主婦のパート先として人気が高いコンビニですが、辞めたいと思ったら「いつまでに辞めます」と店舗の責任者にはっきり伝えるようにしましょう。
子どもが学校や幼稚園に通う間の時間に働ける場であるコンビニは、主婦が隙間時間で働くには魅力的です。週何日か数時間、近所でパートに出たい、という希望がかないます。
しかし人間関係がうまくいかなかったり、思いのほか仕事を覚えるのが大変だったりとストレスも溜まりやすい職場でもあります。
辞めたいと思っても言い出すきっかけに迷ったり、電話で退職の意思を伝えても良いのか不安だったりして、時間が過ぎていくのはとてももったいないことです。
この記事を読めば、主婦がコンビニのパートを辞めたいと思ったときに感じる不安を解消できます。具体的な手順も解説していきますよ。
自分にどんな価値があるのか、どんなところが強みで社会に求められる部分なのかは、ひとりで考えていてもなかなか答えはでませんよね。
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主婦がコンビニのパートを辞めたいときの手順を解説
主婦がコンビニのパートを辞めたいと思ったら、以下の手順で考えて行動していけばスムーズに辞めることができますよ。
せっかく頑張ろうと思ったパートでも、やむなく辞めることは誰にでもあることです。円満に辞めるためにはポイントがあります。
- 家族に辞めることを相談し退職する日にちを決める
- コンビニのパートの退職希望日2週間前までに伝える
- 店舗の責任者に面談を申し込み辞める旨を伝える
- 直接店舗に行けない場合には電話で伝えても大丈夫
- 引きとめられてもはっきりと意思が固いことを伝える
- 退職が決まった後は最後の日まできちんと勤める
辞めます、ってなかなか言いだしにくいものだと思いますが、これらの手順をひとつひとつ行っていくと、案外スムーズに辞めることができますよ。
家族に辞めることを相談し退職する日にちを決める
辞めたいと思ったら、まずご家族に相談しましょう。応援してくれたご家族にせっかく決まったパートを辞めることを言うのは勇気がいることだと思います。
ご家族に気持ちを伝え、今後別のパートを探すのか、しばらく主婦業に専念するのかなどの方針をすり合わせるのは非常に大切なことです。
相談する中で辞めたい気持ちが固いことを自分自身きちんと理解し、いつまでに辞めよう、と時期を決めてください。
辞める時期をご家族と決めたら、店長などお店の責任者に「いつまでに辞めます」とはっきり伝えましょう。
店側はシフトの調整などの必要がありますから、期限はきちんと伝える必要があります。
つい責任者より先に同僚や先輩に相談したくなるのはわかりますが、主婦仲間の同僚などに辞める相談をするのは得策とは言えません。
内緒の相談はたいていどこからか話が漏れて広まりますので、お店の空気が悪くなったり責任者の耳に入って不機嫌になられたりすることになりますよ。
それでは、いつまでに、どのような伝え方をしたら良いのか次に解説していきます。
コンビニのパートの退職希望日2週間前までに伝える
退職の意思を伝えるのは退職希望日の2週間前までであれば良いでしょう。お店のことを考える余裕があるのなら、次のシフトを組む前に辞めたいと申し出る方が良いですね。
一般的には退職の1か月くらい前に辞めたい希望を伝えるのが良いとされていますが、法的には辞める2週間前までに退職を申し出れば良いことになっています。
「そんなに急に言われてもシフトが組めない」と言われるかもしれませんが、シフト調整は店側の責任です。遠慮しすぎると辞める機会を逃すことにもなります。
一番やってはいけないことは、無断で出勤しなくなることです。社会人として、辞めたい意思はきちんと事前に伝えないといけません。
店舗の責任者に面談を申し込み辞める旨を伝える
辞めることを伝えるのは店長や店舗の責任者と、できれば直接会って話をした方が良いです。
責任者の手が空いているときに、「ご相談したいことがありますので、近いうちにお時間いただけないでしょうか」と面談の時間を取ってもらいましょう。
責任者はそう切り出されれば、辞めたいのかな?と予想はするでしょう。引きとめてくることもありますし、すんなり話が進むかもしれません。
