令和になって初めての車検、車検シールの見方がわからないわ。
特に初めて車を持った方は、ふとそう感じ不安になることもあるでしょう。
私もこの前人生で初めての車検を体験しましたが、車検が終了するまではかなり不安を感じていました。
まずは自分の自動車に貼られている、車検シールで有効期限(令和○年○月)を確認しましょう。
車検シールの見方は、小さい数値が和暦(令和)の年数、大きい数字が月数となります。
平成から令和に変わり年数が一桁になったことで、「どちらが年数なの?」と混乱する人も多いと思います。
正確な車検シールの見方を確認し、漏れなくかならず車検を受けるようにしましょう。
正しい車検シールの見方を知らず、車検の有効期限を誤解してしまい期限切れになると、刑罰の対象となりますので気をつけましょう。
車検シールの見方は令和の場合は?有効期限を確認!
車検シールとは、車のフロントガラスに貼られている四角いシールのことで、表面は車検の有効期限が年月で、裏面には車検の有効期限が年月日で書いてあります。
正しい車検シールの見方を知って、必ず有効期限内に車検を受けるようにしましょう。
また、車検シールの貼り付け位置や再発行の方法などについても確認しておきましょう。
- 車検シールの表面から確認できる有効期間の満了日
- 車検シールの裏面から確認できる有効期間の満了日
- 車検とは自動車継続検査のことで車検証が無いと運転NG
- 車検シールとは車検証票のことで無いと刑罰の対象に
- 貼り付け位置はフロントガラスの前方から確認できる所
- 車検シールの有効期限が切れた場合は運転NG
- 車検シールを紛失した場合はすぐに再発行しよう
- 車検を受けるベストな時期は有効期限の1ヵ月前
車検シールの表面から確認できる有効期間の満了日
実はこの車検シール、定期的にデザインが変更されています。
これは、無車検運行を防止し、偽造や不正利用を排除する目的があります。
現在、普通自動車の車検シールは下記のような四角です。
実際に車検シールの表面の見方を確認していきましょう。
車検シールの表に書かれている数字が、車検の有効期間が満了する日である年月を表しています。
小さい数字が年、より大きい数字が月を表しています。
ちなみに、年数をあらわす数字が記載される場所はその年によって異なります。
年数をあらわす数字の位置は右回りでかわっています。
- 令和2年は左下に表示
- 令和3年は左上に表示
- 令和4年は右上に表示
- 令和5年は右下に表示
- 令和6年は左下に表示
写真のような車検シールの場合は、「令和5年7月」を表していると言うことです。
じゃあ、「令和5年7月31日」まで有効なのかな〜?と思っちゃいますよね…。違います。きちんと日付も区切られているのです‼︎
車検シールの裏面から確認できる有効期限の満了日
今度は車検シールの裏面の見方を確認していきましょう。
「自動車検査証の有効期間の満了する日 5年7月25日」との記載がありますね。
これは、車検証の有効期間の満了する日が「令和5年7月25日」と言うことを表しています。
つまり、「令和5年7月25日」までに車検を受ける必要があるのです!
月末だと思って車検日をギリギリに設定したら実はすでに車検が切れてた!なんてことになりかねません。
きちんと車検シールの裏側を確認してから、有効期間の満了日前までに車検を受けるようにしましょう!
車検とは自動車継続検査のことで車検証が無いと運転NG
そもそも、車検ってなんなの?
そう思う方もいるでしょう。車検の正式名称は「自動車継続検査」です。
つまり、あなたの乗っている自動車が継続して乗って問題ないか、壊れているところはないかを確認する検査のことです。
車検を行うことで、自動車が国の保安基準をクリアできてる証明になる自動車検査証(車検証)と車検シールを発行してもらえます。
車検とは国が定めている検査で、車検を受けて有効な自動車検査証がなければ、公道を走ることはできません。
万が一、車検の有効期限が切れた車で公道を走行した場合、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。
つまり、「車を公道で運転する場合、必ず車検の有効期限内である必要がある」ということです。
車検シールは、この車検を受けたタイミングで必ず新しいのが発行され、有効期限を表していまので必ず確認するようにしましょう。
正しい車検シールの見方を知らないと、車検の有効期限切れを起こす可能性がありますので気を付けて下さいね。
車検シールとは車検証票のことで無いと刑罰の対象に
車検シールとは、車のフロントガラスに貼られている四角いシールのことで、正式名称は「車検標章」と言います。別名「車検ステッカー」とも呼ばれたりします。
この車検シールですが、実は重要な意味を表しているのです。
- 車検の有効期限
- 車検で国が定めた保安基準をクリアできていること
車検シールですが、車に貼り付けることが道路運送車両法で定められています。
万が一、車検シールなしで公道を走行すると50万円以下の罰金になります。
貼り付け位置はフロントガラスの前方から確認できる所
車検シールの貼り付け位置も法令できちんと定められており、フロントガラスの内側で前方から見やすいように貼る必要があります。
貼り付け位置は下記の順番で当てはまるところに貼る必要があります。
- ルームミラーがある車は、ルームミラー前方のフロントガラス上部
- 全面ガラスの上部が着色され、外部より車検シールが確認できない場合は、確認できる位置まで下方にずらした位置
- その他の車は、運転席から最も離れた位置のフロントガラス上部
2023年1月より貼り付け位置が変更になるという話も出ていましたが、現在(2023年2月10日時点)ではまだ変わっていないようです。
車検シールの有効期限が切れた場合は運転NG
もし、車検シールの有効期限が切れた場合はどうなるのでしょうか?
