社会人になっても研修でグループワークがあるみたい!苦手だな…
就職活動で終わりと思いきや、社会人になっても研修で行われるとなると、誰しも避けては通れませんね。
事前にイメージトレーニングをする、自分の役割を見つけるなど5つの対策で乗り越えましょう!
そもそもグループワークの目的は何だと思いますか?私は形式的なものかなと思っていたのですが、実は社会人に必要な基礎となるスキルを磨くためなのです!
グループワークが苦手だからと積極的に参加しなかったら、必要なスキルを学ぶ機会を失うことに…。
グループワークにより得られるスキルとは一体何なのか。社会人として長く活躍し続ける必要なスキルもご紹介しますね。
どうしても苦手意識が消えない方向けの仕事も載せていますので、ぜひ最後までご覧ください。
初対面の人と行うグループワークに緊張して、発言しにくいなぁと感じていませんか?
発言しやすい雰囲気を作ったあとでも遅くありませんよ!それには「傾聴(けいちょう)」が役に立ちます。
傾聴することでメンバーと心が通い、雰囲気も和らいでいきます。
グループワークが苦手な社会人向け!乗り越え方5つ
苦手なグループワークを乗り越える対策を5つご紹介します。
- 事前にイメージトレーニングをする
- 自分の役割を見つける
- 傾聴(けいちょう)する
- メンバーと事前に雑談して打ち解ける
- 場数を踏む
就職活動のときに経験した人も多いグループワーク。社会人になっても結構実施されています。
新人研修、中途採用者の研修、〇年目研修など、社内研修の機会に必ずと言ってもいいほど。
限られた時間内でメンバーとコミュニケーションをとりながら結論を出さなければならないって、かなり難しいですよね。
社会人になってもグループワークに苦手意識を持っているのは、あなただけではありません。
私もそうですが、多くの人が同じように苦手意識をもっています。これを知るだけでも少し安心しますね。
この章では、苦手なグループワークを乗り越える方法を5つご紹介します。
①事前にイメージトレーニングをする
グループワークに苦手意識がある方は、事前にイメージトレーニングをしましょう。流れを把握しておくことで安心して取り組めるようになります。
グループワークのテーマが分かるのであれば、事前に話す内容を考えておくことをおすすめします。
勉強でも予習と復習が大切と言われますよね。グループワークも予習をすればいいのです!
友人や同僚で一緒にイメージトレーニングをしてくれそうな人がいれば、ひとりでやるより実際に近い状態の練習ができますよ。
テーマが分からない場合は、この役割ならどのようにふるまうかなど簡単なイメージトレーニングでも構いません。
少しでも準備をしていれば、当日の心持ちが変わってきますよ!
②自分の役割を見つける
グループワークの立ち位置が分からなくて、苦手意識を持っているのならば、あらかじめ自分の役割を見つけることをおすすめします。
何度か同じ役割を経験すれば、話し合い中の関わり方が分かり、自信につながります。
では、どんな役割があるか簡単にみていきましょう。特定の役割をしない場合の立ち回り方も一緒にご紹介しますね。
役割 | 仕事内容 | 適性 |
司会・ファシリテーター | ・話の進行をする ・参加者の意見を上手く引き出す | ・冷静な判断力がある ・全体を見ることができる ・人の話をよく聞く |
書記 | ・内容の要点をまとめる | ・内容の把握と文章化できる ・PC使用の場合はタイピングスキル |
調整役 | ・論点がずれないように見張る ・時間配分を考えるタイムキーパーも行う | ・冷静な判断力がある ・白熱した討論に流されずにマネージメントできる |
発表者 | ・話し合った内容を発表する | ・プレゼンスキル ・大勢の前に話す度胸 |
役割なし | ・積極的に意見を出す ・役割のあるメンバーのサポート | ・協調性 ・人の話をよく聞く |
役割と仕事内容を理解しておけば、どのようなふるまいをすればいいのか分かるので安心ですね。
発言するのが苦手な方は書記を。サポートするのが得意な方は調整役をしてみてはいかがですか。
特定の役割をしなくても、積極的に発言をする、メンバーのサポートをするという仕事内容があると思っておきましょう。
ただし、この役割しかできない…と思い込まないように気を付けてくださいね。
③傾聴(けいちょう)する
傾聴(相手の話しに耳や目を傾けてありのままを受け止める)ことで、グループワーク内の雰囲気はとてもよくなります。
グループワークで必要なことは、いかにしてコミュニケーションをとるか。話しづらい雰囲気だとコミュニケーションをとるのが難しいですよね。
話しやすい雰囲気を作るために必要なのが、「傾聴」です。
しっかりと話を聴いてくれる人がいるから、話し手は気持ちよく話すことができます。
傾聴するだけでもコミュニケーションがとれるので、傾聴スキルは持っておいて損はありませんよ!
