お家で過ごすとき、あなたはスリッパを履きますか?
実は、スリッパが体の不調の原因になる可能性があるので、長時間は履かない方がいいですよ!
つっかけて履くため、つま先に変な力が入り、足の指をぎゅっと縮めてしまいがち。
足の指がうまく使えなくなると、運動機能や姿勢に悪影響を及ぼすのです。
丸一日スリッパを履いているなら、付き合い方を見直した方がいいでしょう。
しかし、家の中で唯一スリッパを履くべき場所があります。それはトイレです。
実家には置いてありますが「この狭い空間で必要?」と思い、履かないで入っていました。
ところがトイレスリッパは、汚れを部屋へ持ち出さないための、衛生管理アイテムだったことが判明!
スリッパを履かない方がいい理由と、トイレでは必須の理由を詳しく解説していきますね。
急に履かない方がいいと言われても、やっぱり室内履きは欲しい!と思ったあなた。
つっかけるタイプではなく、足指で挟んで履くぞうりはいかが?履いているだけで足の筋肉が鍛えられる優れものです♪
スリッパは履かない方がいい!体への悪影響
普段から長時間スリッパを履いていると、足の指がうまく使えず歩行や体に悪影響が出る可能性がありますよ!
足先につっかけて履くスリッパは、足の指に力が入ることで、つまずきやすくなったり、猫背の原因になったりと、体にとってはあまりいいことがありません。
また、洗えないものが多いため、汚れや湿気がたまりやすく不衛生になりがちで、水虫の原因にも。
まさかスリッパが体の不調につながるなんて、驚きです!詳しく見ていきましょう。
足の指がうまく使えなくなり歩行に悪影響
靴と違ってしっかり固定できないため、足指が縮こまりやすくなり、それが原因で体の不調につながることがあります。
スリッパはかかとがなく、足先でつっかけて履くものが多いと思います。
そのため、歩くときに脱げないよう、無意識のうちにつま先に変な力が入ってしまいます。
ぶかぶかの靴を履くときを想像してみるといいかもしれません。
どうですか?脱げないよう前に足を一生懸命突っ込もうとして、つま先に力が入っていませんか?
つま先に力が入るということは、ぎゅっと足指が縮こまっている状態。
この状態だと、本来の自然な足の指の動きができず、歩行が不安定になったり、つまずきやすくなったりしてしまいます。
このように、足の指が原因で体の不調につながりかねないことから、長時間スリッパは履かない方がいいと言えるのです。
足の指が歩行に関係するの?
足の指は、実はとても重要な役割をもっており、それぞれの指が絶妙な力加減で重心をコントロールしています。
転びそうになったとき、体が倒れそうな方向に合わせて、足の指が曲がったり反ったりします。
そうすることで体の重心を保ち、倒れないようにバランスをとることができるのです。
また、足の指が地面をつかんで蹴りだすことで、歩くための推進力が生まれます。
足の指がしっかり使えている人は、歩行も安定するので、長時間歩いても疲れにくいです。
特に高齢者のスリッパは危険
つっかけるだけでしっかり足を固定できないので、どうしても歩き方がすり足になりがち。
高齢者のスリッパは、転倒のリスクが高まる恐れがあるので、今すぐにやめた方がいいです。
段差があった場合に、すり足とスリッパの不安定さから足が思うように上がらず、そのままつまずいて転倒する可能性が高まります。
特に高齢者は「こんなところでつまずく?」というような、ごくわずかな段差であっても、引っかかってしまうことが。
また、素材によっては底が滑りやすいものもあるので、思わぬところでツルっと滑ってしまう可能性もありますね。
転倒した際に、運悪く足の骨を骨折してしまった場合、一人暮らしだと本当にどうしようもありません。
姿勢が悪くなる原因になり肩こりや腰痛を引き起こす
スリッパを履くと、足の指がうまく使えず踏ん張りがきかなくなることで、猫背などの姿勢の悪さや体のゆがみにつながります。
足の指は1本1本が真っすぐに伸びていることで、体の重心をコントロールする役割があるのでしたね。
足の指が縮こまってしまうと、足指の機能が発揮されないので、うまく踏ん張れなくなってしまい、立ち姿勢にも悪影響を及ぼします。
体のゆがみや猫背といった姿勢の悪さは、肩こりや腰痛を引き起こす原因になってしまいます。
足指の機能を最大限に発揮し、重心を正しい位置に保つためにも、室内でスリッパは履かない方がいいと言えるでしょう。
汚れがたまりやすく不衛生で水虫の原因になる恐れが
取りきれない床のゴミを拾い集めてしまうスリッパは不衛生になりがちで、湿気やすいので水虫の原因になる恐れもありますよ。
不衛生になりがちな理由には、以下のものがあります。心当たりはありませんか?
