飛行機に乗って耳抜きができないと、不快な感覚が続きつらいですよね。
耳抜きの方法には、飲み物を飲む、アメをなめるなどがあります。
それでも解消できない場合は、バルザルバ法を試してみましょう。
軽症の場合は搭乗中に解消できますが、飛行機を降りても耳抜きができない場合には、耳鼻科の受診を検討する必要もでてきます。
風邪を引いていたり、鼻炎で鼻がつまっていたりすると、普段は平気な人もうまくできないことがあるのです。
また、子供はうまく自分でできないので、大人が上手に対処してあげたいですね。
ここでは耳抜きができないときの対処法とそのタイミング、予防法についてご紹介します。
この記事を読んで、ちょっとしたコツを知っておけば、次に飛行機に乗るとき安心ですよ。
飛行機で耳抜きができないとつらいですよね。飛行機専用の耳栓で耳の痛みを予防しませんか?こちらの耳栓なら、ケース付きなので安心です。
飛行機で耳抜きができないときの対処法5選
飛行機に乗り耳抜きができないと、耳がツーンとしたり、痛くなったりします。
この症状は「航空性中耳炎」と呼ばれます。航空性中耳炎にならないために、耳抜きの方法を5つご紹介します!
- 水などの飲み物を飲む
- アメをなめる、ガムを噛む
- あくびをする
- あごを上下に大きく動かす、首を左右に動かす
- バルサルバ法
軽症の場合には飲み物を飲む、アメをなめることなどで解消させることができます。
それでも症状が改善しない場合には、バルサルバ法というスキューバダイビングで用いられる耳抜き方法があります。
1~4はやり方を説明するまでもないことですね。機内で、ドリンクサービスやアメのサービスがあるのは、実は、耳抜きの効果を期待してのことでもあったのです!
耳抜きは普段うまくできている人でも、風邪を引いていたりアレルギー性鼻炎を患っていたりすると、うまくできないため重症化する可能性があります。
適当な処置ができないままだと、耳鳴りが現れるなど、症状が数日間続くこともあります。
普段大丈夫な方も、耳抜きの方法を知っておくと、もしもの時に役立ちますよ。
ではバルサルバ法とはどのような耳抜きの方法なのでしょうか?名前だけ見ると難しそうですが、手順は簡単です!
上記の耳抜きの方法1~4をやってみても、まだ耳が痛い場合には、バルサルバ法を試してみましょう。
バルサルバ法のやり方
バルサルバ法という耳抜きの方法は、スキューバダイビングでも用いられるもので、ダイバーの間では一番よく知られている方法です。やり方はこちらです!
あまり強くやると鼓膜に傷をつけることがあるので注意して下さい。
風邪やアレルギー性鼻炎の場合は、飛行機の搭乗前に点鼻薬を使用しておくこともおすすめです。
もし耳抜きができなくても、重症化の予防になります。
また、眠っていると唾を飲み込む働きが少なくなるので、特に離着陸時には目を覚ましておくことも大切です。
飛行機を降りてしばらくしても、耳の状態が通常に戻らない場合は、耳鼻科にて医師の診断を受けましょう。
最悪の場合、鼓膜の内側に血液が混ざった液がたまり、痛みも激しくなってしまいます。
飛行機で耳抜きするタイミングは離着陸時がポイント
飛行機で耳抜きをするのはいつが効果的なのでしょう?
そのタイミングは、気圧が急激に変化する離陸と着陸の時です。
離陸は飛行機が明らかにスピードを上げて動き出すのでタイミングがわかりやすいですが、着陸の時とはいつなのかわかりにくいですよね。
着陸に向けて耳抜きを開始する目安は、着陸の約30分前です。
飛行機は着陸の約30分前から降下が始まります。シートベルトサインが点灯してから耳抜きを始めていては遅いのです。
たいてい、降下開始は、機内のアナウンスで知らせてくれますので、それを合図にするのがおすすめです。
航空性中耳炎はとくに着陸時の方がなりやすいと言われているので、タイミングを逃さないようにしたいですね。
耳が痛くなることと気圧変化の関係
そもそも、なんで気圧の変化で耳が痛くなるのかしら?
