子どもが「習い事をしたい」と言うけれど、送迎ができない、そんな時はどうしたらいいのでしょう。
習い事の送迎で悩んでいる親御さんにとって、ファミリーサポートは親に代わって送迎をしてくれるため、強い味方です。
ファミリーサポートとは国が進める子育て支援事業の一つで、地域の住民同士の相互援助の一つです。
未就学児から小学生以下のお子さんがいるご家庭で利用することができ、習い事の送迎にも利用可能です。
初めてファミリーサポートを利用するときは、どのように使っていいのか分かりませんよね。
習い事の送迎にファミリーサポートを使う時に気になる登録方法や料金のこと、他の送迎サービスとの比較についてまとめました。
この記事を読めば、ご自身が送迎できなくても、安心してお子さんを習い事に行かせてあげられますよ。
習い事の送迎でファミリーサポートを使う方法
ファミリーサポートって登録が必要なんでしょ?面倒じゃないかしら?
ファミリーサポートは、ファミリーサポートセンターで登録と手続きを行えば使えるようになります。
その後の手続きはファミリーサポートセンターが進めてくれるので、面倒なことはありませんよ。
ファミリーサポートに限らず、どんな送迎サービスを使う時にも登録は必要です。
大切なお子さんの送迎なので、しっかり事前打ち合わせをして、親子ともに安心して習い事に通えるよう準備するのがおすすめです。
ファミリーサポートセンターが仲介してサポーターとマッチングしてくれるため、要望をしっかり伝えることで、サポートが受けやすくなります。
ファミリーサポートとは?
ファミリーサポートって名前は聞くけれど、どういうものなの?
ファミリーサポートとは国が進める子育て支援事業の一つです。
子育ての助け合いを行う、地域住民参加型の仕組みです。
子育ての援助を受けたい人と援助したい人(サポーター)が会員となって運営されています。
ファミリーサポートセンターへの登録を行うことによってサポートを受けることができます。
サポーターは有償ボランティアです。また、サポーターは定期的に講習を受けており、子どもの安全に関しても知識がアップデートされているので、安心して 預けることができます。
万が一のために、賠償責任や傷害保険といった保険の加入もあります。
両親が遠方で助けてもらえない、近所に頼れる人がいない、という場合にも、ファミリーサポートセンターが仲介してくれるため、安心して地域の人に子どもを預けられます。
「ママ友に毎回お願いするのも悪いし、気をつかう」という方にも、ファミリーサポートはおすすめです。
ファミリーサポートの料金や利用時間は?
利用金額は1時間あたり600円~1000円程度です。平日と土日祝日では1時間当たりの料金が異なります。
登録料、会費は無料です。習い事の度に継続して利用するため、料金面も大切なポイントになりますよね。
私が利用している地域では平日は1時間700円、土日祝日は800円よ!
ファミリーサポートの最低利用時間は1時間です。一般的なベビーシッターは最低利用時間が2時間からという場合が多くみられます。
送迎だけをお願いしたいという時にはファミリーサポートは使いやすいと言えます。
ファミリーサポートはその利便性から、サポートを受けたいというニーズが高い地域では、サポーターの人数の関係で、週に何回までと言う制限が設けられている場合もあります。
報酬は現金でサポーターへ直接の支払いが必要になるため、キャッシュレスの生活に慣れていると少し不便に感じるかもしれません 。
習い事の送迎をファミリーサポートで行うときの注意点
- サポーターがサポーターの自宅を出て送迎を終えて自宅に戻るまでの時間に対して、料金が発生する
- 送迎に交通費がかかる場合は、サポーターの交通費の負担も必要
- 送迎に自家用車を利用できない地域もある
料金や細かい規則は、地域によって違うので、お近くのファミリーサポートセンターに確認をとってくださいね。
ファミリーサポートの利用開始までの流れ
ファミリーサポートは、サポーターとの顔合わせを含め、実際に利用し始めるまでに2~3週間は時間が必要です。
事前に、どのような時間帯で、どのような内容をお願いしたいのか用件をまとめておくとスムーズ。
ファミリーサポートセンターが、登録されているサポーターの中から家との距離、曜日、時間帯などが合う人をマッチング。
サポーターの年代、性別などの情報をファミリーサポートセンターからもらい検討する。
もし希望に合わないようであれば、違うサポーターを探してもらうことも可能。
どのようにサポートをお願いしたいかの詳細について、直接サポーターに伝える。
送迎の場合、どういった道順で、どのように送迎するのか、サポーターと確認。
サポートを受けた時は、毎回、サポート中の子どもの様子について報告書を受け取ることができるので安心です。
習い事の送迎以外のファミリーサポートの活用方法
- 保育園の送迎
- 冠婚葬祭
- 自分のリフレッシュ
- 兄弟の授業参観の間の預かり
- 就職活動中の預かり など
兄弟を一緒に送迎してもらうこともできるのかしら?
兄弟を同時にサポートしてもらえるかどうかは地域の規則によります。
我が家の場合は二人の子どもを同時に預かってもらうことができており、しかも二人目は半額!とても良心的な価格で助かっています。
家の近くに頼れる存在がいること、子どもたちのことを理解してくれている人がいるということは、親子にとっての安心につながります。
子どももサポーターを信頼しており、サポートを受ける日を楽しみにしています!