- 掃除で取りきれないホコリなどをスリッパが全部拾ってしまう
- 子供がおもちゃにしている
- 人間は足の裏から毎日コップ1杯程度の汗をかくので蒸れて水虫の原因に
歩き方がすり足気味になってしまうスリッパは、どうしても床の上をきれいに掃除してしまいます。(苦笑)
毎日掃除機をかけていても、やはり取りきれていないホコリや髪の毛などが落ちていますよね。
その取りきれなかったホコリなどを全部拾ってしまうので、裏にゴミがたまって汚くなってしまうのです。
そしてこれは、小さなお子さんがいる家庭あるあるだと思うのですが、なぜか子供はスリッパが好きです。
目につけばおもちゃにしてしまい、気が付けば普段掃除の行き届きにくいソファーの下に入っていることが。
ソファー下から救出したホコリまみれのものを見て、何度ため息をついたことか…。
スリッパは洗えないものが多いので、ホコリを落として除菌効果のあるスプレーをかける程度の掃除しかできず、なんとなく気持ち悪く感じてしまいます。
また、人間は足の裏から、一日にコップ1杯程度の汗をかくと言われています。
だいたい200mlぐらいでしょうか?裸足でスリッパを履いていれば、もちろんそのほとんどが吸収されてしまいます。
気づかないうちに、びちょびちょになっていたのですね…すぐに黒ずむのも納得です…。
靴下を履いていたとしても、多少の汗の染み込みや湿気は避けられないでしょう。
特につま先が閉じているタイプのものは、通気性が悪いので汗や湿気がたまったままに。
そこに水虫菌がいた場合、菌が繁殖しやすくなり、水虫の温床になってしまいますよ。
こちらの布ぞうりは、足先を覆うものとは違い、つま先まで通気性がバツグン!!
しかも丸洗いができるので、いつでも衛生的で気持ちがいいですよ♪
子供はスリッパを履かないで!運動や学力に悪影響も
子供が普段からスリッパを使用すると、足の成長の妨げになり、最終的には運動能力や学力の低下につながる恐れがあるため、履かない方がいいです。
子供の足は、何年もかけてゆっくりと成長を続け、14歳頃にようやく成人と同じ足になるとも言われています。
そんな大事な時期に、足の成長の妨げになりかねないものを、わざわざ履かせる必要はありません。
そもそもつっかけて履くような靴は、歩きにくくつまずきやすいので、けがをする危険性がありますよ。
足をしっかりと使えなくなりつまきやすくなる
長時間スリッパを使用することで、足の発達に悪影響を及ぼし、足がしっかりと使えなくなる恐れがあるので、子供は履かない方がいいと言えます。
「足の指がうまく使えなくなり歩行に悪影響」でも説明したように、足の指がうまく使えないと、うまく地面が蹴ることができず、つまずきやすくなってしまいます。
スリッパは例えるなら、かなり大きめなぶかぶかの靴。そんなものを履いていたら、足指の機能どうこうではなく、ただ単に転倒リスクが高まり危ないです。
足の成長に合わせてサイズを調整することで、足の機能を最大限に発揮できるため、足裏の筋肉などの発達にもつながり、最終的に運動能力がアップします。
「うちの子、よくつまずくなぁ」と思っているなら、普段からスリッパを履いていないか、またはサイズの合っていない靴を履いていないかを確認するといいですよ。
子供の足の成長はとても大切
足育(そくいく)という言葉をご存じでしょうか?文字通り、足を育てる=足の成長を促すことです。
公園遊びや外遊びの機会が減っており、生活環境が畳ではなくフローリングが主流になっている、現代の子供たち。
外遊びは、遊びの中で自然に足の使い方を学び、足裏に刺激を与えることで筋肉の発達も促せる重要な機会。
それが減りつつあることで、足の使い方、特に足の指が使えない子が増え、つまずきやすかったり、片足立ちができなかったりするそう。
「じゃぁ室内は、何も履かないでいいのか!」と思いきや、硬くて平らなフローリングでの長時間の活動は、未発達で柔らかい骨の足には負担が大きすぎるのだとか。
足の発達は思った以上にゆっくりで、6歳頃でやっと大人と同じような歩き方、10歳頃でやっと完成間近、13~14歳頃でようやく成人と同じような足になるとも!
普段からサイズの合った靴を選んであげる、適度に運動をさせてあげるなど、足のケアに気を配ることで、足の機能をしっかり育てることができますよ。
血行が悪くなり脳の活性化にも悪影響
長時間のスリッパ使用が原因で、血流が悪くなり、脳の活性化に悪影響を及ぼす場合があります。
スリッパと脳?!関係あるの?