空気圧の変化により、鼓膜を境とした内耳と外耳の気圧が変わってしまうため、私たちは耳の痛みや違和感として認識するのです。
飛行機が上昇や下降すると高度の変化に伴って、気圧が急激に変化します。
地上の気圧は1気圧程度ですが、飛行機が飛ぶ高度1万m付近の気圧は0.2気圧まで低くなっているのです。
もちろん、0.2気圧では人が生きられないので、機内は0.8気圧程度に調整されていますよ。
このような気圧の変化を、無意識に感じ取って順応させようとしている体の仕組み、凄いですね。
気圧の変化に便利なアイテムは耳栓
離着陸など飛行機の高度が変わるときに、耳栓を使うことで、耳の内側と外側の気圧差を緩和することができます。
ただ、どんな耳栓でもいいというわけではありません。
飛行機専用の耳栓を使うようにしましょう。スポンジの防音耳栓や防水耳栓は気圧の変化に対する効果は低いです。
飛行機専用の耳栓は、イヤープレーンと呼ばれ、耳の中にねじ込むようにして装着します。
実は、普通の耳栓と違って、旅行一往復分の使い捨てです!
理由は、耳栓の中のフィルターが詰まってしまうと効果がなくなってしまうからです。
何回でも使えそうな丈夫な見た目ですが、効果がなくなってしまっては意味がありません、使用方法をよく確認して使いましょう。
女性用や3歳以上の子供が使える小さめのサイズもあるので、適したものを事前にチェックしておくといいですね。
イヤープレーンは機能の関係で、普通の耳栓より値段が高く、千円前後が相場です。
空港でも購入できますが、ネットで買った方がお値打ちですよ!
飛行機の耳抜きは子供の場合どうする?対処法と予防法
子供の耳抜きは飲み物を飲ませて対処したり、耳栓で予防したりできます。
飛行機に乗っていて、子供が耳を痛がってしまうとかわいそうですよね。
また、痛くて泣き叫んでしまうと、周りの方に迷惑にならないかと心配になるのではないでしょうか。
子供の耳抜きは、大人が事前にどれだけ準備できるかがコツになりますよ。
子供の耳抜き対処法3選
大人と同じような耳抜きができない子供、とくに赤ちゃんには、ミルク・母乳やお茶を飲ませてあげるのが一番簡単な方法です。
普段、おしゃぶりを使っている場合には、おしゃぶりをくわえさせてあげても効果があります。
また、離着陸時は眠らないように、起こしてあげることも対処法です。
なぜなら、眠っているときは、飲み込む機能が少なくなり、耳抜きがしにくくなるからです。
- ミルク・母乳を飲ませる
- おしゃぶりをくわえさせる
- 眠ってしまわないように起こす
完全に予防できる方法はありませんが、子供に無理がない範囲でやってみてください。
私は、このような対策方法を知らずに飛行機に乗った結果、目的地に着いてから娘が「耳が痛い」と言い出し、大変だったという経験があります。
旅行先では、どこに病院があるのかもわからないので不安になりました。
また、せっかくの旅行が耳の痛みで楽しめないというのも、とても残念なものです。
あなたには同じ経験をして欲しくないので、ぜひ子供のケアもしっかりしてあげてくださいね。
子供も予防法は耳栓
子供の場合も予防法は飛行機専用の耳栓です。3歳以上なら使えるものが販売されているので、耳栓を嫌がらないのであれば使ってみましょう。
大人ならば耳抜きができますが、子供はなかなかうまくいかないものです。できることなら、航空性中耳炎になる前に予防したいですね。
飛行機の中で心地よく過ごせるように、飲み物の準備、お昼寝時間の調整をするのも、大人ができる予防法と言えます。
まとめ
- 飛行機で耳抜きができないときは、飲み物を飲む、アメをなめる、バルサルバ法を試すなどの対処法がある
- 風邪やアレルギー性鼻炎の場合、重症化する可能性がある
- 眠っていると唾を飲み込む働きが少なくなるので、離着陸時には起きておくことが大切
- 耳抜きのタイミングは、気圧が急激に変化する離着陸の時
- 飛行機の高度変化に伴って、耳の内側と外側の気圧が変わるため、耳の痛みや違和感が生じる
- 耳が痛くならないよう予防するには、イヤープレーンという飛行機専用の耳栓を使う
- 子供は離着陸時に、ミルク・母乳を飲ませる、おしゃぶりを使う、起こすことで耳抜きしやすくなる
- 子供用のイヤープレーンも販売されている
飛行機で耳抜きができないと痛みや違和感が気になって、せっかく目的地に到着しても気分が晴れません。
事前に知っておけば、準備もできて、素早く対処できます。
子供は自分でできない分、早めに気にかけてあげたいですね。
子供のケアも含めて、飛行機で旅行の際は、耳抜きのことも準備リストに入れてみてはいかがでしょう。
せっかく旅行に行くのなら、事前に耳栓を準備して、耳が痛くならないようにしましょう。
3歳から使えるサイズもあるので、お子さんとの旅のお供に!持って行けば、きっと痛み知らずの楽しい時間になることでしょう!
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