もし「主婦で時間あるんでしょ、シフトの都合がつくまで待って」などと引きとめられたらどうするか、それまで続けるのかどうかは考えて面談当日にのぞみましょう。
たとえ引きとめられても、辞めたい気持ちは変わらないのであれば、きぜんとした態度でいることが大事になってきますね。
直接店舗に行けない場合には電話で伝えても大丈夫
コンビニのパートを辞める時にどうしても体調が優れないなどの理由で店舗に行けないときは、電話で辞める意思を伝えても大丈夫です。
責任者の方で電話をしてくるように指定されることもあります。私の友人は辞めたい意思を伝えたときに、改めて電話をしてくるように店長に指示されたそうです。
コンビニの場合、責任者と直接会いたくはないという理由で電話で退職すると伝える人は割とたくさんおられますよ。
引きとめられてもはっきりと意思が固いことを伝える
辞めたい気持ちが固いのであれば、丁寧に、かつきっぱりと責任者に伝えましょう。「辞めたいんです」ではなく、辞めます、という言い方が良いです。
責任者に申し出ると、引きとめられることが予想されます。「急に辞められたらシフトが困る」ですとか、「もうちょっと頑張ってほしい」などですね。
面談や電話で話し合って、辞めたいと思う原因が取り除かれるようであれば、今は辞めないという選択もできるかもしれません。
優しい人ほど、責任者が困った顔をしたりするとほだされてしまいがちですが、ここで遠慮する必要はありません。あなた自身の人生と健康の方が大切ですから。
退職が決まった後は最後の日まできちんと勤める
辞めることが決まった後も数日シフトが残っていると思います。きちんと辞める期日までは勤めましょう。
多少気まずい思いはあるでしょうが、黙っていかなくなるようなことは避けてください。有休が支給されている場合は消化するのは自由です。
最終日の勤務が終わったら、ユニフォームをクリーニングして返しに行きましょう。給与明細などの書類で受け取っていないものがある場合もそのときに受け取ります。
ユニフォームを返しに行くのがなんとも気まずいのはよくわかりますが、一瞬のことです。踏ん張りましょうね。
辞めたい気持ちが固まって行動に移すなら、次のステップも考えたいですよね。
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コンビニパートを辞める理由の伝え方!勤務期間で紹介
コンビニのパートを辞めるときの理由としては、体調不良か家庭の事情ということにするのが良いです。
本音は別のところにあるにせよ、表向きの理由としては自己都合にしておく方がスムーズに辞めることができます。
けれども、パートに入ってまだ日が浅かったり、研修中だったりした場合には家庭の事情を理由にするのも難しいものがありますよね。
勤務していた期間別に、辞める理由をどのように店側に伝えたら良いのかまとめてみました。
研修中や始めて数日の場合は仕事の難しさを理由にする
パートに入ってまだ数日だったり研修中だったりするにも関わらず辞めたい場合は、「私には難しい仕事なのでやめます」と伝えましょう。
短期間で辞めることを決める理由は、同僚や先輩とどうしてもやっていけそうにないと思う場合か、この仕事は自分には無理だ、と思うかのどちらかだと思います。
人間関係が理由の場合も、辞める理由は「仕事が合わない」とする方が角が立たなくて良いと思います。
コンビニではありませんが、私の職場も入って数日で辞めていく方は結構な割合でおられます。接客業は人によって合う合わないがありますので、仕方がないことです。
合わないな、と思ったらさっさと辞めるという選択を私は悪いとは決して思いません。辞めていく方に特に何も思うこともありません。
1~3か月たった後は家庭の事情や体調不良を理由にする
パートを初めて3か月くらいたつと、主な仕事の内容が大体理解でき、自分から動けるようになってくる頃でしょう。
これくらいの期間働いた場合は、家庭の事情や体調を理由にして辞めることが一番良いと思います。
同時に周囲の人間関係や店の方針が見える余裕がでてきて、辞めたくなる人が多いのもこのころです。昔から「三日三月三年」と言いますが、まさにその頃ですね。
- 三日三月三年(みっかみつきさんねん)
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主に修行などの心構えから来てる言葉で「三日我慢したら三ヶ月は頑張れる。 三ヶ月耐えられたら三年は頑張れる。」 という意味。