特に発言することが苦手だなと思っている方は、以下を意識的にやってみてください。
- 相手の方に体を向けて話を聴く
- 顔や目を見る
- 適度にうなずく
コミュニケーションの取り方は色々あるので、初めから無理に発言しようと考えず、まずは傾聴してみましょう。
話しやすい雰囲気になってきてから発言しても遅くありませんよ。
④メンバーと事前に雑談して打ち解ける
グループワークの前にメンバーと雑談をして、打ち解けておきましょう。
コミュニケーションをとりやすくするもうひとつの方法が「雑談」です。
初対面の人とのグループワークって緊張しますよね。それは相手も同じです。
緊張をほぐすことで、グループワークもスムーズに進みますよ。
社内研修であれば、部署を聞いたり、勤務地を聞いたり。もしかしたら知り合いの知り合いがいるかもしれませんね。
雑談することで緊張もほぐれますし、新しいつながりができるかも!
⑤場数を踏む
グループワークを何度も経験し、場数を踏むことで慣れることができます。
あなたは社会人になる前の入社試験も含めるとすでに複数回グループワークを受けているかもしれませんね。
何度も経験することで、流れや進め方、自分の得意とする立ち位置が分かり、苦手意識が薄らぎます。
これから場数を踏みたい場合は、プライベートで何かのコミュニティで発言をしたり、普段から意識的に自分の意見を話す・人の話をよく聞く練習をしたりしてみてはいかがでしょう。
ディスカッションをする環境に身を置いて、場数を踏んで慣れていきましょうね。
グループワークが苦手な理由は?3つのタイプがある
そもそもなぜグループワークが苦手だと思うのでしょうか?大きく分けて3つのタイプがあります。
- 人見知りで話すことが苦手
- 自分の意見に自信がない
- グループワークの意義が分からない
苦手な理由を知ることで、乗り越え方が変わります。あなたがなぜ苦手意識を持っているのか、一度考えてみましょう。
①人見知りで話すことが苦手
人見知りで話すのが得意ではないので、グループワークが苦手と思っている。
人見知りの方は、相手が初対面の人であれば緊張しやすい傾向にあります。
「考えが浮かばない」「意見がない」わけではありませんよね。慣れてしまえば乗り越えられますよ!
人見知りで緊張してしまうタイプの方は以下の対策をおすすめします。
まずは、自分がリラックスできるまでは傾聴して聞き役になりましょう。発言はそれからでも大丈夫!