車検シールの有効期限が切れたということは、車検が行われていない車ということになるので、公道を走ることはできません。
ただし、有効期限を過ぎた車でも車検は可能です。
その場合、次の車検の有効期間の満了日は、車検をしてから2年後となります。
じゃあ、普段使わない車なら少しぐらい車検が切れてもいいんじゃない?
そんなふうに思う人もいるかも知れませんが、先ほどお伝えした通り、車検の有効期限が切れてる以上、公道を走らせることができません。
つまり、車検をお願いする工場等へ持って行くことができないのです。
対処法として、「レッカー車などで自宅まで取りに来てもらう」「仮免許ナンバーを取得する」などがありますが、余計な出費や手間がかかります。必ず期限内に車検を行うようにしましょう。
車検シールを紛失した場合はすぐに再発行しよう
万が一、車検シールを紛失した場合は早急に再発行手続きを行いましょう。再発行を行う際に必要な書類等は下記です。
- 車検証
- 紛失届
- 申請書(現地で記入)
- 手数料(300円)
- 使用者の印鑑(認印)
- 委任状(本人以外の場合)
普通自動車の方は地方運輸局へ、軽自動車の方は軽自動車検査協会へ行きましょう。
車検シールを貼っていない車で公道を走ると刑罰の対象になります。
必ず公共交通機関などを利用して、対象の車で行くことのないように気をつけましょう。
車検を受けるベストな時期は有効期限の1ヵ月前
結論から言うと、有効期間の満了日の1ヶ月以内で車検に出すのが良いでしょう。
車検の有効期限切れが怖いから、早めに受けたい!そう思う人も多いと思います。
もちろん、車検日を前倒しにすることに対する制限はありません。1ヶ月前、半年前、1年前、好きなタイミングで車検に出すことが可能です。
ただし、ここで注意が必要なのが、早く車検に出した分、次回の車検も早くなると言うことです。
例えば、有効期間の満了日の2ヶ月前に車検に出したとすると、次回の有効期限の満了日が2ヶ月間早まります。
- 有効期限の満了日:令和5年7月25日
- 実際に車検を受けた日:令和5年5月25日
- 次回の有効期間の満了日:令和7年5月25日
1台を10年近く乗ることを考えると、トータルで4〜5回車検が必要です。
一回の車検で2ヶ月早めてしまうと、10年間で6ヶ月〜8ヶ月の差が出てきます。
また、車検には「有効期間の満了日の1ヶ月以内なら期間を短縮せずに更新できる」と言う特例があります。
なるべく車検は、有効期間の満了日の1ヶ月以内に出すようにしましょう!
車検シールの見方は軽自動車の場合はどう?有効期限を確認!
ちょっと待って〜!私の車検シール全然違うんだけど⁈
そう思う方も多いでしょう。実は軽自動車と普通自動車では車検シールのデザインが少し違います。
先程まで説明してきた青色の背景色に黒色の文字で記載されている車検シールは普通自動車の車検シールです。
では、軽自動車の車検シールはどのような見方か。軽自動車の車検シールの見方について解説していきます。
軽自動車の車検シール表面の見方
軽自動車の車検シールの表面は、橙色の背景色に黒色の文字で印字されています。
シール上部に楕円で囲まれているのが年数、その下の大きい数字が月数を表しています。
楕円に囲まれているのが5、下の大きな数字が7なので、「令和5年7月」を表しています。
そして、軽自動車も普通自動車と同様に表面に記載されているのは年月だけですが、日付まで有効期限が区切られています。
軽自動車の車検シール裏面の見方
軽自動車の車検シールの裏面は、普通自動車と同じになります。
「自動車検査証の有効期間の満了する日 5年7月25日」との記載がありますね。
これは、車検証の有効期間の満了する日が「令和5年7月25日」と言うことを表しています。
車検シールの見方は丸シールの場合は?定期点検の年月を確認
あれ、車検シールが丸いのもあるんだけど…?
