ペットボトルってそのまま捨てるとどうなるの?分別が面倒でそのまま捨てちゃうんだけど…
コンビニや自動販売機で手軽に買えるペットボトルですが、飲み終わった後そのまま家のゴミ箱に捨てたらどうなると思いますか?
ペットボトルはリサイクルされず、ただのゴミとして処分されてしまう可能性が高いのです。
ペットボトルをそのまま捨てると異物が多いとみなされ、資源として生まれ変われないかもしれません。
限られた資源を有効に使うために、ゴミの分別が大事になってきそうですね。
この記事ではペットボトルをそのまま捨てるとどうなるのか、そのまま捨てるとリサイクルができない理由、ペットボトルの分別方法をご紹介します。
ペットボトルに限らずゴミの分別が習慣になれば、全ての資源が活用される素敵な未来が待っているはずですよ。
家にいくつもゴミ箱がないから分別できないと悩んでいませんか?
このゴミ箱はサイドフックを使えば5つの分別が可能です。
ペットボトルとラベルはそれぞれゴミ箱に、キャップはサイドフックに袋を吊り下げて入れるなどすれば混ざることなく分けられますよ。
ペットボトルをそのまま捨てるとどうなるか解説
ペットボトルを家のゴミ箱にそのまま捨てるとどうなるの?
ペットボトルをそのまま捨てるとどうなるかというと、資源としてリサイクルされずにゴミとして処理される可能性があります。
その他にも再生工場で手作業による分別をしなくてはいけなかったり、作業員がケガをすることもあったりするんですよ。
ペットボトルをそのまま捨てるとどうなることがあるのか順番に解説していきます。
資源ではなくゴミとして処理される
ペットボトルは様々な素材から作られていて、資源として再利用するには素材ごとに分ける必要がありますが、キャップもラベルもついたままでは再利用できず処分となることがあります。
分別して資源ゴミとして出せば、リサイクルを経て新しいペットボトルに生まれ変われるかもしれません。
燃えるゴミとして捨てるのではなく、資源ゴミとして捨てるのが最適と言えるでしょう。
再生工場で手作業による分別の手間が発生する
分別されていないペットボトルをリサイクルするために、再生工場の作業員が1本ずつラベルを剥がしキャップを外す作業をしています。
キャップの下にあるリングは家庭では取り外すのが難しく工場が処理することになっていますが、キャップやラベルまで混ざると異物が多くなりリサイクルによくありません。
分別が面倒でそのまま捨てちゃってた!
私にも経験がありますが、作業員に余計な手間をかけていたのですね。反省しています。
収集中の作業員にケガをさせる可能性がある
キャップが付いたままのペットボトルは潰れず、ゴミ収集車の回転盤を通したときに勢いよくキャップが飛び出してくることがあり、作業員がケガをすることがあるそうです。
自分が捨てたペットボトルで、誰かにケガをさせてしまうなんて悲しいですよね。
きちんと分別することでそういった事故が起こらないようにしましょう。
ペットボトルをそのまま捨てるとリサイクルできない
ペットボトルをそのまま捨てるとどうしてリサイクルされないの?
ペットボトルをそのまま捨てるとリサイクルできない理由は主に2つあります。
- ラベルとキャップがついたままだから
- ペットボトルの中が汚れているから
ここからはリサイクルができない理由の他に、素材が一緒でもリサイクルできない場合があることについても解説していきます。
理由1:ラベルとキャップがついたままだから
ペットボトルのラベルとキャップはついたままではダメなの?
ゴミをリサイクルするには同じ素材同士を集める必要があるので、ラベルとキャップを取らないとリサイクルができません。
ペットボトル自体は「ポリエチレンテレフタレート」で作られているのですが、ラベルは「ポリスチレン」から、キャップは「ポリプロピレン」「ポリエチレン」から作られています。
名前は似ていても素材が違いますから、ボトル以外の素材が多くてリサイクルできないということになるので気をつけたいですね。
理由2:ペットボトルの中が汚れているから
素材ごとに分けていないことの他に、ペットボトルの中が汚れていてもリサイクルすることができません。
油で汚れたものやタバコの吸い殻が入っているものなどは、リサイクルできずに燃えるゴミとして捨てることになります。
汚れ具合によってはリサイクルできるペットボトルもありますが、洋服やネクタイなどに生まれ変わりペットボトルにはなりません。
ペットボトルがペットボトルに生まれ変わるサイクルを作ることが大事なのではないでしょうか。
素材が一緒でもリサイクルできない場合がある
同じ素材同士なのにリサイクルできないの?
ペットボトルから別のものに生まれ変わると、素材は同じでもまたペットボトルに戻すということはできません。
ペットボトルと同じ素材の中に卵パックがありますが、卵パックは少し汚れたペットボトルから生まれ変わっているのでまたペットボトルになるということができないのです。
私の住んでいる所では、卵パックなどとペットボトルは混ぜてゴミに出さないよう張り紙がしてありますよ。
お住まいの自治体のゴミ捨てルールに沿ってゴミ出しをしましょう。
ペットボトルはそのまま捨てるより分別!やり方も解説
ペットボトルをそのまま捨てるとリサイクルできないから分別が必要なんだね。じゃあどうやって分別すればいいの?
