中央電力の電気代って高いの?一括受電っていうシステムだと聞いたんだけど…。
検討している物件が中央電力のマンション一括受電サービスを導入しているけど、電気代は高いのかな?と不安に思いますよね。
中央電力のマンション一括受電で電気代を安くすることができます。
この記事では、電力会社から一括で電力を購入するマンション一括受電で電気代が安くなる理由や特徴を紹介します。
自分で選んだ電力会社ではないのに電気代が高いのは残念ですよね。
マンションの引っ越しや一括受電サービスの導入を検討しているあなた、ぜひ読んでみてくださいね。
納得して中央電力の電気を使用できるようになりますよ。
中央電力の電気代は高い?マンション一括受電の場合
マンションを探しをしているときに中央電力の名前を耳にしたことはありませんか?
中央電力のマンション一括受電で電気代を安くすることは可能です。
中央電力は、電力をマンション全体で一括購入するサービス、いわゆるマンション一括受電サービスを国内で初めて事業化した会社です。
よくわからないまま入居してしまい電気代がとても高い!と困るのは避けたいですよね。
なぜ、マンション一括受電で電気代を安くすることができるのでしょうか。
マンション一括受電で電気代が安くなる理由を紹介します。
マンション一括受電を選んでみたら電気代が高い!と困ることがないように、この記事を参考にしてみてくださいね。
マンション全体で「高圧」契約することで安くなる
マンション一括受電では電力会社と高圧契約をすることで電気代を安くしています。
「高圧契約」とは何のこと?と思いますよね。電力会社との電気の契約は大きく分けると「低圧」と「高圧」の2種類に分けられます。
低圧・・・一般家庭や中小規模のオフィスが契約するもの
高圧・・・商業施設や工場など大量の電気を消費する施設が契約するもの
これまでは、一般的にマンションの住戸それぞれで電力会社と低圧契約を結んでいました。
しかし大規模マンションのように戸数が多くなればなるほど、使用する電気量は増えていきます。
例えば、エントランスの照明やエレベーターなどで大量の電気を消費しますよね。
マンションの規模によってはマンション全体の電力消費量が、高圧電力の契約をしている施設と大差ない場合も多いのです。
そこでマンション全体で一括契約することで、単価の安い高圧電力を契約することができ、電気代の単価を下げることにつながるのです。
中央電力にして電気代の単価を下げるメリットは?
中央電力などの電力会社が提供しているマンション一括受電サービスでは、高圧電力を一括で購入することで電気代の単価を安くできることがわかりました。
では、中央電力にして電気代の単価が安くなることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
- 入居者が支払う管理費や光熱費が安くなる
- スマートメーターの設置で電気を見える化できる
マンションの引っ越しを検討している人にとって気になるポイントですよね。
ここでは中央電力にすることで電気代の単価を下げるメリットについて、詳しく紹介します。
入居者が支払う管理費や光熱費が安くなる
中央電力にすることで電気代の下げるメリットは、入居者の支払う管理費や光熱費が安くなることです。
電気代が安くなる割合は、電力会社の電気料金プランによって異なります。
例えば中央電力の場合、共用部削減プランでは最大40%、専有部(各住戸)削減プランでは最大10%、さらに専有部の基本割で2%安くなります。
共用部や専有部の電気代が安くなった分を、各住戸の管理費や光熱費に還元するということですね。
ここでひとつ注意点があります。マンションがどのプランを選んでいるかによって、管理費や光熱費がどれくらい安くなるかが変わってきます。
先ほど中央電力の例を挙げると、共用部削減プランと専有部削減プランは併用できません。
どちらのプランにしているかで、管理費や光熱費の割引率がかわってきますよね。
マンション一括受電のマンションを選ぶときはこの点に注意しましょう。
電気代の単価を安くすることで管理費や光熱費を安くできることがわかりましたね。
では、一括受電にすることのメリットは他にもあるのでしょうか?
スマートメーターの設置で電気を見える化できる
スマートメーターを設置することで電気を見える化でき、電力の使用状況が一目でわかるため、節電対策がしやすくなります。
マンション一括受電を導入しているマンションでは、スマートメーターが設置されます。
スマートメーターとは電気の使用量をデジタルで計測する、通信機能をもった電力メーターのことです。
スマートメーターは30分ごとに電気使用量を計測するので、時間単位で細かく電力の使用状況を知ることができます。
電気の使用状況は、スマホやパソコンでいつでも確認することが可能です。
どの時間帯にどれだけの電気を消費しているのか一目でわかるので、より節電対策をしやすくなりますね。
中央電力にして電気代を安くするために確認すべきこと
マンションを探しているそこのあなた、一括受電のマンションに引っ越しをして電気代を安くしたいですよね。
マンションの管理組合やオーナーさん、低圧契約をしているマンションを中央電力のマンション一括受電にして電気代を安くしたいですよね。
中央電力にして電気代を安くするために確認すべきこと、必要なことがあります。
確認をしないで引っ越しをして、マンションが一括受電を導入していなかったら残念ですよね。
一括受電に変更に必要なことを知らなかったために、スムーズに手続きができなかったら困りますよね。
ここでは中央電力にして電気代を安くするために確認すること、必要なことをまとめました。
マンションが一括受電を導入しているか確認する方法
マンションが一括受電を導入しているか確認する方法をいくつか紹介します。
- 大規模マンションやタワーマンションは一括受電を導入している可能性が高い
- 一般的に戸数が50未満の場合はほとんどが低圧契約
- 一括受電を契約している場合は敷地内に高圧受電設備がある
- 契約書の記載の確認や管理会社に確認する