あるのです。足の筋肉がうまく働かず血行が悪くなることで、脳が活性化しにくくなってしまいます。
足の指はきちんと使えることで、足回りの筋肉にしっかりと刺激が入ります。
第二の心臓とも呼ばれるほど、重要な働きをする筋肉であるふくらはぎのポンプがうまく機能することで、血液が全身に送られて血行がよくなります。
しかし、スリッパの使用が原因で足の指がうまく使えないと、ふくらはぎに刺激が入らず機能が低下します。
ふくらはぎがうまく働かないということは、全身の血行が悪くなるということ。これは脳の活性化にも悪影響を及ぼします。
本来は脳が活性化すると血液の流れが豊富になり、記憶力や集中力などが高まります。
他にも血行の悪さは、体の冷えの原因になり、疲れやすくなったり風邪をひきやすくなったりと、体の不調の原因に。
足の指の機能が低下して、全身への悪影響が考えられるスリッパは、子供は履かない方がいいと言えるでしょう。
トイレスリッパは履かないと部屋が不潔に
ここまで室内で長時間スリッパを履かない方がいいと言ってきましたが、部屋を清潔に保つためにもトイレに限っては必要です。
トイレスリッパって意味あるの?
「あの狭い空間で、わざわざ履く意味ってある…?」と、私も思っていました。
昔のお家は、和式の便器がほとんどだったので、床やタイルの目につく汚れや冷たさから、スリッパは必要不可欠なものでした。
現在は洋式が一般的になり、まるで部屋の一部の感覚でスマホや本を持って入って過ごす人もいるような場所に。
部屋感覚で一人時間に快適なトイレは、汚れが多く汚い場所だという意識が低くなりがちなので、スリッパを置いていない家庭が増えているようです。
しかし、トイレはトイレ。気づかぬうちに床や壁が思った以上に尿などで汚れているため、スリッパは絶対に履いた方がいいでしょう。
特に男性が立って用をたしている場合は、きちんと掃除しているつもりでも、目に見えない飛び散った尿がたくさん落ちています。
スリッパは何となく置いてあるだけ、履かないでも別に大丈夫!と思っていましたが、これが毎日蓄積されていくと思うと、もう裸足では入れないですね…。
また、ふと床の隅を見ると、結構な量のホコリがたまっていることがありませんか?
トイレットペーパーから出る細かいくずや、ドアの開け閉めで舞い込んでくるホコリ、服の着脱で落ちる繊維や髪の毛など、ゴミがたまりやすい場所でもあるトイレ。
スリッパを履かないことで、尿汚れや雑菌、ホコリをそのまま部屋に運んでしまい、部屋中に汚れが広がっている可能性が。
普段寝転がっているカーペットやラグにも、知らぬ間に尿などの汚れがついていることになっていると思うとゾッとしますね…。
体への悪影響も少なく、スリッパに意味があると知った今、すぐに準備して履いた方がいいなと強く思いました。
まとめ
- スリッパは足の指が縮こまり、それが原因で体の不調につながる恐れがあるので、長時間履かない方がいい
- 足の指が縮こまることで、足の指がうまく機能せず、歩行が不安定になったり、つまずきやすくなったりする
- 特に高齢者は、歩き方がすり足になったり、滑ったりして、思わぬ転倒のリスクが高まるため履かない方がいい
- 足の指がうまく使えないと踏ん張りがきかず、猫背などの姿勢の悪さにつながり、肩こりや腰痛を引き起こす
- スリッパは汚れやゴミを拾い集めてしまうため不衛生になりがちで、湿気やすいため水虫の原因になる可能性がある
- 子供にとってスリッパは、足の発達に悪影響を及ぼし、足がしっかりと使えなくなることで、運動機能の低下を招くので履かない方がいい
- 足の指をしっかり使えないことで、全身の血行不良につながり、脳の活性化への悪影響や体の冷えを引き起こし、学力低下や体調不良の原因になる
- トイレに限っては、汚れを室内へ持ち出さないためにスリッパを履いた方がいい
スリッパは日常的に履くことで、足の指の機能を低下させてしまい、体の不調や運動能力の低下の原因になります。
汚れを持ち出してしまうトイレ以外では、体のために履かない方がいいといえるでしょう。
鼻緒を足の指でしっかりとつかんで歩く布ぞうりは、履くだけで足の筋肉を鍛えてくれます。
足の筋肉に刺激が入ると、ふくらはぎもうまく機能するので、全身の血行が良くなり足から健康になれますよ!
コメント