お店側としては、やっと仕事を覚えてくれてシフトが回るようになったな、というタイミングで辞めたいと言われるわけですから、おそらく引きとめてくると思います。
しつこく引きとめられないために、家庭の事情でやむなく辞めるのだ、と伝えるか、体調が思わしくないので働きたくても働けないのだ、と伝えるわけです。
長期で働いた場合はステップアップなど前向きな理由も
数か月から年単位で働いたけれど、コンビニのパートから卒業したいという場合には、家庭の事情や体調不良の他に、転職などステップアップを理由にしても良いでしょう。
このお店でよい経験をさせてもらったし楽しく働けたけれども、ステップアップしてもう少し違うことにもチャレンジしたい、という理由も受け入れてもらえます。
私も2年働いたパート先を辞める時に、上司から「時給か?」と言われて素直に「そうです」と答えて辞めたことがあります。
割とワンマンな上司だったのですが、時給が今より高い派遣の仕事が決まりました、と伝えたところすんなり辞めさせてもらえました。
コンビニのパートはストレスが多い!みんなが感じる4つ
コンビニのパートは思いのほかストレスがかかる仕事です。誰にでもできる簡単なお仕事のイメージがありますが、実際はそうではないですよね。
コンビニのパートを実際に経験して感じるストレスは、主に以下の4つです。コンビニで働くほとんどの人が経験すると言ってもいいものです。
コンビニのパートで経験するストレス4つ
- 同じシフトで働く先輩や社員との人間関係でのストレス
- 覚えることが多く視野の広さも求められるストレス
- 昇給しないことやシフトが希望通りにならないストレス
- 理不尽なお客様やクレームに対応することのストレス
どうしてこのようなストレスが生まれてしまうのか、少し掘り下げてみましょう。
同じシフトで働く先輩や社員との人間関係でのストレス
コンビニはもともと働くスタッフの数が少ないため、シフトが同じ人とうまく関われないことは非常に大きなストレスとなります。
たくさんある業務内容のすべてをいっぺんに覚えることができる人はいません。そこで重要なのが、教えてくれる先輩バイトや先輩パート、店長など社員との関係です。
たいていの場合、採用された当初は「なんでも聞いてね」「メモしてね」と優しく教えてくれると思います。しかし、人間同士相性もあります。
同じような時間帯にシフトに入る人とは頻繁に顔を合わせることになりますが、その相手とうまくいかない場合には相当ストレスを抱えることになりますね。
私の主婦仲間はコンビニのパートを2週間で辞めたのですが、週2日で4時間勤務なのにも関わらず、入社2週間目で「まだ1人でお店回せないの?」と言われたそうです。
パートに求める理想が高すぎる!2週間で1人ですべてできるようになれなんて無理!と思って辞めたそうです。
覚えることが多く視野の広さも求められるストレス
コンビニでパートを始めてみると、とにかくたくさん覚えることが多いことに驚かされますし、覚える大変さがストレスになります。
初めてコンビニのパートに入った人が最初にぶつかる壁が、覚える内容が多く広範囲にわたることです。
コンビニのパートで仕事として教えられる業務を下に書き出してみました。
- レジ打ち
- たばこの管理
- フライヤーでの調理と清掃
- 切手・レターパック・収入印紙の販売管理
- フリマサイトや宅配便の発送業務
- 公共料金などの代行収納
- 予約商品の予約と引き渡し
- 棚卸と品出しや廃棄、陳列
- 商品の発注
- 店内外の清掃
- コピー機やATMの管理
- その他
これだけでもたくさんある印象ですが、それそれの項目に対して枝葉のように覚えることがあり、手順が決まっているのです。
マニュアルはどこのコンビニでも完備されていますが、お客様との対応や混み具合などを考えて臨機応変に動くことも重要になります。
全てを一度に覚える必要はありません。店舗によってパートに任せられる範囲に違いはありますし、いつまでに覚えてくださいという期限もある程度幅はあるようです。
とはいえどこのコンビニでも、ある程度の期間で一通りできるようになるのが当面の目標となります。
ひとつひとつの仕事は難しくはないため、しばらく頑張って働いて慣れてしまえばルーティーンでできるようになる人も多いのは事実です。