フロントガラスをよく見てみると、左上に丸いシールが貼られており、それを車検シールと思ってる方も多いのではないでしょうか?
実はこれは、「丸シール」と呼ばれるもので車検シールとは別物になります。
丸シールは、正式名称が「点検整備済みステッカー」と言います。別名、「点検ステッカー」や「ダイヤル式ステッカー」と呼ばれることもあります。
この丸シールが貼ってある車は、定期点検整備済みの車ということになります。
定期点検整備済の車とは、12ヶ月または24ヶ月の法定点検を受けた証です。では、法定点検は必須なのでしょうか?
法定点検とは、法律(道路運送車両法)で定められている使用者が定期的に車の点検を受けることです。つまり、法定点検を受ける義務があります。
丸シールは、この法定点検を行う必要がある時期を表しています。
しかし、車検とは異なり法定点検を受けていなくても、特に罰則等はありません。
法定点検は受けなくてもいいんだな‼︎と思う方も多いとは思いますが、法定点検とは車が安全に公道を走れるように故障していないか確認しています。
車のトラブルを未然に防いだり、自分や同乗者達を守る意味でも法定点検は非常に重要です。
丸シールの正しい見方を知り、必ず法定点検を受けるようにしましょう。
丸シールの表面の見方は?次回の法定点検の時期
丸シールの表面は定期点検整備済みの車を表すだけではなく、次の定期点検の時期を表す数字が書かれています。
丸シールの中央に大きく描かれた数字は、次回の定期点検の年度を表しています。
年度の周りに書かれている時計回りの1〜12の数字は、白抜きの部分が次回の定期点検の月数を表しています。
つまり、中央の数字が5、白抜きの数字が9は、「令和5年9月」を表しています。
丸シールですが点検する度に新しいものに張り替えられます。
丸シールの色は青→赤→グリーン→オレンジ→青で毎年変わってきています。
- 令和5年→青色の丸シール
- 令和6年→赤色の丸シール
- 令和7年→グリーン色の丸シール
- 令和8年→オレンジ色の丸シール
- 令和9年→青色の丸シール
丸シールの裏面の見方は?前回の法定点検の内容を確認
丸シールの裏面は上から順番に実施年月日、認証番号、実施事業所、次回の定期点検を実施する日が書かれています。
- 実施年月日は、法定点検を受けた日付です。
- 認証番号は、法定点検を受けた工場の番号です。
- 実施事業所は、法定点検を受けた工場の名前です。
丸シールを確認することで、次回の法定点検の日付がわかるとともに、前回の法定点検を実施した場所や日時までわかるようになってます。
どこに持って行けばいいかわからない等あれば、丸シールの書かれた場所に連絡してみるのが一番です。
まとめ
- 車検シールは車検の有効期間が満了する日が書かれており、令和の場合も小さい数字が年、大きい数字が月を表している
- 令和の車検シールの正しい見方を理解し、車検の有効期限切れを起こさないようにしよう
- 車検の有効期限は必ず車検シールの裏面を見て、正確な年月日を確認しよう
- 車検シールは必ず定められた場所(フロントガラスの内側で前方から見やすい場所)に貼り付けておこう
- 車検シールを紛失した場合はすぐに再発行手続きを行おう
- 車検の有効期限切れの車で公道を走るのは絶対にNG!
- 車検のおすすめ時期は有効期限の1ヶ月以内
- 普通自動車と軽自動車では車検シールのデザインが異なる
- 丸シールは点検シールと呼ばれるもので車検シールとは別物
- 丸シールが表す法定点検は運転者の義務
令和になって初めての車検でシールの見方がわからず、戸惑うこともありますよね。
自動車はとても便利な乗り物ですが、時には人の命を奪ったり思いがけない事故で大怪我を負ったりとても危険な乗り物です。
危険な乗り物ゆえに、きちんと点検、検査、メンテナンスを行う必要があります。
車検シールの見方を知ってやるべきことはきちんとやって、楽しいカーライフを過ごしていきましょう。
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