実際は膨大なお金や設備が必要なので、簡単にできる作業ではありません。
回収して、手作業で選別して、処理して、リサイクル工場に送ってとたくさんの段階があるので、たくさんの人手も必要となります。
運んだり燃やしたりするのに車や燃料も必要ですよね。
ペットボトルは石油で出来ていますが、なんとリサイクルで燃やすときにも石油が必要となります。リサイクルで石油の使用を減らしているつもりで、完全には資源の削減にはつながっていません。
じゃあどうしたらいいの?やっぱり分別って無駄なの?
無駄ではありませんよ。私たちがしっかり分別をすることで作業の手間を減らすことができますし、ゴミの削減につながるなどのメリットもあるからです。
でもただゴミに出して終わり!ではなくて私たち1人1人もどう行動したらいいのかを考えることが大切です。
分別をしっかりして日常の行動を少し変えてみよう!
具体的に私たちができる行動は、ルールに従って分別をして日常の行動を少し変えるということです。
企業や国でも使用済みのペットボトルを全て新しいペットボトルに変える「完全循環型リサイクル」の研究が進められています。
分別は意味ないのでは?と感じるかもしれませんが、私たち1人1人が少し意識を変えて行動することはゴミの削減につながる大切なことです。
例えば「ペットボトルをなるべく使わない」「水筒をできるだけ使う」「街中でもペットボトルの分別ができそうであれば協力する」などちょっとしたことであれば今日からでも実践できそうですよね。
まとめ
- ペットボトルの分別は意味ないと感じてもきちんと分ければ質の良い商品にリサイクルされる
- 私たちが気づかない間に、ペットボトルは日常に欠かせない製品に変化している
- 原料が同じなのでペットボトルはリサイクルしやすい
- キャップやラベルは原料がペットボトルと違うので分別する
- キャップを分別しないと回収の時に破裂してけがにつながる
- 外出先での分別は無理にしなくていいが、中身を飲み終えて資源用ゴミ箱に捨てればリサイクルできる場合がある
- ペットボトルは表示マークを見て分別をし、色付きや汚れありのものはリサイクル不可
- ペットボトルを含むプラスチック製品のリサイクル方法は、マテリアル・ケミカル・サーマルの3種類
- リサイクルするためには膨大なお金や設備が必要なので簡単なことではない
- 分別するのは意味ないと感じても、ペットボトルをなるべく使用しないなど行動を少し変えることでゴミの削減につながる
ついつい意味ないのでは?めんどくさいなあと思ってしまうペットボトルの分別ですが、しっかり行うことで作業する人たちの手間を減らし安全にも繋がります。
リサイクル問題はぱっと解決するような簡単なことではないですが、未来の私たちや子供たちのためにも1人ずつがちょっとした意識を忘れずに生活していきたいですよね。
ペットボトルは回収頻度も少ないので、ゴミ箱の置き場所に悩んでいませんか?
蓋が横にも開くので、棚の下のデッドスペースなどに置いて使うこともできますよ。
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