赤ちゃんが指しゃぶりやおしゃぶりをしている姿ってとても可愛いですよね。癒やされませんか?
指しゃぶりもおしゃぶり子供が落ち着いてくれるとよく聞きます。
しかし、指しゃぶりとおしゃぶりってどっちがいいのかと考えたことありませんか?
メリットの多い点をみるとおしゃぶりをオススメしている小児歯科や小児科医が多いようです。
しかし、指しゃぶりをしてはいけないわけではありません。
指しゃぶりもおしゃぶりもデメリットはあります。知らないと成長過程に問題が出てくることもあります。
指しゃぶりやおしゃぶりをするメリットとデメリットを知りつつ、楽に子育てしてみませんか?
指しゃぶりとおしゃぶりどっちがいいのか、この記事を見て考えてみてください。
指しゃぶりとおしゃぶりはどっちがいいのか?
指しゃぶりやおしゃぶりには、子供の心理面、歯科面それぞれメリット、デメリットあります。
どっちがいいのかと言われると、おしゃぶりの方が辞めやすいという点があるため、おしゃぶりの方がいいと言われています。
なぜ指しゃぶりよりおしゃぶりの方がいいのか、メリット、デメリットをみると、同じような理由が多いです。
しかし、おしゃぶりの方が辞めやすいため、どっちがいいかと言われるとおしゃぶりの方がいいと思われます。
指しゃぶりのメリットとデメリット
指しゃぶりとは、指を上の歯の裏側に押し付けるしぐさのことです。簡単に言うと指を吸う行為のことですね。
<指しゃぶりのメリット>
- 赤ちゃん時期の場合は、赤ちゃん自身が自分の体を知る
- 精神安定
- 身近なおもちゃ
- 成長の証
<指しゃぶりのデメリット>
- 歯並びに影響
- 指に吸いだこができる
- ことばの発達、コミュニケーション能力の低下
- 不衛生であることが多い
- 辞めづらい
指しゃぶりのメリット
【自分の体を知る】
赤ちゃんは成長とともに、自分の意志で身体を動かすことができるようになってきます。
興味を持ったもの、動くもの、触れたものを発見すると目で見て、触れて、口に入れて形や味を確認するようになります。
指しゃぶりもこの動作の一つで、指や手を口に入れて自分の手として認識するようになります。
【精神安定させる】
指しゃぶりには、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせる効果があります。
ママがそばにいないときの寂しさや環境への不安なども感じるようになっていき、不快を覚えます。
不快な気持ちや精神を落ち着かせるために指しゃぶりをしだす赤ちゃんも多くみられます。
指しゃぶりによって、自分自身で気持ちをコントロールしているのです。
【身近なおもちゃ】
徐々に目が見え、動くものを目で追い興味を持つようになると、自分の手は身近なおもちゃになります。
指しゃぶりをして舌の感覚や味、形などを学んだり、自分で動かすことで脳も刺激されます。
この時期の赤ちゃんにとってぴったりのおもちゃです。私の子供たちも赤ちゃんの頃はよく手を舐めたり吸ったりして楽しんでいました。
赤ちゃんにとって指は、初めて出会うおもちゃの一つになりますね。
【成長の証】
指しゃぶりをするときは、乳歯が生えてくるサインともいわれています。
乳歯が生えてくる時期になると、歯茎がムズかゆくなってくるので、気になり指しゃぶりを始めることもあるようです。
この場合の赤ちゃんによって違うようですが、ムズかゆく感じる子はこぶしを口の中に入れてしまうこともあるようです。
また、乳歯だけではなく、上記でも話したように、手を動かしておもちゃにしたり、精神面をコントロールするという面からも、赤ちゃんの健やかな成長に大切な影響を与えてくれるものなのです。
指しゃぶりのデメリット
【歯並びに影響する】
指しゃぶりをやめさせるべきか悩むママたちの多くは、「歯並びへの影響」が気になっている親は多いと思います。
出っ歯になる可能性と、これにより口唇が閉じづらくなり、常に口が開いた状態になり、口呼吸をしやすくなってしまいます。
長い期間続けた場合の影響であり、赤ちゃんの時期の指しゃぶりだけでは大きな心配はないとされています。
【指に吸いだこができる】
1歳までの赤ちゃんだと、吸いだこは出来にくいです。しかし、2-3歳まで指しゃぶりをしている子は、強い力で指を吸っているのです。
長期間強く指を吸い続けていると、指に吸いだこが出来てしまいます。
長期間、指しゃぶりをしている子供の多くは、いつも同じ親指を吸う事が多いです。
【ことばの発達·コミュニケーションに影響する】
指しゃぶりの際の口内の舌の動きが独特な動きになります。特に、サ行・タ行・ナ行・ラ行の発音に影響が出てしまう可能性があります。
指しゃぶりをすることで、出っ歯や、噛み合わせがわるくなることで、口呼吸になりやすくなります。