ただ、あれもこれも覚えなければと思っているところに接客や人間関係のストレスが重なると、「私には無理だ」と思って辞めたくなってしまうのも仕方のないことでしょう。
昇給しないことやシフトが希望通りにならないストレス
コンビニはほかのパートより時給が低く、店舗によってはシフトが希望通りにならないこともしばしばあるようです。
時給が上がらないことやシフトの自由が制限されることは主婦のパートにとって本当にストレスになります。
コンビニの時給は地域の最低賃金くらいであることがほとんどです。主婦のパートだと最低賃金よりちょっと高い、というくらいに設定されているでしょう。
時給がなかなか上がりにくいのもコンビニのパートではよく聞く話です。昇給の基準が明確に決まっているコンビニも少ないと思います。
雇用契約書に「昇給有」とある場合でも、半年働いたら10円時給アップ、という定期昇給はないことがほとんどのようです。
シフトの自由については、ある程度こちらの事情を汲んでもらえる場合とそうではない場合とがあるようです。店舗や店長によってかなり差があります、
店側としては、欠勤が急に出たところの穴を埋めてくれないかな?と交渉したつもりでも、パートの方で「話が違う」とすれ違ってしまうこともあります。
シフトを組む立場の人との人間関係によってシフトが減らされる、というあってはならないことも実際は起こっているという話もあります。
理不尽なお客様やクレームに対応することのストレス
接客業に共通して言えることだとは思いますが、お客様の中にはなかなかに理不尽なことをおっしゃる方もおられます。
クレーマーともいわれるタイプのお客様にも笑顔で接しなければならない、というのはかなりのストレスになります。
お客様のご気分次第で八つ当たりのような態度を取られたり、乱暴な言葉を使われたり、セクハラまがいのことをする方もおられます。
店長やベテランスタッフが助けてくれるようなコンビニであれば救われますが、1人で対応しなければならない場合は精神的にかなりつらいことになります。
責任者に相談して解決できれば辞めない選択もできる
様々なストレスがかかるコンビニのパートですが、責任者に相談することで解決できるのであれば、辞めないようにできるかもしれませんね。
どうしても気が合わない人とシフトがかぶるのがストレスであれば、シフトの変更ができれば解消できます。
覚えることが多すぎると感じることについては、たいていの場合は働いているうちに少しずつ覚えていくことができるでしょう。
時給やシフトについては、雇用されたときの契約書に書かれた内容を確認しましょう。昇給や有休、社会保険の有無なども同様です。
責任者に相談して解決する内容であれば、辞める決断をする前に交渉してみることが大事だと思います。
話し合いに応じてもらえないとか、交渉で解決しないような場合には働き始めて日が浅くても辞める選択をした方が良いかもしれません。
まとめ
- 主婦がコンビニのパートを辞めたいと思ったらまず家族に相談して時期を決める
- コンビニのパートを辞めたい意思は退職希望日の2週間前までに伝える
- 辞めたいと伝える相手は店舗の責任者
- 直接会えない場合には電話で伝えても大丈夫
- 辞めたい意思は引きとめられても曲げずにきっぱり伝える
- 退職が決まっても最後までしっかり勤めよう
- 主婦が辞める理由は家庭の事情や体調不良にすると角が立たない
- 長期間働いたコンビニを辞める時はステップアップを理由にしても
- コンビニのパートは意外とストレスがかかる
- ストレスの主な原因は人間関係や仕事内容、シフトや時給、クレーム対応
- 責任者に相談してストレスが解決できれば辞めない選択もできる
辞めたいと思ってもどう言おうか考えているうちに日にちが過ぎて、ストレスが溜まり、心も体も苦しくなってしまうことは避けたいですね。
本来一番大事な主婦としての仕事に支障がでてくるまで頑張る必要はないですよ。ちょっと勇気がいるかもしれませんが、辞めたいとはっきり店舗の責任者に伝えましょう。
次のパート先はあなたらしく働ける場であることを心より祈っております。
辞めることは裏切りではない、と言い切ってくれるこの本に背中を押してもらいましょう。
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