事前に雑談して打ち解けておくことで緊張をほぐすこともできますよね。
私も人見知りをする方なので、とにかく緊張がほぐれるまでは傾聴していました。
人と目を合わせる、うなずくことで相手の緊張も自分の緊張もほぐれてきて、表情も自然に明るくなります。
ここまでくれば、司会役の方から意見を求められたり、メンバーの意見に賛同したりすることで、自然とメンバーと馴染んでいきます。発言もしやすい環境になっているでしょう。
また、グループワークという場に慣れてしまえば、緊張している時間もだんだん短くなっていきます。そのためにも場数を踏むのもいいでしょう。
②自分の意見に自信がない
自分の意見が正しいのか自信がなくて苦手と思っている。
メンバー内で活発に意見を出し合っていると、自分の意見が正しいのか自信がなくなり、発言しづらいと感じているのですね。
自分の意見に自信がない方は以下の対策をおすすめします。
事前にイメージトレーニングで意見をまとめたり、日頃から考えたことを人に話す癖をつけたりしておけば自信がついてきますよ。
また関わり方を変えるのも、ひとつの手ですね。司会や書記など役割をすることで、発言する機会を減らすこともできます。
発言する勇気が出ない場合は傾聴して人の話を聴き、話しやすい雰囲気作りの役に徹してもいいかもしれません。
終始発言しないのはNGなので、「私も同じ意見です」や「もう少しその意見を聴かせてください」など調整役のようなふるまいをするのもいいでしょう。
自分の意見をどんどん話すことがいいわけでもありません。協調性も大事になります。自分ができる役割を見つけて試してみてくださいね。
③グループワークの意義が分からない
グループワークを行う意義が分からないので前向きに考えられない。
なぜ社会人になってもグループワークが必要なのか、理由が分からない!
就職活動のときは面接官にアピールするために必死に頑張った人もいるでしょう。
やる意義を見出せないので、「やる気が起きない=面倒くさい=苦手」と思っていませんか?
研修で行われるグループワークは、社会人として大切なスキルを向上させるのに最適な作業なのです!
グループワークの意義が分かれば、きっと積極的に参加するようになるでしょう。すると苦手意識がなくなるはずです。次の章で詳しく紹介しますね。
グループワークは苦手だが研修で行うのは目的がある
なぜ研修でグループワークを行うのか、その目的を知ることで関わり方が変わってきますよ!
2006年に経済産業省が、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として「社会人基礎力」を提唱しました。
人生100年時代、長く働き経済を支える上で必要なことは人材育成。
ライフステージの各段階で活躍し続けるために、新社会人以外にも幅広い年齢層で必要なスキルを更新していくことが求められています。
社会人基礎力を向上させるためにはどうしたらいいのか。ひとつの手段が「グループワーク」なのです。
そのため、わざわざ時間とお金を割いて企業は研修でグループワークを行っているのですね。
グループワークは、ひとりひとりの思考力や問題解決力以外にもメンバーとのコミュニケーションが必要になってきます。
これからは、個人のスキルを高めるだけでなく、情報を交換しながら、新しい価値や創造を目指す必要があるのです。
グループワークに参加することで、社会人基礎力が向上するなら、苦手でも意欲的に取り組もうと気持ちに変化がでてきますよ。
では、社会人基礎力とは一体何でしょうか?分かりやすく解説していきます。
グループワークで身につく社会人基礎力とは?
社会人基礎力とは、活躍し続けるために必要な基礎的なスキルです。大きく分けて3つの必要なスキルがあります。
- 前に踏み出す力
- 考え抜く力
- チームで働く力
どれもグループワークで使うスキルだなと気が付きましたか?