指しゃぶりは、ある時期を迎えると自然と治まっていくものです。
身体の発達により、体を自由に動かせて興味を持つものが他に増えます。
手を動かしてまわりのもので遊べるようになると、指しゃぶりをする機会が減っていき、次第にその行為自体がなくなります。
しかし、周りへの興味がなかったり、身体を動かす機会が少なかったりすると、指しゃぶりが続いてしまう恐れがあります。
口から指が離れないと、言葉も発する機会も減り、身体の自由も効かないためコミュニケーションもうまく取れないのです。
結果的に言葉が遅くなってしまったり、周囲とのコミュニケーションもどのように取っていいのかわからなくなることがあります。
【不衛生であることが多い】
子どもは色んなものに興味を持ち、触ります。そのため、汚れたものを触ってしまう事もあります。
そんな手を、指しゃぶりをするため衛生面では、良くないと言えるでしょう。
常に部屋の掃除を心がける必要があります。また爪が伸びていると口の中を怪我する恐れがあるので、短く切りましょう。
【癖になると辞めづらい】
指しゃぶりの場合は、体の一部である指を吸う行為であるため、辞めにくいです。
親が見ているときに声かけはできても、いつの間にか吸ってしまうこともあります。
おしゃぶりのメリットとデメリット
おしゃぶりとは、乳幼児にしゃぶらせるための育児用品です。材質はゴムまたは、プラスチックでできています。
<おしゃぶりのメリット>
- 精神安定させる
- ママの負担軽減
- 鼻呼吸の練習になる
- 乳幼児突然死症候群の予防になる
<おしゃぶりのデメリット>
- 歯並びに影響
- コミュニケーションに影響
おしゃぶりのメリット
【精神安定させる】
おしゃぶりは、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせることができます。
赤ちゃん吸啜反射という、口に触れた物を無意識に吸う性質があります。
そのため、産まれてすぐに自然と母乳を飲むことができるのです。
また、赤ちゃんは生まれる前からお腹の中で指しゃぶりをしているといわれています。
以上のことから、おしゃぶりを使用した赤ちゃんの吸う行為は、心を落ち着かせるのです。
【ママの負担軽減】
赤ちゃんは、泣くことで不快な気持ちを表現します。
赤ちゃんが泣いている原因が何なのか、わからないことはありませんか?
赤ちゃんが泣いていると抱っこしてあやさないといけませんし、心身共に疲れてしまいますね。
おしゃぶりがあると、赤ちゃんの精神を安心させ、泣き止んだり、寝付いたりしてくれるのでママの負担軽減にもなります。
【鼻呼吸の練習になる】
おしゃぶりをすることで、鼻呼吸の習慣が身に付きます。おしゃぶりを使用することで口が塞がれるため、自然と鼻で息をするようになるためです。
また、口輪筋・舌・顎の発達を促すことができるという専門家の意見もあります。
鼻呼吸の練習をしつつ、口周りの発達を促す効果も期待できますよ。
【乳幼児突然死症候群の軽減になる】
アメリカの論文には、おしゃぶりをして寝る子はしない子より乳幼児突然死症候群になりにくいと書いてあります。
おしゃぶりを咥えることで、下顎がやや前に出て気道が確保しやすくなる事、眠りの進度が深くなりすぎるのを防ぐ効果がある、呼吸関連の筋肉が鍛えられるからなど、いろんな仮説があります。
しかし、実際のメカニズムはよくわかっていないようです。
【辞めやすい】
おしゃぶりは、指しゃぶりより辞めやすいと言われています。
指しゃぶりは、自分の体の一部なので、なかなか切り離すことはできません。
しかしおしゃぶりは、赤ちゃんから離すことが出来るので、おしゃぶり離れをしやすいです。
おしゃぶりのデメリット
【歯並びに影響】
おしゃぶりを多用することで、出っ歯になったり、前歯が噛み合わないために口を閉じられい状態になったりすることがあります。
おしゃぶりをやめることで改善される可能性があります。
しかし、奥歯が生えそろう2歳~3歳ごろになっても使用している場合は、歯並びが悪い状態になる可能性があります。
【コミュニケーションに影響】
おしゃぶりを与えることで泣き止むようになると、おしゃぶりを頻繁に与えてしまう習慣がついてしまいます。
赤ちゃんが泣いている理由をよく考えずにおしゃぶりを与えてしまい、赤ちゃんと向き合う機会が減る場合があるのです。
おしゃぶりをしているときは、ことばを発することができないので、ことばに関する発達に支障をきたす可能性があります。
親が呼び掛けても、おしゃぶりをしていることで答えられず、自ら声を発することもできないため、自然にコミュニケーションの機会が減ってしまうかもしれません。
指しゃぶりとおしゃぶりは歯並びに影響!いつまでOK?