<大規模マンションやタワーマンションは一括受電を導入している可能性が高い>
戸数が多く規模が大きくなればなるほど電気代の削減率が大きくなるので、大規模マンションやタワーマンションに導入されやすい傾向があります。
<一般的に戸数が50未満の場合はほとんどが低圧契約>
マンション一括受電を導入できる条件として、マンション全体の電気消費量が50kwを超えていることが挙げられます。
50kwだとだいたい40戸程度の規模のマンションです。50戸未満の場合は多くが低圧契約だと考えてよいでしょう。
ただし、50戸未満のマンションでも一括受電を導入している場合もあるので、わからないときは管理会社に確認してみるといいでしょう。
マンションを一括受電に変更するのに必要なこと
マンションを一括受電に変更するのに必要なことは何でしょうか。
必要なことを事前に知っておくと、よりスムーズに一括受電の導入手続きができますよね。
ここではマンション一括受電に変更するのに必要なことをまとめました。
- 低圧契約から一括受電に変更するための導入工事が必要
- 検針器、ブレーカーの交換が必要
- 初期費用がかかる場合がある
- 変更をするには多くの住民の賛成が必要
一括受電を導入するためには高圧受電設備を設置しなくてはいけません。
また、その高圧受電設備を管理するための電気主任技術者を選任する必要があります。
<検針器、ブレーカーの交換が必要>
電力の供給方式や管理方法が変わるため、検針器、ブレーカーを全戸交換する必要があります。
<初期費用がかかる場合がある>
一括受電の事業者が初期費用を負担することが多いですが、場合によっては初期費用が発生することがあります。
複数の受電事業者から見積りを取り、比較をすることが大切です。
<変更をするには多くの住民の賛成が必要>
一括受電サービスを導入するためには、総会などの決議によって多くの住民の賛成が必要です。
住民の賛成を得たあとに手続き書類を提出することで、一括受電の工事が開始されます。
中央電力の電気代が安くなるマンション一括受電の注意点
マンション一括受電によって、中央電力の電気代を安くすることができるとわかりました。
電気代が安くなるし中央電力の一括受電サービスを導入しているマンションにしようと思っているそこのあなた!少しだけ待ってください。
マンション一括受電には、電力会社を変更できなくなる、点検時に停電が発生するなどの注意点があります。
ここではマンション一括受電の注意点をまとめました。
注意点を知っておかないと、「こんなはずではなかった!」と後悔するかもしれませんよ。
まとめた注意点は、中央電力のマンション一括受電だけではなく、ほかの一括受電事業者にも当てはまるものです。
自由に電力会社を変更できない
一番注意してほしい点が、入居者個人が自由に電力会社を変更することができないことです。
2016年4月からの電力自由化によって、自由に電力会社を選べるようになりました。
利用者のニーズにそった電力会社やプランを選べるようになったのです。
しかし、マンション一括受電では入居者個人で電力会社を変更することはできません。
もっとお得なプランを出している電力会社があるのに変更できない!と後悔する可能性もあります。
契約したいマンションが一括受電サービスを導入しているか、必ず確認することにしましょう。
そして、自分の電気の使い方が、マンション一括受電のプランとマッチしているか検討するのが大切ですね。
3年に1回、停電を伴う点検がある
設備の法定点検のために、通常3年に1回の割合で1~2時間程度の停電が発生します。
なぜ停電が発生するのかというと、電気事業法に定められた基準に適合しているか、マンション内にある変電設備の精密検査、測定をする必要があるためです。
停電時はマンション内の電気で動くすべての設備が止まります。
例えば、エアコン、冷蔵庫、トイレ、エレベーター、インターネットなどです。
あらかじめ予告されていても、すべての設備が使えないのは不便ですよね。
在宅医療で医療機器を使用している方や温度調節が必要なペットを飼っている方などは1~2時間の停電でも困るでしょう。
新築の大規模マンションの場合は一括受電を契約している可能性が高いので、気になる方は事前に電力の契約を確認しましょう。
新電力の電気プランのほうが安い場合がある
2005年の高圧電力の小売自由化に伴いマンションの一括受電サービスも開始されました。
その後の2016年に電力自由化で、新電力と呼ばれる電気事業者が数多く参入し、自由に電力会社を選べる時代となりました。
プランの選び方によっては、マンション一括受電よりも新電力のプランのほうがお得になる場合もあります。
しかし、一括受電を導入したマンションに住むと電力会社を変更することができません。
自分に合った電力会社はどこか、マンション一括受電と新電力のプランの比較を行うことが大切です。
まとめ
- マンション一括受電で中央電力の電気代は安くすることができる
- マンション一括受電とはマンション全体で一括で高圧電力を購入すること
- 一括で購入した高圧電力を、中央電力などの一括受電事業者が低圧電力に変換し各住居に提供
- 単価の高い低圧電力ではなく、単価の安い高圧電力を一括購入することで電気代を削減できる
- 住居者にとっては、光熱費、管理費が安くなるメリットがある
- マンション一括受電では、入居者が自由に電力会社を選べないことや、3年に1度停電を伴う点検が必要といった注意点がある
- マンション一括受電のほうが新電力よりも電気代が高い場合もあるので、プランの比較をすることが大切
- 既存のマンションに一括受電を導入する場合、多くの住人の賛成が必要
一括受電を導入しているマンションの数は増えています。
マンションの引っ越しや一括受電サービスの導入を検討している方で、中央電力の一括受電サービスが候補に挙がることもあるでしょう。
一括受電にしたけれど電気代が思ったより高いと後悔しないためにも、事前に一括受電について知っておくことが大切ですね。
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