自分のスキルアップのためにも苦手意識を克服して取り組めるといいですね。
社会人基礎力①前に踏み出す力
前に踏み出す力には、以下の3つの要素が含まれています。
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
これからの求められる社会人像は指示待ち人間や機械的に動く人間ではありません。
自らやるべきことを見つけて行動に移す、周りも巻き込み協力してもらう、目的意識を持って実行する能力が求められています。
失敗してもいいのです。諦めずに前に踏み出す力が必要。
グループワークでは、答えがひとつではない課題が出たり抽象的な課題が出たりしますよね。
難しくて考えることをあきらめるのではなく、一歩前に踏み出しみんなで考えようとします。
社会人基礎力②考え抜く力
考え抜く力には、以下の3つの要素が含まれています。
- 課題発見力
- 計画力
- 創造力
課題を見つけて解決するには、常に問題意識を持たなければなりません。そして計画を立てて、改善するために新しい価値を生み出す力が必要です。
グループワークでも考え抜くことってやりますよね。限られた時間でベストな解答をメンバーと導きます。
社会人基礎力①チームで働く力
チームで働く力には、以下の6つの要素が含まれています。
- 発信力
- 傾聴力
- 柔軟性
- 状況把握力
- 規律性
- ストレスコントロール力
自分の意見を分かりやすく伝える、相手の意見を丁寧に聴く、意見の違いや立場の違いを理解するなどのスキルが必要です。
グループワークでも、チームで働く力は必須ですよね。チームで考えるにはお互いの価値観を受け入れます。自分には思いつかないアイディアが浮かぶことも多々あるでしょう。
以上のように社会人基礎力の向上のために、グループワークが行われているのです。
グループワークの意義が分からず、面倒くさいと苦手意識があった方はこれで目的が分かりましたね!
グループワークが苦手な人向けの仕事を3つ紹介
必要性は理解できたけど、どうしてもグループワークが苦手。
努力してもどうしても苦手意識が拭いきれない人もいるでしょう。グループワークが比較的少ない仕事をご紹介します。
- フリーランス
- 在宅ワーク
- クリエイティブな仕事や専門職
フリーランス
フリーランスのメリットは自分でやりたい仕事を選べること。
一般的な会社であれば、仕事を選ぶことってできませんよね。
フリーランスは自分で仕事を探すので「人との関わりが多そう」「ちょっと苦手かも」と思う案件を選ばないという選択ができます。
また、フリーランスはどこかの会社に属しているわけではないので、社内研修もありません!社内研修のグループワークは回避できますね。
在宅ワーク
在宅ワークは会社に出勤して働くより、人との関わりが少なくなります。
コミュニケーションの取り方もチャットやオンラインなので、対面での打ち合わせよりも気持ちが楽になるのも魅力です。
働き方改革もあり、在宅ワークもふえてきましたね。職種は探せば幅広くあるのであなたに向いている仕事もきっと見つかるでしょう。
クリエイティブな仕事や専門職
クリエイティブな仕事や専門職はチームで話し合って進めるというより、個人にゆだねられることが多くあります。
打ち合わせはありますが、方向性が決まった後はひとりの作業がメインになりますよね。
一般的な仕事よりはるかにディスカッションする機会は少ないですよ。
まとめ
- 社会人になってもグループワークの機会はあり、苦手意識を持っている人が多い
- グループワークの乗り越え方は、事前にイメージトレーニングをする、自分の役割を見つける、傾聴する、事前に雑談をする、場数を踏むの5つ
- 苦手と思う理由は、人見知り、自分の意見に自信がない、意義が分からないの3つ
- 人見知りする方は、傾聴や事前の雑談で人に慣れたり、場数を踏んだりすることで場に慣れで緊張する時間を短くすることができる
- 自分の意見に自信がない方は、事前にイメージトレーニングや役割をもったり、傾聴したりすることをおすすめする
- 意義が分からない人は、グループワークをする目的を知ることで、苦手意識がなくなり積極的に参加できるようになる
- グループワークを行う目的は、社会人基礎力を向上させるため
- 社会人基礎力とは、長く活躍し続けるために必要な基礎的なスキルで、前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力の3つがある
- どうしても苦手意識が拭えない人はフリーランスや在宅ワーク、クリエイティブな仕事などがおすすめ
社会人になっても研修などで行われるグループワークの乗り越え方をご紹介しました。
企業も人材育成に適したワークとして取り入れていることが分かりましたね。
その場しのぎではなく、自分のスキルアップのためにしっかりと取り組みましょう!
コミュニケーション能力を上げたいなら、傾聴をマスターしましょう!
仕事以外にも家庭や友人などあらゆる場面で活躍できますよ。
コメント