指しゃぶりやおしゃぶりのデメリットの中にも、歯並びに影響があるってあるけど、早く辞めさせた方がいいの?
指しゃぶり、おしゃぶりともに2歳くらいに卒業する目安で辞めさせるといいです。
遅くとも3歳までには指しゃぶりもおしゃぶりも辞めさせたいです。理由をみていきましょう。
0-2歳に指しゃぶりやおしゃぶりは歯並びに影響しない
0-2歳のこどもは、乳歯とくに奥歯が生えていないことが多いので、指しゃぶりやおしゃぶりは歯並びに影響しにくいです。
食べ物を噛み、飲み込むことが難しいため、しっかり吸うことで、栄養を取ることができます。
吸う力を養うという意味では指しゃぶりやおしゃぶりはメリットになります。
また、2歳頃は歩いたり走ったりすることで、自ら外の世界に出て、様々なことに興味を持ちやすいため、指しゃぶりやおしゃぶりを辞めさせやすい時期になります
3歳を過ぎて指しゃぶりやおしゃぶりは歯並びに影響する
3歳過ぎのこどもは、乳歯が生えそろってきます。そのため、指しゃぶりやおしゃぶりを続けると、上の歯と下の歯が嚙み合わない歯並びになります。
また、指しゃぶりの場合は、指で前歯の裏を押す動きになると、上の歯が出っ歯になったり、上あごが狭くなることがあります。
そのため、3歳過ぎて指しゃぶりやおしゃぶりをすると歯並びに影響がでてきます。
指しゃぶりとおしゃぶりの防止方法
指しゃぶりもおしゃぶりも使い方と、辞めるときの防止方法は重要になってきます。
指しゃぶりもおしゃぶりも防止方法を間違うと、子供にストレスを与えてしまったり、指しゃぶりやおしゃぶりが酷くなったり、爪かみや唇吸いなどへ依存してしまうこともあります。
適切な防止方法を知って、子供にあった対応を探してみてください。
指しゃぶりの防止方法
- スキンシップを増やす
- 体や手遊びをする
- 寝る前に絵本読み聞かせ
- 絆創膏をはる
- 生活のリズムをつくる
- 優しく促す
- ムリヤリ辞めさせようと怒らない
スキンシップを増やす
気持ちを落ち着かせるために指しゃぶりをする子供もいます。
指しゃぶりをするタイミングで、さり気なく手を握ったり、抱きしめたりしてみましょう。
スキンシップをすることによって、子どもが心を満たされたと感じることで、指しゃぶりをやめてくれる可能性があります。
体遊びや手遊びをする
指しゃぶりが出そうになったら、手遊び歌や、踊れるような遊びをさせてみましょう。
外で体を動かす遊びをするのも、気分転換になるのでおすすめです。
寝る前に絵本読み聞かせ
眠くなると指しゃぶりをする子供もいます。その場合は、寝る前に本を読んであげてみましょう。
子どもが望むだけ本を読んであげると、絵本に夢中になり、指しゃぶりを忘れてくれる場合があります。
子どもが眠るまで手を握ってあげるのも、眠い時の指しゃぶりをやめさせるのに有効です。
絆創膏をはる
子供の好きなキャラクターの絵を書いて指しゃぶりをする指に絆創膏を貼ってみると効果的です。
絆創膏を見ることで、子どもが自分の意志でやめるようにうながす方法になります。
絆創膏を貼る時に、指しゃぶりをしないように約束して貼る事が大事になります。
生活のリズムをつくる
満足のいく外遊びやコミュニケーション、規則正しい就寝、起床時間などで子どもの生活リズムを整えると、指しゃぶりをやめてくれる可能性があります。
退屈していると指しゃぶりをする場合があります。指しゃぶりをする時間をなくすことがポイントです。
優しく促す
新たな環境によるストレスがあると、指しゃぶりをする子供もいます。
そんなときに指しゃぶりをきつく叱ってしまうと、不安定な気持ちにますますストレスがかかってしまいます。
優しく諭すように、声かけをすることが大切になってきます。
ムリヤリ辞めさせようと怒らない
ムリヤリに辞めさせようと怒りすぎると、子どもはストレスを感じてしまいます。
怒ったり叱ったりする行為は、気持ちが不安定な子どもの指しゃぶりをやめさせるのに逆効果です。
怒られすぎることで気になり、指しゃぶりが悪化する場合もあります。
指しゃぶりを辞めるのに時間がかかるものと考えて、じっくり子供と向き合うことが大切です。
おしゃぶりの防止方法
- おしゃぶりを辞める前に子供に伝える
- おしゃぶりを見えないようにする