私自身、初めは知らない人に子どもを預けることに抵抗がありました。でも、そんな時に気付いたことがあります。
それは、ファミリーサポートのサポーターは、定期的に講習を受ける必要があり、それでも会員登録をしてまで、子育てを支援したいという方々なので、信頼できる存在だということです。
ファミリーサポートをまだ使ったことがないという方も、まず登録だけでも済ませておくと、いざという時にすぐに使えますよ。
習い事の送迎サービスは他に何がある?
習い事の送迎サービスには、習い事送迎タクシーやベビーシッターがあります。
子どもの成長とともに習い事の送迎のスタイルも変化します。
送迎と言っても色々なスタイルがあるので、ご家庭ごとに親子ともに心地よく過ごせる方法を考える必要がありますね。
どのサービスを受ける時も事前の面談ではしっかりと依頼内容、送迎の道順などしっかり確認し、初回は保護者が一緒に立ち会うなど連携を取ることが大切です。
習い事送迎タクシーは運転のプロで安心
タクシー会社が提供するサービスの一つです。料金は通常のタクシー運賃だけです。
徒歩では遠い場合や、天気が悪い時に活用したいサービスですね。
タクシー会社なので、送迎のプロという点が安心です。
タクシー会社によっては、子どもの対応に関する研修を行っており、子どもだけの乗車でも上手に声をかけてもらえそうです。
必要に応じて、チャイルドシートを設置して送迎してもらえることも。
もちろん、タクシーなので、送迎するのみでシッターのサービスはありません。
一方で、「1時間~」といった、サービスの最低使用時間の制限がなく、タクシー代だけなので、送迎だけをお願いしたい場合には適していると言えます。
ベビーシッター利用なら送迎前後の時間も安心
ベビーシッターを利用すれば、習い事の送迎だけでなく、送迎の前後にシッターサービスも利用できます。
親の帰宅が習い事の終わった時間に間に合わない、夕方は夕飯の準備で慌ただしいので子どもをみてもらいたい、など対応してもらえる点がいいですね。
ベビーシッターの相場は1時間1500円~3000円です。
習い事の送迎はいつまで?
習い事は何歳になったら一人で行ける、と言うような明確な判断基準はありません。
いつまで送迎が必要かは、お子さんによって性格も様々ですし、習い事の時間帯、周りの環境も色々なので一概には言えないのです。
しかし、継続的に 送迎に付き添うのは、親にとって負担になるもの。
送迎サービスを使うにしても、いつまで必要なのか気になりますよね。
私が見つけたデータでは、小学3年生頃から一人で通い始めるお子さんが多く、小学5年生になると半分くらいのお子さんが一人で通う傾向がみられました。
ただ、データによりばらつきが大きいため、判断の基準にはしにくいです。
小学生になると行動範囲も広くなり一人でできることも増えるけれど、やはりまだまだ心配。
親も子も送迎のことで疲弊してしまっては、何のための習い事なのか分かりません。
「いつまで」という年齢にこだわらず、親子の話し合いで決めるのがよいでしょう。
お子さんが送迎なしで大丈夫となったら、防犯安全対策をしっかりして安全に通えるようサポートしたいですね。
防犯ブザーやGPS のついた携帯を持つことで防犯安全対策になります。
習い事の送迎が大変ならオンラインもあり!
送迎の代行が難しい場合は、オンラインや送迎付きの習い事に見直してみるのもおすすめです。
兄弟のいるご家庭では、学年が違ったり習い事が違ったりすると送迎の時間もまちまちで疲れる、大変だと感じる親御さんは多いです。
ちょうど夕飯の支度など、夕方は忙しい時間なので大変です。
送迎が大変だからという親の都合で、子どものやりたい習い事をあきらめさせたくないわ!
オンラインの習い事はコロナ禍により選択肢が増えました。
英会話、ピアノ、ダンス、プログラミング、アートなどありとあらゆる習い事をオンラインで受けることが可能です。
オンラインを利用すれば、送迎しなくていいこと以外にも、時間調整がしやすい、親がレッスンの様子を見ることができるなどのメリットがありますよ。
まとめ
- ファミリーサポートの最低利用時間は1時間で、習い事の送迎に利用できる
- 利用金額は1時間あたり600円~1000円、登録料、会費は無料
- ファミリーサポートは登録をして実際に利用し始めるまでに2~3週間は時間が必要なので、早めに準備する
- ファミリーサポートを利用することで、子育てに協力してくれる人が近所にいるという安心感が得られる
- 送迎タクシーやベビーシッターの利用も便利
- 習い事の送迎がいつまで必要かという明確な答えはないが、小学3年生頃から自分で通う子が多くなる
- 子ども自身で習い事に行く場合は、防犯ブザーなどで防犯安全対策をする
- 送迎が大変だと感じたら、オンラインや送迎付きの習い事を検討する
習い事の送迎は継続的であるため、親の負担になることも。
子どもがやりたいと言った習い事に気持ちよく安全に行ける仕組みを作りたいですね。
それぞれのご家庭、環境により必要な送迎サービスは変化するので、お子さんと一緒に考えてみてください。
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