ペットボトルをそのまま捨てるとリサイクルができないので、資源ゴミとして出す前に分別をしましょう。そうすることでペットボトルはまたペットボトルに生まれ変わり環境にもよくなりますよ。
分別方法はとても簡単なので、私は子供たちに教えようと思います。
ここからはペットボトルを分別するポイントや、分別するメリットについて解説していきますね。
ラベルを剥がしキャップを外すのが分別のポイント
ペットボトルをリサイクルするには、ラベルを剥がしてキャップを外すことが基本となります。
ペットボトルの本体は、資源ゴミの日など指定された回収日に捨てましょう。
ラベルは燃えるゴミだったりプラスチックゴミだったりするので、自治体の分別に合わせて捨ててくださいね。
キャップもプラスチックゴミや近所のスーパーの回収に出せる場合が多いので、燃えるゴミとして出す前に確認してみてください。
分別のときにキャップの下のリングは外さなくてもいい
キャップの下にあるリングも本体とは違う素材だよね?なかなか外せないよ〜
キャップの下についているリングは、通常の作業では取り外すのが難しいので外さなくても構いません。
再生工場で洗浄されるときに水より軽いリングは浮き、水より重いペットボトルは沈んで分かれてくれるためです。
PETボトルリサイクル推進協議会によると、通常の作業では外せない中栓、リング、取っ手などは、事業者(再生工場)が処理することとなっているので外さなくても大丈夫ですよ。
本当は外した方がいいですが難しいリングの取り外しまで求めると、リサイクル自体やらない人が増えるかもしれません。
分別を簡単にすることで、より多くの人がリサイクルに協力してくれるという側面もあるようです。
リサイクル対象外のペットボトルもあるので分別に注意
油や洗剤が入っていた容器はリサイクルの対象外となり、素材としてはペットボトルですがプラスチックゴミや燃えるゴミに分別します。
めんつゆやノンオイルドレッシングなどの洗えばキレイになるペットボトルはリサイクル対象となるので、リサイクルに出せるかどうかを確かめて分別しましょう。
リサイクルに出せるものには三角の矢印に英語の「PET」のマークを、リサイクルに出せないものには四角い矢印にプラと書かれたマークを目印にするとわかりやすいですよ。
ペットボトルを分別するメリット2つ
ここからはペットボトルを分別するメリットを2つ紹介していきます。
あなたがペットボトルをゴミ箱にそのまま捨てていたなら、メリットを知れば今日からでも分別したくなるのではないでしょうか。
工場がペットボトルを高く買ってくれて財政が良くなる
ペットボトルを収集した自治体が再生工場に売るときに分別をしてあれば、ペットボトルを高く買ってもらえる可能性がありますよ。
売るペットボトル全体を見て、キャップやラベルが残っているのは何%かなどをチェックしランク付けされ、高いランクだと高く買ってもらえる仕組みになっています。
汚れがなくてキャップもラベルもないペットボトルはランクが高く、そのようなペットボトルが増えれば自治体の収入も増えることに繋がりますね。
燃やすものが少なくなり環境が良くなる
ペットボトルをそのまま捨てると燃やすときに二酸化炭素が発生し、温室効果ガスが増えてしまい環境に良くありません。
ペットボトルをリサイクルすることで、温室効果ガスを抑えて地球温暖化の進行を遅らせることができるでしょう。
リサイクルできるものは分別してゴミの量を減らすと、環境の改善が期待できます。
自分たちにできることは小さいことかもしれないけれど、その小さいことが習慣になれば未来は変わっていくかもしれません。
分別は限りある資源を大切にするために、持続可能な社会を目指すために重要なことなのではないでしょうか。
分別するためにたくさんのゴミ箱を置くと場所を取ってしまいますね。
このゴミ箱は一つにまとめることができるので、少しのスペースで済みます。
キッチンにゴミ箱を置くスペースが狭くても、これなら置くことができそうですね。
まとめ
- ペットボトルをそのまま捨てるとどうなるかというと、資源ではなくゴミとして処理される
- ペットボトルをそのまま捨てると再生工場の作業員がラベルとキャップを手作業で分けなければいけないし、収集車の作業員にキャップが当たってケガをすることがある
- ラベルとキャップがついたままで分別されていない場合やペットボトルの中が汚れている場合はペットボトルがリサイクルできない理由となる
- ペットボトルと素材が一緒でもリサイクルできない場合がある
- ペットボトルの分別はラベルを剥がしてキャップを外し、キャップの下のリングは外さなくてもいい
- 分別をするとペットボトルを再生工場が高く買ってくれて自治体の財政がよくなったり、燃やすものが少なくなって環境によかったりする
ペットボトルをそのまま捨てるとどうなるかを理解すれば、未来がどうなるか予想できると思います。
一人一人がゴミの出し方に気をつけて、資源を有効活用していきたいですね。
ゴミ箱の下が掃除しにくいと悩むことはありませんか?
このゴミ箱は下にキャスターがついていて移動させることができます。
掃除のときでも簡単に動かせるので掃除がしやすいですよ。
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