- タイミングを決めて、少しずつ離す
- スキンシップを増やす
- 活動量を増やす
- おしゃぶりの先端を切る
おしゃぶりを辞めさせる前に子供に伝える
おしゃぶりは気持ちを落ち着かせるものです。それが突然なくなると、強いストレスを感じます。
辞める数日前から、「そろそろおしゃぶりとバイバイしようか」と声かけをしておきましょう。そうすることで心の準備ができてきます。
おしゃぶりを見えないようにする
見えているとどうしても欲しくなるものですよね。なるべく、子供が見えないところに隠しておく事が大切です。
捨てるのではなく、隠しておくのがポイントです。もしものときのために、完全におしゃぶりを卒業まで隠しとっておきましょう。
タイミングを決めて、少しずつ離す
いきなり、おしゃぶりをずっと離すことで心理的にストレスを感じてしまい、爪噛みや指しゃぶりをしてしまう子供がいます。
そのような子供には、寝かしつけのときだけ使うなどの、短時間のみ使い少しずつおしゃぶりを離していくことが効果的です。
スキンシップを増やす
心を落ち着かせるためにおしゃぶりを使用している子供の場合は、おしゃぶりがなくても、寂しくないようにたくさんスキンシップをとりましょう。
時間はかかるかもしれませんが、親が心穏やかに抱きしめたり、手を握ることで、心が満たされおしゃぶりを辞めることができる可能性があります。
活動量を増やす
外で思い切り体を動かした後は、おしゃぶりなく自然と眠ってしまうこともあります。
おしゃぶりなしでの寝かしつけがなかなかうまくいかない場合は、一緒に公園で遊んだり、室内で遊びに付き合ったりすると、疲れて寝てくれるようになるかもしれません。
おしゃぶりの先端をきる
これは、最終手段になります。おしゃぶりの先端をカットする事で、口にくわえたときの感触が変わります。
慣れた感触ではなくなるので、子ども自らくわえなくなる効果が期待できます。
おしゃぶりをくわえなくなると、数日後にはおしゃぶりのことを忘れていることも少なくありません。
子供の目の前で、おしゃぶりの先端を切ることで、おしゃぶり辞められたという事例も多くあります。
まとめ
- 指しゃぶりのメリットは、赤ちゃん自身が自分の体を知る、精神安定、身近なおもちゃになる、成長の証がある
- 指しゃぶりのデメリットは、歯並びに影響、指に吸いだこができる、言語、コミュニケーション能力の低下、不衛生であることが多い、辞めづらいことがある
- おしゃぶりのメリットは、精神安定させる、ママの負担軽減、鼻呼吸の練習になる、乳幼児突然死症候群の予防になることがある
- おしゃぶりのデメリットは、歯並びに影響、コミュニケーションに影響がある
- 指しゃぶりやおしゃぶりは、歯並びや嚙み合わせに影響があるため、2歳頃までを目標に、3歳までには辞めさせるようにする。
- 指しゃぶりの防止対策として、スキンシップを増やす、体や手遊びをする、寝る前に絵本読み聞かせ、絆創膏をはる、生活のリズムをつくる、優しく促す、ムリヤリ辞めさない。
- おしゃぶりの防止対策として、辞める前に子供に伝える、見えないようにする、タイミングを決めて少しずつ離す、スキンシップを増やす、活動量を増やす、おしゃぶりの先端を切る。
指しゃぶりとおしゃぶりはどっちがいいと感じましたか?
私の調べでは、指しゃぶりもおしゃぶりも似たようなメリット、デメリットがありますが、やはりおしゃぶりの方がオススメです。
おしゃぶりは、出っ歯になりにくい商品などがあります。また、辞めさせやすいというメリットが大きいですね。
私の子供はどっちがいいのか分からず、とりあえず1歳半まで寝る前のみおしゃぶりをしていました。
保育園でそろそろ辞めさせて下さいと言われたので、辞めさせようと思って3日後には、おしゃぶりなしで寝れるようになりました。
指しゃぶりにもメリットはたくさんあるので、絶対おしゃぶりの方がいいとは言い切れません。
その子に合わせた指しゃぶり、おしゃぶりを選択し、適切な使い方をすることが大切ですね。
指しゃぶりとおしゃぶりどっちがいいのか、夫婦でも考えてみてくださいね。
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